吾妻山というのは全国にたくさんありますが、今度登ったのは中国山地のど真ん中、広島県と島根県の境にある標高1238.4mの山です。ほぼ高見山と同じくらいですね。一応、日本三百名山にも数えられています。
同じ地域にある道後山と比婆山は以前登ったことがありますので、今回はまだ残っていた吾妻山を登ってみました。この山は標高1000mまで林道が来ていますので、三つの中では最も楽に登れる山です。
登山コース図
登山口は休暇村吾妻山ロッジを中心にしてキャンプ場などがあるリクリエーションゾーンになっており、駐車場はやたらとたくさんあります。ただ車を停めた場所がちょっと悪かったみたいで迷ってしまいました。(^_^;
しばらく車道を歩いて大池の畔から登山道に入るのですが、5分ほど歩くとまた車道に戻ってしまいました。その道は地図には載っていませんが、湖畔を一周する遊歩道のようです。しかしどこから登山道に入るのかがわからず、同じ場所を行ったり来たり2往復くらいしてしまいました(笑)。案内が何もないので不親切だなぁと思ってたのですが、おそらく休暇村の前に停めていればちゃんと案内があったんでしょうね・・
結局、また地図には載っていない道を勘を頼りに進んでいけば広い草原のような場所に出て、上に歩いている人が見えたのでこれだと思いました。20分くらいロスしてようやく登山道に復帰・・。このあたりはもと放牧地だったようです。
少し高度を上げていくと、先ほど通った草原が箱庭のように見えます。
この山は花がとても多いですね。これはアカモノというそうです。釣鐘型の花が可愛らしいですね・・
さらに高度を上げていくと、イワカガミが至るところに群生していました。こんなにいっぱいあるのは見たことがないくらいです。
正味1時間もかからないと思いますが、割とあっけなく山頂に着きました。山頂はとても広く、360度の展望が得られます。
こちらが西側の休暇村方面。こうやって見ると結構上ってるんですね・・
これは北東の奥出雲方面です。本来なら大山が見えるはずですが、今日は霞んでいてちょっと見えませんねえ・・
これは東側にある比婆山連峰です。あそこは昔登ったことがありますが、とても良い山でした。ここからも尾根伝いに行けるようです。
山頂に30分ほど滞在して下り始めます。短いながらも周回ルートが取れるのが魅力です。帰りは緩やかで展望の良い尾根道を行きます。この開放感がたまらないですね・・
少し下ると大膳原と呼ばれる鞍部を経て比婆山へ至る道が分岐しています。おおよそ200m下って200m登るくらいの感じでしょうか・・
尾根筋にはレンゲツツジがたくさん咲いていました。
最後の方は急な下りに変わります。
急降下が終わると分岐があり、車道へ直接下る道と駐車場へ至る道に分かれます。別にどちらからでも行けますが、左へ行くとずいぶん遠回りになるので右へ行きます。
これは直径3ミリほどの非常に小さな花ですが、何て言うんでしょうかね?
ほぼ水平に近い道をゆるやかに下って、車道に出ました。あとは車道沿いに駐車場へ戻るだけです。車を停めるのは「第2キャンプ場」の近く、公衆トイレの横にある大きな駐車場がベストポジションですね。ここで車中泊するのも良さそうですね。虫は気になりますが・・
日曜日なのに昼前になっても駐車場はガラガラでした。そんなに人気ないんですかね? 簡単に登れてええ山やと思いますけど・・。とにかく中国山地というところはむちゃくちゃ人が少ないんで、道もほとんど車が走っていません(笑)。