レンゲツツジ満開の湯ノ丸山

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登山

浅間山から西へ標高2000m前後の比較的なだらかなピークが続く一連の山塊があります。この辺の山域はお手軽に登れることから過去にもたびたび入っていました。2018年にも烏帽子岳と湯ノ丸山をセットで登っています。

地蔵峠から烏帽子岳と湯ノ丸山
長野県東御市と群馬県嬬恋村を結ぶ県道94号線に地蔵峠というピークがあり、付近一帯は湯ノ丸高原と呼ばれてスキー場などがある観光ゾーンになっています。峠の西側には湯ノ丸山と烏帽子岳という二つの山があって、半日くらいで両方一度に登ることができます...

今まで盛夏の7月や8月に登っていたのですが、6月中旬頃はレンゲツツジが咲き乱れるそうで、ぜひ見てみたいと思って再び登ってきました。ただし烏帽子岳とセットで登ると長丁場になってバテるので、今回は湯ノ丸山だけにしてレンゲツツジをじっくりと楽しんできました。前回とは逆回りで先に湯ノ丸山まで登って、西側のトラバースルートから降りてくる予定です。

GPSログはこちら↓


登山口は県道94号の地蔵峠にあり、この場所ですでに標高1732mあります。峠付近はスキー場なので広い駐車場がありますが、夏来たときはガラガラだったのに、今は平日の9時でもう7割方埋まっています。やはり今がトップシーズンなんですね。スキーリフトは夏も運行されていますが、歩いて登ります。


最初はスキーゲレンデの中を登っていきます。リフトの横を直登するルートと右へ迂回するルートの二通りがあります。前来たときはゲレンデをまっすぐ降りてきたのですが、かなり傾斜がきつかった覚えがあるので、今度は少しでも傾斜がマシな右のルートから登ります。ここもゲレンデですが、結構な急傾斜でいきなり息が上がります。


ゲレンデ脇にもレンゲツツジがたくさん咲いていて、きつい上りも楽しませてくれます。


約15分でリフト終点まで登ってきました。標高差にして110mくらいですかね。どちらのルートを通っても時間的には大差ないようです。


リフト終点からちょっと進むと、レンゲツツジが固まって咲いている庭園のような場所があります。「つつじ平」という看板がありました。どうもリフトで上がってきて、ここを目当てに来る人が多いようですね。だからあんなに車が停まっていたのか。


つつじ平を過ぎるとしばらくの間は緩やかで歩きやすい道が続きます。正面に湯ノ丸山の頂上が見えてきました。


緩やかに登っていくと東屋の休憩所があり、その向こうに十字路があります。ここは鐘があることから「鐘分岐」と呼ばれています。


鐘分岐を過ぎるとだんだん傾斜がきつくなり、岩場も多くなって本格的な登りが始まります。この辺にもところどころレンゲツツジが咲いていて目を楽しませてくれます。


いよいよ急な登りになってきました。大きな岩も多く、足を持ち上げるのに疲れます。最近山に登ってなかったので余計に堪えるんでしょうけど、息も絶え絶え。登山は自転車より心拍上がりますね。あっという間に160超えました。


やっと頂上が見えてきましたが、この最後の登りがまたきつかった。日陰が全くなくて暑い!


そして登り始めて1時間半、ようやく湯ノ丸山の頂上にたどり着きました。標高2101m。なんかだいぶ登った気がしますが、獲得標高は400mもなかったんですね。ちょっとがっかり(笑)。


山頂からは烏帽子岳がすぐ目の前に見えます。


北東方向には北アルプスの白馬岳から鹿島槍ヶ岳のあたりがきれいに見えました。まだたっぷりと残雪がありますね。


こちらは八ヶ岳連峰ですね。南八ヶ岳は少し雲がかかってますが、蓼科山ははっきり確認できます。


こちらは麓の嬬恋村方面です。田代湖が確認できますね。前夜は六合村で泊まったので、この辺を通って地蔵峠まで来ました。


湯ノ丸山には南峰と北峰があり、真ん中のこんもりしたピークが北峰です。ちょうど団体登山が来たばかりで南峰は人が多いので、先に北峰まで行ってきます。南峰と北峰の間はわずかに下りますが、約10分で行き来できます。


ここが北峰の山頂です。大きな岩が積み重なっていて、あまり広くはありません。標高は南峰より2mだけ低い2099mです。


北峰には四等三角点があります。


北の方には根子岳と四阿山、その右に白根山がよく見えます。


東の方には浅間山。噴煙を上げているのが確認できます。眼下には地蔵峠の建物も見えます。


山頂付近にはイワカガミがたくさん咲いていました。今がそういうシーズンなんですね。


北峰でお昼を食べた後、また南峰まで戻り、今度は西側のルートで湯ノ丸山と烏帽子岳の鞍部まで下っていきます。


この道はかなりの急勾配で標高差250mを一気に下っていきます。やはりレンゲツツジも咲いていて疲れを癒やしてくれます。


鞍部まで下ってきました。右の道が地蔵峠へのトラバースルートです。


トラバースルートはほぼ水平で歩きやすい道が続きます。


中分岐と呼ばれる十字路まで来ました。ここから鐘分岐まで連絡しています。


地蔵峠への帰り道、林の中で日の当たらない場所は花が傷んでなくてとてもきれいでした。


登山道はここで終わり、キャンプ場に出てきました。ここから先は舗装された車道で地蔵峠までもうちょっとです。


午後1時15分頃、地蔵峠に下山しました。帰ってくると駐車場はほぼ満車になっていました。平日なのにすごい人気ですね。やっぱり真夏に来るより今頃の方がたくさん花があって楽しいですよね。ほんまに夏は暑いだけ。

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