SNSで定期的に出てくる質問の一つに「ロードバイクを始めたいのですが、予算は10万円でおすすめのバイクはありますか?」というものがあります。これは非常に典型的なパターンで、自転車オタクの格好のネタになります。それこそ普段は出てこない輩がワラワラと沸いてきて自分の推しのメーカーをゴリ押ししてきたりするわけです。まあそこまでは許せるとしても、中には「10万円では満足できるロードバイクは買えないからやめとけ」という人まで出てきます。さすがにこれは看過できないと思いました。まあこういうのはロードバイクに限った話じゃないですが(特にカメラは酷い)、得てして炎上案件になりがちですね。
勝手にロードバイクの敷居を上げるな!
どんな趣味でもそうですが、新しく始めるには多少のコストはかかるものです。とりわけロードバイクは初期投資が大きいのが特徴で、一説によると30万円が最低ラインとも言われています。しかし、世間一般では自転車に10万円と言うだけで腰を抜かされます。自転車なんて1~2万円で買えるものと思われているからです。ですからこういう質問をする人はロードバイクがそこそこ高価であることをわかっていて、10万円なら何とか出せると思ってかなり勇気を持って聞いていると思うんですよ。そこへいきなり「やめとけ」はないでしょ? ただでさえお金がかかることはわかってるのに、30万円とか言われたら誰でも引いちゃいますよ。初心者を萎縮させてどうする? 誰が30万円なんて基準を決めたんですか?
10万円と言っても話は単純ではない
結論から言いますと10万円でロードバイクを始めることは可能です。やはり10万円というのは心理的な節目ですから、各メーカーとも10万円未満で買える手頃なモデルを用意しているんですよ。ただ一口に10万円と言いましても、税込なのか税抜なのか、あるいは値引きの有無によっても違ってきますね。さらにロードバイクというものは本体だけ買っても乗り始めることはできず、必ず追加投資が必要になります。それを含めるかどうかによっても幅が出てきます。また本当はお金があるんだけれども10万円以上は心理的に抵抗があるとか、(主に配偶者の)許可が下りないということもあるでしょうし、逆に本当にお金がなくて10万円以上は逆立ちしても出せないというケースもあるでしょう(主に学生さんかな?)。
ですから単に10万円と言っても実は結構複雑な問題を抱えているのですね。この車種を買えばOK!と単純に割り切ることはできません。懐具合によってどこまで許容できるかは人それぞれです。それを見透かしているのでしょうけど、「15万円出せばもっといいのが買えるよ」と言う奴が必ず出てきます。こういう奴、マジ腹立つし大嫌いな人種。だって本人は10万しか出せないと言ってるのに15万出せって余計なお世話でしょ? 本当にその人のことを思っているならば、10万円で買える範囲で最善のアドバイスをすべきです。
自転車本体以外にかかる経費
初めに言いましたように、ロードバイクというのは本体だけを買ってもすぐ乗り始めることはできません。買ってすぐ乗れるママチャリとは違うのです。初心者はこのことに意外と気付きませんが、自転車本体以外にかかる経費というのは結構大きく、これを無視するわけには行かないのです。ですから諸経費を含めて10万円なのか、それとも自転車本体で10万円なのか、この差は大きいということを頭に入れておかねばなりません。
では具体的にどのくらい経費が必要なのか見積もってみましょう。すでに乗っている人の買い換えであれば必要なものはほぼ揃っているからいいのですが、初めてロードバイクに乗る人はすべてを揃えなければなりません。まず絶対必要なものはペダルです。これがないと乗れません(笑)。ママチャリに慣れてる人はビックリするでしょうが、ロードバイクにはペダルが付いていなくて別売になっていることが普通です。それと防犯登録料が必ずかかります。これは都道府県によって多少異なりますが、普通は700円くらいです。あと空気入れは一般車用は使えませんので、フレンチバルブに対応した専用品が必要です。これも携帯用ではしっかり空気圧が上がらないので、フロアポンプは必需品です。空気圧管理を怠るとパンクの神がついてきますよ。
あと必要なものを一つ一つ列挙していきます。ここでは自転車側に関するものに限定し、値段は最も安いもので考えます。これが最低限と思って下さい。
防犯登録料:700円
ペダル:2000円
ライト:2000円
ボトルケージ:1000円
ボトル:1000円
ワイヤー錠:1000円
フロアポンプ:3000円
携帯ポンプ:2000円
予備チューブ:1000円
タイヤレバー:500円
合計:14200円
自転車側にかかる経費だけ考えても、最低限このくらいの金額が必要なのですね。ということは予算を厳密に10万円とすると、自転車本体にかけられる金額は8万5千円くらいしかないわけです。それで買えないことはないですが、かなり選択肢が限られてしまいますね。したがって諸経費は別枠にするのか、それとも経費込みなのか、初めにこの点をはっきりさせておくことはきわめて重要です。
これとは別に、ヘルメット、ウェア、グローブ、シューズ、サングラス、バッグなどライダー側の装備も必要ですが、当面は普段着で走ってもいいわけだし、必要に応じて後から揃えればいいものです。ここでは経費に含めませんでしたが、ヘルメットを必需品とするならばさらに1万円くらい追加でかかってしまいます。
これだけは買ってはいけない
ロードバイクを始めたいが、続くかどうか自信がないのでとりあえず安いので済ませたい。そう考える気持ちはわかりますが、絶対に買ってはいけない自転車があります。それは通販でよく3万円くらいで売られている安いロードバイクです。これらは見た目がロードバイクの格好をしているだけで、重量もジオメトリーもパーツもロードバイクとは似て非なるものです。本来は「ロードバイクもどき」であって、ルック車と呼ばれる類のものです。
なぜこういう自転車を買ってはダメかと言うと、まず重量がむちゃくちゃ重いこと。フレームもホイールも鉄製ですから重量が14kgくらいあるのはザラです。そんなクソ重い自転車に乗っても全然走りませんし、坂はただ辛いだけです。怖いのは、ロードバイクってこんなものと思われて、本来のロードバイクの楽しさを味わうことなくやめていってしまうことです。それは非常にもったいないことです。
パーツもシマノ製ですらない中国製の怪しいパーツがいっぱい付いてますし、安全性にも疑問があります。普通のロードコンポとの互換性が全くありませんから、カスタマイズ性はほぼゼロと言ってもいいでしょう。こんなのを買ってもすぐ嫌になって乗らなくなるか、すぐ買い換えるかのどちらかです。
3万円で買えれば諸経費を含めても余裕で10万円に収まるからと言って喜ぶのは大間違いです。仮にハマったとしたらすぐ買い換えることは確実ですから、その3万円は完全に無駄な出費となります。3万円もあればヘルメットも含めて必要な装備が全部買えたのですから非常にもったいないですね。ですからこういう自転車に手を出すのは絶対やめましょうと言っているのです。
8速あれば十分な理由
上で述べたようなロードバイクもどきではなく、名の通ったメーカーから出ている一番安いロードバイクはだいたい税抜で8万円台に集中しています。ロードバイクというのは最低そのくらいするものなのです。それらのロードバイクに共通する仕様は、コンポがシマノのクラリスであるということです。
クラリスというのはロードコンポの中では最も下のグレードに属し、変速段数がリア8速であることが特徴です。最近は11速が標準になってますので8速といえばずいぶん少ないように思う人がいるかもしれませんが、僕はロードバイクを始めてから長らく8速を使ってきたので、8速あればとりあえず十分なことはわかっています。一時的に10速を使ったこともありましたが、今は9速に乗ってますし、別に8速でも問題ないと思っています。これなんか最初から11速に乗ってる贅沢な人には絶対理解できないと思いますけどね(笑)、古い人間には8速あれば十分なことは体でわかってるんですよ。
それともう一つ、8速と7速の間には大きな壁が存在します。実はもう少し安い6~7万円台のロードバイクになると7速仕様というのが結構あるんですね。こういうのはクラリスよりさらに下のターニーというコンポが付いていることが多いのですが、7速になると8速以上とはスプロケットの仕様が異なり、カセット式ではないボスフリー式が主流なのですね。細かい説明は省略しますが、ボスフリーだと何が困るかというと、8速以上のコンポとは互換性が皆無なのですね。もしコンポをグレードアップしようと思ったらホイールごと交換しなければならないので高く付いてしまいます。その点、8速であればホイール交換なしに9速、10速へとグレードアップできるのでカスタマイズ性が高いと言えます。
ですから初めてロードバイクを買うなら最低限シマノのクラリスが付いたものを選びましょうというのが僕の提唱する基準です。
今の8万円台クラスは25年前の15万円クラスと同等の性能がある
古い話ですが、僕が最初のロードバイクを買った25年前はクロモリが全盛の時代で、コンポが105の最も標準的なモデルでしたが15万円しました。まあ価格的には今でもほぼ同じですが、今と大きく違うのは重量と変速の段数です。当時はクロモリが主流でしたから、15万円出しても重量10kgは普通でした。クロモリですからどんなに頑張っても8kg台しかできません。そして変速の段数は105でも8速しかありませんでした。
これってちょうど今の税抜8万円台のクラス、つまりクラリスを搭載した最廉価グレードとほぼ同等のスペックなんですよね。このクラスになると重量は10kgをやや切るくらい、変速はリア8速となりますが、ちょうど25年前の105クラスと全く同じスペックなんですよね。クロモリとアルミという違いはありますが、性能的には同等と言えます。
25年前はデュラエースもアルテグラも8速でしたから、みんなそれでレースに出てたわけですよ。今のクラリスはそれと同等の性能があるわけですから十分ロードバイクを楽しめますし、レースにだって出られます。あなたに脚力があれば上位入賞も夢ではありません。レース出るなら105以上って、業界が勝手にでっち上げたデマですよ。
10万円未満で買えるロードバイクの具体例
以下、10万円未満で買えるロードバイクの一例として、代表的なメーカーの最廉価モデルを取り上げてみます。価格はいずれも定価ベースで税込とします。
これらはすべてアルミフレームでコンポはクラリス搭載となります。クロモリでもないことはないですが、若干割高になります。すべての車種について言えることは、コンポはクラリスであってもフレームは上位モデルと同じということです。したがって、コンポをグレードアップすれば上位モデルと同じにすることも可能ということです。基本的にフレームが同一であれば上位モデルと走りは変わりません。ただ変速の段数が違うだけのことです。
GIANT CONTEND2 94,600円
MERIDA RIDE80 98,890円
TREK DOMANE AL2 93,500円
FELT FR60 98,890円
ANCHOR RL3 DROP CLARIS 92,400円
KHODAABROOM FARNA CLARIS 92,400円
税込で考えると本体だけで10万円に近くなってしまうため、諸経費込みで10万円というのは難しくなってきますね。若干足が出ることは覚悟しなければなりません。ただこれはあくまでも定価ベースの話です。メーカー直営店だと定価販売が原則なのですが、一般の自転車店だと5%~10%程度の値引きがあることは普通です。条件次第では諸経費込みで10万円以内に収めることも可能になってくるでしょう。
ここで10万円出してクラリス買うくらいだったら15万円出して105買えというややこしい奴が必ず出てくるのですね(笑)。しかしそういう奴は無視して構いません。確かに後から載せ替えるよりは初めから105にした方が割安なのは事実です。しかし15万円貯まるまで待つより、早く乗り始めた方がはるかに得です。初心者はたった1年で飛躍的に進化するものです。その間ただ待っているのは時間の無駄でしかありません。早く乗って長く楽しんだ方がいいに決まってます。
自分のレベルが上がってきてクラリスでは物足りなくなってきたら、その時はグレードアップすれば良いのです。それをショップ任せにせず、自分の手でやり遂げたならメンテの知識と技術が自分のものになります。たまには失敗もするでしょうが、それが何よりの収穫となります。最初から105を買った方が安いなんてケチくさいことは考えないことです。
型落ち狙いはお買い得だが・・
スポーツサイクルというのは毎年夏頃になるとモデルチェンジがあるので、ニューモデルが発表された後はたとえメーカー直営店であっても2割程度の値引きをすることは普通にあります。こういう時期を狙えば諸経費込みで10万円以内に収めることは十分可能ですし、場合によっては1グレード上を狙えるかもしれません。
ですから型落ち狙いは大いにおすすめなのですが、気を付けなければいけないのは極端に安いものには何か理由があると思った方がいいということです。モデルチェンジといっても単にカラーリングが変わるだけのことも多く、そういう場合は実質的に同じものですからカラーさえ気に入れば旧モデルを買った方が得と言えます。しかし怖いのは規格が古くなってしまった場合です。ロードバイクの規格というのは結構頻繁に変更があり、古くなった規格はパーツの互換性がなくなったりします。そういうモデルは半額近くで投げ売りされたりすることもあるのですが、初心者が知らずに買ってしまうと後々困ることになるのですね。典型的なのはディスクロードのホイール規格でしょう。初期のディスクロードではリアエンド幅135mm、クイックリリースというのが標準でしたが、現在では絶滅しておりリアエンド幅142mm、スルーアクスルが標準になっています。初心者にはそういうことが判断できませんから、安いからと言って自転車屋の言いなりになってると、とんでもない不良在庫をつかまされる可能性があるわけです。
ですからあまりにも安いものは何かあると思って、信頼できる経験者に相談してみるのがベストですね。その上で納得できれば買えば良いし、納得できなければやめておけば良いのです。
中古や通販はおすすめしない
初心者にありがちなのはヤフオクなどで中古を買ってしまうケース。確かに中古なら定価の半額以下で買えたりするので魅力的ではありますが、初心者には決しておすすめできません。なぜかというと、どんな不具合が潜んでいるか初心者には判断できないからです。後から思わぬトラブルが発覚して結局は高く付いたということにもなりかねません。中古に手を出すのはやはりある程度自分で判断できる知識が身に付いてからにした方が無難です。
同様に通販もおすすめできません。確かに通販なら2割引くらいは普通にあるのですが、買ったら最後、メンテは一切してくれないのでどうしようもありません。他の業界ならあり得ないような話ですが、自転車業界では自分の店が売った商品以外はお断りみたいな悪しき慣習が普通にあるので、よその店に持っていくのはきわめて敷居が高いですよ(もちろん分け隔てなく受け入れてくれる良心的な店もあります)。自分でメンテする自信のある経験者なら通販で買っても良いですが、初心者は困ったときに相談できるショップの存在が何よりも大切です。できるだけ自転車で行ける範囲にある店で買うべきでしょう。
結局は楽しんだ者勝ち
10万円あればロードバイクは始められるという話を長々としましたが、要は価値観の問題なんですよ。最低30万円は出さないと満足できるロードバイクは買えないなんて豪語する人はロードバイクに何を求めているのでしょう? それはその人の価値観に過ぎません。そんな意見に振り回されることはないし、無視しておけばいいだけのことです。
繰り返しますが10万円出せばロードバイクとしての性能は十分備えていますし、普通に楽しむことができます。自分のレベルが進歩してそれで満足できなくなってきたら、その時はまたグレードアップすれば良いのです。大事なのは一歩を踏み出すこと、愛車を気に入っていること、そしてライドを楽しめることです。値段は関係ありません。うるさい周囲の雑音は無視してやりましょう。
コメント
結局は楽しんだ者勝ち!!
まったくその通りだと思います。
貴兄の記事にすごく賛同しています、最後は・・自分が如何に感じたか・・に集約されますよね。
僕の場合だと、今から40年ほど前ですが、当時中学生だった僕らは自転車に嵌っていました、「サイクル野郎」と云う漫画が非常に流行っていて男子で自転車好きな子は全体の5割を超えていた感じがします。
当時の自転車は5-6速でフロント二段でありランドナータイプか所謂ロードタイプ「当時はバイクと云う表現は無かった様に思います」
で、お金のある人はショップに作成して貰うか、お金のない人(ほとんどはこちら)は中古のクロモリフレームを買ってパーツを自分で組んでいたような記憶があります。
当時はお金もなく色々悩んでやりくりして物(自転車)を組んでワクワクして乗っていましたが、今思うと「なんと贅沢な時間を過ごしていたのか」と思ってしまいます。
30年が過ぎて子育ても済んで、改めて自転車時間を復活させた時にワクワクできない洗練された商業ベースの自転車業界の事情が解かって少しがっかりもしましたが、自転車の本質的楽しさは何も変わっていない事にもきずいて現在も楽しんでいます。
旅の道具としての自転車は最高の相棒となると感じています、体と記憶と精神に旅のエッセンスを残しますし、その道具としての華奢(自動車やバイクと比較して)さから計画/実行/記録の楽しみも深く記憶に残ります。
貴兄がおっしゃる通り 最後は楽しんだ者勝ち!! で道具に値段で踊らされると楽しめないですのね。
値段で悩んでいるなら今すぐ予算内で(クラリス程度)で一秒でも早く漕ぎ出して・・体と記憶と精神・・に刻んだ者勝ちでしょうね。
>romiさん
トップチューブにシフトレバーの付いたジュニアスポーツ車やロードマンに自分も乗ってました。たぶん同世代とお見受けします(笑)。
あの頃は自転車がちょっとした冒険でしたね。まだ見ぬ場所へのワクワク感って、もう二度とないんじゃないかと思います。
確かに今の自転車界って商業主義に走りすぎてますよね。たとえばの話、初心者がいきなり50万の高級ロードバイクをポン!と買ったとして、それで楽しいだろうか?と思いますね。それより安いロードバイクを買って、あーでもないこーでもないといじり倒して少しでも乗りやすく工夫してみたり、いつかは買ってやる!と高級ロードバイクに憧れたり、そういうところにトキメキ感があるんじゃないでしょうか?
まあホントにグダグダ悩んでる暇があったらさっさと買っていろんな所に走りに行けよ!と思うのです。
それで楽しいだろうか?
その通りでしょうね! 50万出してカーボンフレームにアルテが付いて、ついでに効果の良くわからない(歳とると取り外しの捻りが膝に悪い事だけは自分の体で解ってしまう ( ´艸`))クリートとお高いビンディングシューズと更にド派手なサイクルジャケットを付けられて、ショップ主催のやたらしんどい走行会に行って心臓バクバクして落ち込んで半年くらいで乗らない・・
なんて事になってるおとーさん方がいっぱいいる事でしょう。
遊びは自分で作ってやって楽しんだ者が勝ちでしょうね。
>romiさん
昔と違って今は自転車をとりまく環境が整って様々なイベントやサービスが充実してますよね。でもその反面、お膳立てしてもらえなければ何もできない人が増えている気がします。
やっぱり遊びは自分で作るものですよね!
いつもどうも。(趣旨とはチョット違いますが。)
私はある意味「10万円で買える!」の「なれの果ての頂点?」です。20年ほど前になぜか、急に乗りたくなってMTBを買いました。記憶では10万円を少し切ったGTのMTB(コンポはDeore)です。これで完全に火が付きました。知ってる道やらいろんな道を走り初めて、何年か先には何日か掛けて中山道を塩尻手前まで行きました。
ある意味、備品というか、補機類を別予算で買えるんなら、「10万円」はいい区切りやと思います。ただ、もう一つ言わせて頂けるなら、耳年増の「デュラエース以外コンポや無い!」と言う人が単価を上げてると思います。2年前に購入したGiantSL-1Disc(コンポは105)でも、ちゃんと坂を上がれますし、私の指でも減速できてます。
結論として、長く続けるなら、「1台目は10万円で遊んでみる。」のも入口を見てみるいい機会と思います。
チョット、ずれてますか?
>ワシはGT。さん
こんばんは。いや、趣旨とずれてないと思いますよ。
おっしゃる通り「カーボン以外はロードバイクでない」「デュラエース以外はコンポでない」という人が単価を押し上げてるだけだと思います。
自転車に限らず趣味のものはだいたい10万円が一つの区切りになってると思います。楽器もしかり、カメラもしかり・・。そのくらい出せば中級者くらいまで満足に使える物が手に入るんです。
「1台目は10万円で遊んでみる。」という考え方には賛成です。やっぱり最初の1台は入口ですから、それがその後の自転車人生を大いに左右します。それでとことん遊んでみて、限界を感じ始めたら次のに乗り換えるという考え方で良いと思います。
こんにちは。
単価の上昇は、ありますよね、最初の一歩でデュラなんか勧められたら、普通の勤め人ならたたらを踏んで踏み出せない事になりますよね。
十万円は踏み出すのに切の良い数字で、合えばさらに上に行けば良いし、合わなければそれまでの範囲だろうと思います。
少しそれますが、カメラはフルサイズが出てから、対応するレンズが、むちゃくちゃにあがって、軽四が買えるような物がたくさんありますよね、○とか▲のメーカー好きな趣味人は(ホワイトなレンズとかイエローがイメージカラーの物とか)これじゃなきゃ…ダメなんじゃ。
みたいな変なコミュニティがあって敷居が高くなってしまい、これだけが原因ではないですが、今どのメーカーもイメージング部門は軒並み赤字になっちゃいましたね。
客単価を上げるだけの方向性だけだど遊びの本質から外れて行くのでしょうね。
なんかとりとめないですが、敷居を挙げずに楽しむのが一番ですね。
>romiさん
カメラなんかまさにそうですね。
フルサイズが主流になって以来、「フルサイズでなければカメラでない」という風潮がはびこって単価がむちゃくちゃ上がりましたね。最低でも20万円コース、レンズもアホみたいに高くなってそれこそ軽自動車が買えるくらいの資金を用意しないと何も買えなくなってしまいました。
今やカメラなんて一部の狂信的マニア以外は誰も手を出せない代物になってしまいました。
これもメーカーが客単価を吊り上げた結果、ユーザーがスマホに逃げて自分の首を絞めてしまった悪しき事例でしょう。
勝手に敷居を上げて間口を狭めてしまうと、結果的には市場が縮小するだけなんですよね。
追伸。
失敗と言えば、その「スルーアスクル」ですね。2018年は境目か直前やったらしく、私の考えてたランクでは「クイック」やったようです。今考えるとこの問題だけは、正規流通品を買いましたがGiantの戦略に落ちたようです。
なんとか、私が生きてる間はリペアパーツを用意して頂くように祈ります。何年乗れるかは不明ですけど。
>ワシはGT。さん
クイックのディスクホイールってごく短命に終わったので、買っちゃった人は最も不運ですね。
最近のBB規格の乱立とか、規格をコロコロ変えるのはやめてもらいたいものです。
ワシはGT。 様
通りすがりな上、いまさらコメントしてごめんなさい。
ワシはGT。 様、あなた様の自転車に合うクイックのハブだけでも買っといていただけたら、将来、手組みホイールという選択肢ができ長く乗る事ができると思います。
シマノのカップ&コーンのハブでしたら、グリスを定期的に入れ替えるメンテをすれば、かなり長持ちします。
シマノでなくてもいいですけどね!
あと、もし予備部品の予算に余裕がある時は、DT SWISS RR411 アシンメトリック とか、アンシンメトリのリムも買っておいてくれると手組みをする人としては助かります
スプロケがあるので左右のスポークの張り具合に差があるのですが、アンシンメトリはそれを気持ち少なくできます
アンシンメトリのリム単体が今後も出続ける確実性がないので、あれば安心です
蛇足ですが、ロード欲しいという相談に私は「お前の心がトキメク自転車を選べ!」と言ってます(笑)
いろいろ相談受ける内に分かったんですが、こっちが無難な提案を通すより、本人のこの自転車カッコいい!ってテンションの方がよっぽど大切だと気づいたんですよね
その代わり1回全ばらしして組み直しますけど(笑)←やっつけで組まれてるから調整し直す為
あと気づいたのが、ロード乗りは普通に100kmとか走る事を当たり前と捉えて視野にいれオススメを考えてるけど、100Km走れる自転車選んであげても、実際に100km乗るようになる人って良くて2割かなぁみたいな。
たいていは40kmくらいで、ちょー走った!!って、そこから距離が延びないんですよね
なので人を見て、40km軽く乗れる程度でいいかって場合もあります
時間が合えば、買う前にクロスバイク貸すから一緒にサイクリング行こうと、40kmくらいひっぱり回して、どういうリアクションかをみるときもありますね。
やはり普通の人には、趣味に10万って結構ぶっこんでますからね
自転車ではバカになって値段わからなくなってますけど、友人の鉄道模型の機関車1車両が10万って聞くと、これが?これに10万とかありえん!とか思うんだから勝手ですよね(笑)