[GAVEL]ホイール交換しました

スポンサーリンク
カスタマイズ自転車

懸案になっていたGAVELのホイールをやっと交換いたしました。もともと完成車に付いていたホイールはノーブランドのものですが、推定重量が前後2100gを超える「本物の鉄下駄」です。おそらくこれが一番車重のボトルネックになっています。これを1800gくらいの「軽めの鉄下駄」に交換するだけで一気に300gは軽量化できるわけです。もちろん今どきのカーボンホイールなら1500g切りは普通なんでしょうけど、そんなにお金はかけたくないので、とにかくローコストで軽量化を目指します。

DT SWISS R470というホイール

そこで目を付けたのがDT SWISSのR470というディスクブレーキ専用ホイールです。このホイールはSPECIALIZEDのtarmacに標準装備されているホイールらしくて、メルカリなどで大量に出回っています。しょせん完成車付属のおまけホイールなので即交換して売りに出されることが多いんですね。メルカリでの相場はだいたい10,000~15,000円くらいです。ほとんど乗られていないことが多いので、程度の良い個体に当たればかなりお買い得と言えます。


メルカリで11,000円で購入しました。まあまあ安い方だと思います。出品者の説明では走行距離は200km程度ということで、ほぼ新品に近いですね。見た目は確かに新品同様でした。気になる振れもないようで一安心です。

R470というのは実はリムの型番で、DT製なのはリムだけです。ハブやスポークはよくわからんメーカーの汎用品を組み合わせたもので、正確に言うと完組ではなく手組ということになります。

従来との大きな違いとして、GAVEL純正のホイールはディスクローターの固定方式が6穴式でしたが、R470は最近主流のセンターロック式になっています。そのため従来のディスクローターは流用できません。まあセンターロック式にしたいというのも購入理由の一つでした。

GAVEL純正のホイールはスポーク数が28本でしたが、R470では24本に減っています。少しだけかっこ良くなった?


途中でマイナーチェンジがあったのか、最近のものはロゴがステッカーになっていて目立たないグレーの文字です。以前のものはロゴが白の印刷だったみたいですが、これもコストダウンでしょうか? まあ目立たない方が良いという意見もあるので人それぞれでしょう。

実測重量

さて気になる重量測定です。購入直後はリムテープしか付いていない状態なので、すぐに計測しておきました。測定値は多少のばらつきがありますのでご容赦下さい。


フロントは790gでした。持った感じ、かなり軽く感じます。


リアは1040gでした。まあまあ普通ですね。

というわけで前後合わせて1830gです。鉄下駄には違いありませんが、エントリークラスのホイールとしてはまあ軽い方ですね。純正ホイールが2100g以上あったことを考えると、これだけで300gは軽量化できるはずです。

リム幅と推奨タイヤサイズ

R470のリム内径は公称20mmです。GAVEL純正ホイールが19mmだったので、1mmだけ広がりました。最近主流のワイドリムではありません。その代わり細いタイヤを装着することができます。


リムに貼られている推奨タイヤサイズによると、最小は25mmから最大は64mmまでと幅広くなっています。ということはロードバイク的に使うこともできますね。

思わぬ落とし穴

実はホイール自体は5月下旬に購入してあって、すぐに交換しようと思ったのですが、予期しない問題が発生して1ヶ月放置されてました。

ローターは固定方式が異なるので新規購入は仕方ないとしても、スプロケはまだ新しいので外して移植するのが普通の考え方ですよね。しかしスプロケが思いっきり固く締め込まれていて、どうやっても外れないのです。おそらく電動工具とかで締め付けたんでしょうね。人間の力では絶対外せません。これはもう諦めてスプロケも新規購入することにしました。このホイールは使う予定ないですが、スプロケが摩耗したら終わりですね。


付属するフリーは11速対応なので、9速スプロケを使うためには1.85mmのロースペーサーが必要です。スプロケが外れないので当然これも改めて購入しました。在庫が切れていたりして、入手に少々時間がかかりました。

ディスクローター探しに難儀する

今度からセンターロック式になったので、それに対応したものを買えばいいだろうと簡単に考えてましたが、そんなに単純ではありませんでした。

実はブレーキパッドにはワイドタイプとナロータイプがあり、自分が使っているブレーキキャリパーはワイドタイプです。その場合、ディスクローターもワイドタイプでなければなりません。しかし油圧ディスクのほとんどはナロータイプであることが多いため、市販されているディスクローターもほとんどがナロータイプです。ワイドタイプはローエンドのごく一部にしか存在しません。

一応シマノのSM-RT54-Sという型番がワイドタイプなんですが、ここでもう一つ問題が。シマノ製品によくある勝手に仕様変更というやつです。実はロックリングにも2種類あって、内セレーションと外セレーションというタイプがあります。それぞれ使用する専用工具が異なります。商品写真ではロックリングが内セレーションになってますが、これは数年前に廃番になっているようで、現在入手できるものはすべて外セレーションタイプです。そうするとスプロケ回し工具の代わりにホローテックIIのBB回し工具が必要になります。

工具はまあ買えば済む話ですが、もっと厄介なのは外セレーションタイプはロックリングの厚みがあるため、フレームによってはフォークと干渉する恐れがあります。GAVELもフォーク先端部に突起があるため、これが明らかに干渉しそうだと思われました。そうすると内セレーションでなければ使えません。


現行のものはすべて外セレーションですが、在庫品なのか内セレーションタイプが4個だけ残っている店がありました。これをすかさず見つけ、2個注文。あっという間に売り切れました。おそらくもう入手不能でしょう。これで内セレーションのロックリングは手に入ったので、次回からはこのロックリングを使い回せばよいわけです。

ブレーキパッドも交換が必要

これでローターは無事入手できたのですが、このローターはレジンパッド専用となっています。キャリパー純正のパッドを外して調べてみると、テクトロのA10.11という型番で、これはメタルパッドになります。そのまま使うとローターを攻撃してしまうためNGです。そこでパッドも交換する羽目になりました。

実はパッドは予備としてすでに2セット購入してあったので、それを使いました。シマノのB05Sという型番と互換性があります。こちらはレジンパッドになります。

ブレーキキャリパーの再調整

何だかんだで結局、ディスクローター、スプロケ、ロースペーサー、ブレーキパッドの全てを置き換える必要がありました。ホイールは安かったものの、こちらで同じくらい費用がかかりました。

まあ取り付け自体は簡単ですが、予期した通り、ディスクローターの位置が微妙にずれて接触しました。こうなるとブレーキキャリパーの再調整が必要になります。

前回は慣れてなくてとても苦労したのですが、以前購入したグランジのディスクローターセンターリングツールを使うといとも簡単にできました。

以前は使い方をちょっと間違えてたみたいで、正しく使えば一発でセンターが出る優れモノです。前回はなぜ失敗したかというと、ツールをローターに挿入してブレーキレバーを強く握り、固定ボルトを締めるところまでは同じですが、最初に仮締めしてからブレーキレバーを離し、もう一度本締めしたところが間違いでした。そうすると本締めする時点でキャリパーがずれ動いてまた接触してしまいます。

そこでブレーキレバーを握ったまま一気に本締めしてしまいます。これなら絶対動かないので一発で決まります。ほんとに簡単なので絶対買った方がいいツールですね。この時トルクレンチを使うのは難しいですが、どうしても気になる人はアーレンキーで固めに締めた後、改めてトルクレンチで仕上げするようにすればいいでしょう。

軽量化効果は?

実際のところ何グラム軽量化になったのか正確に比較するため、タイヤを付ける前に新旧のホイールで測ってみました。どちらもローターとスプロケが付いた状態ですから条件は全く同じです。

(フロント)
旧:1120g→新:960g 160gの軽量化

(リア)
旧:1720g→新:1580g 140gの軽量化

前後合わせて300gの軽量化となりました! めでたしめでたし。

試走&インプレ


今日はホイールの試走のため、ちょっと淀川サイクリングロードまで行ってきました。

300g軽くなったら加速感は良くなるはずですが、正直よくわからないですね(笑)。今までロードに乗っていたので急にグラベルに乗り換えたら重く感じるのは当たり前なんですけどね。タイヤ自体がだいぶ重いので、ホイールで300g軽くしてもあまり変わらないのかもしれません。まあ持ち上げた感じは心なしか軽くなった気がしますけどね。

あと純正のホイールもラチェット音がかなりうるさかったんですが、これはさらにうるさいです(笑)。爆音ホイールというほどでもないが、周りの人に接近を気づかせるには十分な音量。なぜかうるさいのが好きという人が多いですが、自分はほぼ無音のシマノを好みます。自分で音を出すのが嫌だから。

タイヤが嵌めにくくならないかが懸念事項でしたが、前のホイールよりむしろ嵌めやすくなった気がします。今使っているチャオヤンのフライングダイヤモンドは素手ですんなり嵌まってくれました。

今後はタイヤをどうするかが悩みどころですね。ホイールを軽くしたらタイヤも軽くしないとあまり意味がありません。といって25Cなんかを履かせたらただのロードバイクになってしまうのでグラベルの意味がないですね。積極的に未舗装路を走ることはないと思うので、グラベルロードというよりはオールロードとして運用するのが理にかなっている気がします。それならば32Cのスリックを履かせるのがベストでしょう。これならタイヤで前後400g軽量化できます。

余ったホイールをどうする?

スプロケが外れなかったため、旧ホイールも完全な形で残ってしまいました。もう1セットあるわけですから、別々のタイヤを付けてオンロードとオフロードで使い分けることも可能でしょう。まあそんなことはしないと思いますけどね。これをやるとブレーキキャリパーの再調整をやらなければならないので面倒です。

こんな超鉄下駄は売るわけにもいかないでしょうし、壊れた時の予備として置いておくしかないのかなと思います。ただ問題は置き場所です。スプロケが付いたままでは余計に場所を取ってしまいます。何とかして外したい。塩ビパイプで工具の柄を延長するしかないのかな? それでも外れそうな気がしませんけどね。

スポンサーリンク
SORAをフォローする

コメント