美ヶ原高原ハイキング

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ハイキング

標高2000mの高原台地が広がる美ヶ原。長野県でも上高地と並んで一二を争う超有名観光地ですが、実はまだ行ったことがなかったのです。あまりにベタ過ぎて避けてきたところはありますね。しかし2000m以上の場所に行かないと暑くてたまらんので、ようやく足を運ぶことができました。

美ヶ原に入るルートには大きく分けて二通りあり、松本から美鈴湖を経て天狗の露地へ至るルートと、諏訪から和田峠・ビーナスライン経由で山本小屋に至るルートがあります。たぶん観光客がよく利用するのは歩く距離が短い後者のルートだと思います。この二つのルートは美ヶ原林道でつながっていますが、一般車両は通行できないためどちらか一方から徒歩で往復する形になります。

本来なら武石峠を通る県道62号を経由して両方の入山口をつなぐことは可能なのですが、現在は崖崩れのため県道が通行止めになっており、同じ道を戻るしかありません。今回は松本側からアプローチしましたが、かなり長い林道を往復するのはちょっとロスが大きいですね。旅程的に制約が出てきてしまうので、早期の開通を望みます。

松本側の入山口である美ヶ原自然保護センターから王ヶ鼻・王ヶ頭のピークを経由して高原の中心地・美しの塔まで往復すると約10kmのコースになります。アップダウンはそんなにないものの、かなりの長距離を歩くことになりますので膝がもつかちょっと心配でした。

GPSログはこちら↓


美ヶ原自然保護センター前にある広大な駐車場から午前8時40分にスタートします。ここから先、一般車両は入れない美ヶ原林道を歩いていきます。


少し歩くと王ヶ頭のテレビ送信塔群が見えました。


車止めゲートを越えたところでアザミに群がるツマグロヒョウモンとセセリチョウを発見。


王ヶ鼻と王ヶ頭の鞍部でいったん林道を離れ、王ヶ鼻への道をピストンします。約1kmで王ヶ鼻のピークに到着。標高2008m。山頂は岩場になっており、たくさんの石仏が立っています。


王ヶ鼻からは展望が良く、松本平を一望できます。その向こうに北アルプスが見えるはずですが、雲隠れしてちょっと見えません。


こちらは林道の途中で通った武石峰と呼ばれるピークです。


南西方向には鉢伏山が間近に見えます。


同じ道をいったん林道まで戻り、次のピーク・王ヶ頭を目指します。この道標の場所を右に入ったのですが、曲がるところを1本間違えたようで、この道はピークを迂回してトラバースしてしまいます。しかし途中でショートカットして本来の道に復帰できました。


その間違えた道の入口付近にはオダマキがたくさん咲いていました。


これはウツボグサですね。


わずかの登りで王ヶ頭のピークに着きました。標高2034m、美ヶ原の最高地点です。しかし周りはアンテナだらけでホテルまで建っているし、あまり山頂という感じはしないですね。


こちらは先ほど登ってきた王ヶ鼻のピークです。


茶臼山へと続く稜線の向こうには秀麗な蓼科山が見えます。


王ヶ頭を後にして、いよいよ美ヶ原の核心部へ歩いて行きます。アップダウンは少ないですが、とにかく長いのです。


2kmほど歩いて塩くれ場と呼ばれる牧場の中心地に着きます。周りは牛さんがいっぱい。ここまで来るとにわかに人通りが多くなります。反対側の山本小屋から歩いてくる人が増えるからですね。


八ヶ岳をバックに草を食む牛さん。


美しの塔が間近に見えてきました。あとちょっと、あそこを最終目的地とします。


王ヶ頭のアンテナ群が間近に見えますが、道がカーブしているため歩くと結構長いのです。


塩くれ場から10分ほどで美しの塔に到着。観光パンフレットなどでよく見かける美ヶ原のシンボルですね。今あるのは昭和58年に建て替えられた二代目のようです。中には鐘があって鳴らせます。ほとんどの観光客は山本小屋から来てここで引き返して行きますね。向こうからは距離が短いですから。


帰りはまた同じ道を引き返すので少々かったるいのですが、少しでも変化を付けるため王ヶ頭のピークは通らずに北側をトラバースする道を通りました。そこからはスタートした美ヶ原自然保護センターや武石峰がよく見えました。


トラバース道はこんな感じ。もうちょっと行くと王ヶ頭への道と合流します。


12時50分頃、駐車場に戻ってくると行きは見えなかった浅間山が見えてきました。

今日は久しぶりに10.5kmも歩きましたが、膝には全く違和感なかったですね。アップダウンが少ないということもあるのでしょうが、毎日ストレッチを続けたおかげで膝の状態は改善されている気がします。

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