GAVELの軽量化をボチボチと進めておりますが、あといじれそうなところはシートポストとクランクくらい。純正のシートポストはもちろんアルミですので、これをカーボンに交換するだけでそこそこの軽量化が期待できます。
問題はGAVEL純正のシートポストは一般的な27.2mmではなく、30.9mmという中途半端なサイズを採用していることです。これはどうもMTB用に多く出回っているドロッパーシートポストを使えるようにするためらしいです。
ところがこの30.9mmというのは古い規格らしくて、現在出回っているものはほぼ30.8mmになっています。30.9mmを見つけることは非常に困難です。実際は誤差の範囲で30.8mmでも使えるらしいですが、ずり落ちがちょっと心配ですね。
購入した商品
例によってAliExpressで購入しました。カーボンシートポストで検索すると多数出てきますが、TOSEEKというメーカーの製品を選択。同じメーカーのステムを使っていますが、品質はいいですよ。11.11のセールで3165円。同じくらいの値段でDedaやRitchyのようなブランド品も出てきますが、どう考えても偽物と思われるのでやめました。そんな値段であるわけないでしょ? 見た目、モノは同じみたいです(笑)。

こちらが購入した商品です。長さは350mmを選びました。

カーボン柄にTOSEEKのロゴ入りでなかなか高級感があります。

オフセットは20mmです。純正はたぶん25mmなので5mm短くなりました。ヤグラは普通のアルミ製です。シートクランプのボルトは2本締めタイプなので角度調整がやりやすいです。
重量比較
さてお待ちかねの重量測定です(笑)。

純正のアルミシートポストは319gでした。こちらは300mmと短いんですが、それでも結構重いですね。

カーボンシートポストは203gでした。
これで116gの軽量化! 1万円/100gの法則から考えるとコスパはなかなか良いのではないでしょうか?(笑)
同時に買ったもの

カーボンパーツの組み付けには規定トルクで確実に固定するためにアセンブリコンパウンドの使用が必須となっております。これもアマゾンであらかじめ買っておきました。商品名はフィニッシュラインのファイバーグリップです。
ペーストの中に砂のような粒子が練り込まれており、摩擦を増大させることでずり落ちを防止します。昔MTBでシートポストのずり落ちに悩まされたことがありましたが、こういうものがあることを知りませんでした。ずり落ちで悩んでいる方は試してみてはいかがでしょうか?
組み付けの注意と思わぬ問題点

フレームに組み付けるとこんな感じになりました。シートポストがこれだけしか出ないのが悲しい。どんだけ背低いんだよ!(泣)
カーボンパーツなので締め付けトルクの5Nmは厳格に守らなければなりません。それからシートクランプの向きに注目です。今まで知らなかったんですが、クランプの開口部をフレームの切り欠きに合わせると一ヶ所にストレスがかかるためシートポストが破断しやすくなるそうです。なので反対向きにします。アルミならどっちでもいいですが、完成車の状態では普通後ろ向きになってると思いますので要確認です。
2本締めタイプの場合、シートの角度調整がやりやすいのはいいですが、穴開きサドルでないと前側のボルトを回すのが難しいですね。横から指を入れて回すしかありません。まあこれは角度調整用なのできつく締める必要はないのです。後ろ側のボルトだけ規定トルクで締め付けます。
それから予期しない問題として、オルトリーブのサドルバッグを取り付けるマウントの位置調整がシビアになります。2本締めタイプの場合はシートポストが後ろに出っ張るため、サドルを前に出すのが困難になります。どうしても干渉してしまうためサドルを後ろに5mm下げましたが、オフセットが5mm短くなったので結果的には前と同じポジションを出せています。サドルを後ろへ引く分には問題ないですが、前に出したい方は十分注意して下さい。
試走の結果は問題なし
組み付け後、試走を行った結果、心配されたずり落ちは全くありませんでした。116g軽くなったところで持ち上げても違いはわからないですけどね(笑)。まあ気分の問題でしょう。しかしフレームの上部を軽くすることはバランスの観点から理想的とされています。
納車時からはタイヤで200g、ホイールで300g、シートポストで100g、計600gは軽くなりましたので推定10.5kgにはなっているはずですが、まだまだ重いですね。まあグラベルロードなんで重さは目を瞑ることにしましょう(笑)。











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