万座温泉から渋峠と毛無峠へ

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ライド記録自転車

4日目の朝は湯ノ丸高原スキー場にいたので嬬恋パノラマラインでも軽く走ってこようかなと当初は考えていました。しかしこの日はめったにない一日晴れの予想なんですよね。だいたい山の天気は午前中晴れていても午後からゲリラ豪雨になるのがお約束なので、それだけで終わってしまうのはもったいない。

そこで予定にはなかった渋峠へ行くことを考え始めました。Googleマップでルートを調べてみると1時間くらいで万座温泉まで行けることがわかりました。これは十分射程圏内だ。こんな日に行っておかないとめったに行くチャンスはないんでね、少々無理しても行く価値はあります。

それで朝早く7時頃に出発したまでは良かったものの、金をケチったのが裏目に出ました。嬬恋から万座温泉へは有料道路の万座ハイウェイを使えば最短距離で行けるのですが、通行料金の1070円が惜しくてわざわざ草津温泉まで大回りして行こうとしました。それでもまあ1時間ちょっとで着くんですよ。


順調に進んで草津温泉を通り過ぎた時のことです。マジか? こんなの聞いてないぞ!


あまりのショックにその場でしばらく固まってましたが、うだうだしてると時間ばかり過ぎていくのですぐ引き返して草津の道の駅まで来たところ、こんな看板を見つけました。白根山の火山活動警戒レベルが上がったため、8月4日朝から通行止めになったようです。えっ、まさに今日やんけ! 何というタイミングの悪さよ!

この時点でもうあきらめて帰ろうかと思いましたが、通行止めなのは草津温泉から万座三叉路の間だけ。つまり草津白根ルートが通れないだけで、別ルートで万座温泉を経由すれば渋峠へは行けるんです。もともと目的地は万座温泉だったので、最初から課金しておけば何の問題もなく行けたわけです。

こうなったら課金してでも行くしかない。この天気を逃せば二度と行けないだろうから。結局、もう一度嬬恋まで戻って万座ハイウェイに乗り、万座温泉まで行きました。これで約1時間のロス。無駄に遠回りした上に課金まで取られて大損害となりました。これを機にもう二度と課金はケチるまいと強く誓いました(笑)。

GPSログ

レポート

万座温泉~渋峠


遠回りしたおかげで出発が遅れ、午前10時半になってしまいました。それでもまあ正午くらいには渋峠に着けるでしょう。駐車したのは万座ハイウェイの終点にある万座しぜん情報館という施設ですが、ここに停めたのはちょっと失敗でした。


というのも万座温泉の中心まで激坂をえらい登らされます。これがめっちゃキツかった(笑)。上にも駐車場があるので、そこに停めればよかった。


万座ゲートの横、火山性ガスが吹き出している場所を通ります。強烈な硫化水素の臭いが鼻を突きます。ここで立ち止まるなと書いてあるので急いで通ります。


標高差300mを登って万座三叉路に到着です。ノンストップで登ったので写真はありません(笑)。ここまでぐねぐね道で標高を稼ぎ、7~8%の一定勾配なのでそれほどしんどくはありません。


万座三叉路から草津側を見ると通行止めの看板が立っています。つまり草津からここまでが通れないだけです。たぶん当分の間、解除されないでしょうね。草津側からヒルクライムを考えている方はご注意下さい。


万座三叉路から国道292号に入ってすぐ、登ってきた道が見下ろせる有名な絶景ポイント。まさにラルプデュエズだ(笑)。


こんな景色を見ると何だかワクワクしますね(笑)。


至るところに絶景の連続。背景は毛無峠近くにある御飯岳と思われます。


尖った山は志賀高原ではひときわ目立つ笠岳ですね。


ヤナギランが咲いていました。後ろに見えるのは四阿山と根子岳でしょう。


この開放感がたまらないね!


白根山のすぐ横を通ります。ここだけ木がないのが異様ですね。


下ったところが山田峠と呼ばれる場所。峠なのになぜか鞍部になっています。帰りはちょっと登り返すのが嫌だなぁ(笑)。


向こうの山肌に見える道は長野県側からのルートです。あそこは5年前に登りましたので、もうすぐドッキングしますよ(笑)。


最後のヘアピンのところから。何だか日本ばなれしたスケール感ですね。こういう風景は近畿には絶対にない!(笑)


いよいよ国道最高地点に着きましたよ。めでたく長野県側のルートと接続されました。ここまで所要時間は休憩込みで85分でした。


とりあえずお約束の写真(笑)。ここって土日になると行列ができてなかなか写真も撮れないんですが、平日なのでたまたま誰もいない時に撮れました。昼頃は必ず逆光になってしまうのが良くないですね。標高2172mは麦草峠より45m高いってことか。


最高地点からの展望は素晴らしいです。眼下には芳ヶ平、草津の街並みと、遠くに見えるのは赤城山じゃないかな?


白根山の御釜が間近に見えます。


芳ヶ平の湿原がまるで箱庭のように見えます。昔あそこを歩きましたよ。


ここまで来たらついでに渋峠まで往復。わずかの距離でした。渋峠ホテル前でお約束の写真を撮ります。


長野県側にある標識。無事ルートがつながったことを見届けて引き返しましょう。


最高地点直下のヘアピン。行きは気づかなかったけど、これはなかなか凄い眺めだ。やっぱり渋峠は別格だよね~。


山田峠付近にある中央分水嶺の碑。ここを境に日本海と太平洋に分かれるのか。


ヤナギランと白根山。

万座温泉~毛無峠


やっと万座温泉まで降りてきました。下りは一瞬ですな(笑)。渋峠だけではちょっと物足りない気がするので、予定通り毛無峠までピストンしてきますよ。この交差点を右折して県道466号へ進みます。


万座温泉から牛池までがめっちゃ激坂でしたけど(笑)、そこを過ぎれば5%以下の緩勾配となります。


万座温泉から100mほど登ると万座峠という場所に着きます。標高1833m。地図には万座峠と書いてありますが、実際にはまだ登りが続いていて全く峠ではありません。七味温泉の方から来る林道と合流していますので、そちら側から見ると峠ということなのかもしれません。


万座峠を過ぎるとほぼ平坦に近い登りが長く続きます。


緩やかに登っていくと、いつしか長野県高山村との境まで来ました。


県境を過ぎたところからの眺め。後ろに見えるのは笠岳と山田牧場です。翌日そこを走ることになります。


標高1935mのピークからちょっとだけ下ると、毛無峠への道が分岐します。左が毛無峠、直進が小布施です。


毛無峠までは県道112号となります。事前に知ってましたが、分岐から毛無峠までは100mほど下るんです。ということは帰りは登りになるわけで、その分の体力は残しておかなければなりません。


3km以上下ってやっと毛無峠が見えてきましたよ。右端のちょっと禿げたところが毛無峠です。


正面に見えるのが破風岳。あそこに登りましたよ。だからここまでは一度来たことがあるんです。毛無峠まで最後の200mほどはダートになります。ここへ来てようやくグラベルロードの本領発揮やんけ(笑)。


遠くに須坂の市街が見えますね。すごい高度感だ。


そしてお約束の写真。グンマー帝国に来たよ(笑)。これだけ見たら群馬ってヤバいとこみたいやんけ(笑)。この看板は最近新しく建て替えられたんですけど、新品なのにわざと劣化した感じを出す心憎い演出が行われています。


毛無峠付近は赤茶けた土でちょっとした広場になっています。ここってラジコングライダーを飛ばす場所なんですよね。いつもそういう人達がいます。


雄大な浅間山が見えます。


こっちはたぶん浅間隠山と鼻曲山だと思います。


後ろに見えるのは御飯岳(2160m)です。


さて念願の渋峠と毛無峠をダブルで到達できたので思い残すことはありません。もう一度100mほど登り返しを頑張って、ゆっくり下りましょう。多少のアップダウンはありましたが、万座温泉までは200mほどの下り基調です。

出発が遅れてしまいましたが、結果的には15時に万座温泉まで帰って来られて余裕でした。この後、高山村の方へ下りました。予想通り最高の天気だったので、課金の元は十分に取れました(笑)。もうそんなことも忘れるくらい大満足のライドでした。

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コメント

  1. 峠おやじ より:

    いやいや、チョー懐かしいです。
    渋峠・山田峠は学生時代にキャンプ装備で越えました。
    志賀高原側から登り、草津へ降りるのに当時有料道路だった草津道路(現国道)が通行止めだったので自転車通行禁止の万座道路(レポートの課金される道)を強行突破して嬬恋へダウンヒルしました。

    万座峠・毛無峠は乾さん、oookaさんと一緒に登ってきました。このふたつ、読みを略すと「マンケナシ」になる(^^;) 「お嫌いですか?」「お好きです」てなことを打ち合わせ中にしたとかしなかったとか・・・

  2. SORA より:

    こんばんは。
    草津白根ルートは昔からたびたび通行止めになるのですね。
    万座道路はバイパスルートとして無料開放すべきだと思います(自転車含む)。