グラベルロードは必要か?

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グラベルロード自転車

寒くてまだまともに乗れてないのですが、グラベルロードを買ったらMTBの二の舞になるんじゃないか?という懸念は早くも黄信号が灯ってきました。もちろんまだシーズンインもしてないので結論を出すのは早すぎるんですが、少しだけグラベルを走ってみてわかったんです。たぶん自分がグラベルにはまる可能性はほぼないだろうなっていうことが。Twitterでも結局乗らないのですぐ売ったという意見をちらほら聞きました。乗ってみてなるほどと思いましたね。

当たり前ですが、グラベルロードなんですからグラベルを走ってこそ意味があるんです。でも走りたい場所がない。そこで多くの人は本来の使い方をあきらめて、タイヤを細くしてロードバイクとして使っているのを見受けます。でもそれって「延命策」のような気がするんですよね。どんなにタイヤを細くしてもロードバイクより重いし、ジオメトリーも違うわけですから「ロードバイクもどき」にしかなりません。そこまでして乗るくらいならさっさと手放し、ロードバイクに乗っておけばいいわけでしょう?

自分の中では既に「期限付きレンタル」の気分になっています。借り物ですから傷を付けないように原状復帰して返さなければなりません。一切手を加えてはいけないというカスタム禁止令も発令されました。他に使い回しが効くものはまだいいですが、使い回しの効かないタイヤ・チューブ・ブレーキ、この3つは絶対に買ってはいけません。これ以上お金をかけたら後戻りできなくなるからです。ここで引き返したら今までかけた資金が無駄になるのではなく、これ以上損失を増やさないことが大事なのです。

ですからGOサインが出るまでは一切お金を使ってはいけません。改造なんてもってのほか。行くか戻るか、数ヶ月以内には結論を出さなければなりません。それは今後の運用状況でわかるでしょう。戻るなら戻るでいいし、行くならどういう方向性が考えられるかについて検討してみます。

グラベルロードの問題点

グラベルロードを買う前は頭がのぼせてしまって良いことしか目に入らないものですが、良いことばかりじゃないですね。実際乗ってみてわかる問題点についてもいくつか明らかになりました。

重い

重いのは初めからわかってましたが、車体の重さよりタイヤの重さが大きく影響してきます。正確にはわかりませんが、おそらくタイヤだけで400g以上、チューブも含めたら片方で600gはあるでしょう。ホイールも相当重いはずです。こんなものを回しているわけですから当然加速は悪くて、MTBとまでは行かないものの、かなりもっさりした走行感になります。致命的なのは坂がキツいこと。ロードバイクよりチェーンリングが小さくてギア比が低いにもかかわらず、ギア1段分は重く感じます。もちろんタイヤを細くすればこれらの問題は解消されるでしょうが、それでは本末転倒ですね。

車体自体の重さも結構気になるもので、たとえば車に積み込む時や家から出し入れする時も重くてしんどいです。ましてやこれで輪行なんて絶対やりたくないですね。

ブレーキが効かない

まあこれは当該車種だけの問題なんですが、ブレーキが全然効かなくて怖いのです。機械式ディスクは効かないということは初めからわかってましたが、ここまで効かないとは驚きました。リムブレーキと同じ感覚で走ってたらオーバーランして行き過ぎます。パニックブレーキとか無理です。アタリが出たら効くようになるのかなと思ってましたが、50km以上走っても大して変わらないですね。いつかノールックで横から飛び出してくるアホチャリに突っ込まれて大ケガしないかヒヤヒヤしています。こういうのが心理的なストレスになります。

もちろん油圧ディスクは絶対拒否ですからあり得ません。初めからわかっていて機械式を選んだわけですから文句はありません。機械式にもよく効くブレーキはありますから交換すればよいのですが、使い回しが効かないためGOサインが出るまでは手を出せません。このまま我慢するしかないのです。

スルーアクスルが面倒

クイックリリースは旧規格で互換性がないからという理由で除外しましたが、やっぱりスルーアクスルはホイールの着脱が面倒です。自分は車載で前輪を外すことが多いので、これはとても気になります。

車載するときも従来のクイックリリース式キャリアは当然使えないので、スルーアクスルに変換するためのアダプターを購入しました。

ただこれも既存のキャリアと相性が悪く、ショップから持って帰るときにすでに1回使ってますが、しっかりと固定できないためどうしてもグラグラします。長距離走行していると外れて倒れないか気になりました。

今はやっぱりクイックリリースにすべきだったなと思っています。クイックリリースなら何の問題も起こらないですからね。ホイールの互換性がないと言っても、どうせホイール交換なんてしないでしょうからどうでも良かったんです。スルーアクスルは剛性が上がるとか言われてますが、自分には違いが全くわかりませんでした。せいぜいディスクローターの位置ズレが起きないくらいのメリットしかありません。

走りたいところがない

グラベルロードでよく言われるのは走る場所がないという問題。確かに日本ではほとんどの道路が舗装されているため、グラベルを見つけるのは非常に困難です。身近なところでよくあるのは河川敷ですが、そんなところばっかり走っててもすぐ飽きてしまうでしょう。やはり林道でも行かなければ意味がありません。

一般的なサイクリングであれば、今はネット情報が溢れ返っているので、いくらでも面白そうなコースは見つけられますが、オフロードはそうは行かないのです。暗黙の約束事として、よく名を知られた林道を除いて、ネット上では場所が特定されないようにカモフラージュされているのが普通です。それは多くの自転車が入って道を荒らされたり、ハイカーとのトラブルを起こさないようにするための配慮です。林道では通行止めになっていたり、ゲートがあるところを突破して入っていくことも多いので、大っぴらにできないという事情もあります。とにかくオフロード情報はネット上には出てこないので自分で探すしかないのです。

グラベルを自分で探す方法としては、国土地理院の地形図で黒線道や点線道になっているところを探すとか、Googleマップの航空写真で未舗装と思われる道を探すなどの方法があります。それは非常に地道な作業ですが、たいてい数キロ程度の短い距離しかなく、それも実際に行ってみないと通れるかどうかわかりません。

それを実地で確かめるのが醍醐味なんでしょうけど、自分はわざわざ探してまで行きたいとは思えないんですよね。たった数キロのために遠くまで行くのも面倒だし、行ってみて通れなかったら一日無駄にしたようなもんです。サイクリング中に通行止めに遭遇してやむなく引き返したことは何度もありますが、それが常態化してしまうことには自分は耐えられません。

結局、自分が走りたいのはよく知られた林道で確実に通れることがわかっている道だけです。いわゆるジープロードですね。しかしそんな道が日本にどのくらいあるでしょう? 自分もほとんど名前を挙げることはできないです。

グラベルは危険

僕はグラベル遊びをしている人のブログとかよく見るのですが、とても景色の良い道とか雰囲気の良いグラベルの写真が出てきて、それだけを見ているととても魅力的に思えます。自分も行ってみたいという衝動に駆られるのですね。

しかしそこには大きな罠があります(笑)。ブログをよく読むと、そこに至るまでにはたいがい押し担ぎをやっているんですね。それもまともな道じゃなくて、崩落した斜面を強引にトラバースしたり、川を渡渉したり、無茶苦茶なことをやっています(笑)。これ一つ間違えば谷底に一直線ですよ。自転車という大きな荷物を担いでいるんですから、登山よりもはるかに危険な行為です。まさに命懸けのアドベンチャー。よく遭難しないもんだと感心します。

世の中には自転車は担いでナンボと公言する一派があるようですが(笑)、自分はとてもそんなことをする気にはなれません。やっぱり自転車は走ってナンボなので、安全に走れる道しか行きたくありません。担がなければならないような道は身軽な徒歩で行けばいいんです。

まあそんなことを言ってる軟弱者は初めからグラベルには向いてないんでしょうね(笑)。

ロードバイクで十分ではないか?

自分が走りたい道というのは、結局よく知られた林道でほどよく締まった路面、つまりフラットダートと呼ばれる道なんですよね。押したり担いだりせずに100%乗って行ける道が基準になります。そんな道自体、日本にはめったにないのですが、よく考えてみるとこのようなフラットダートは無理すればロードバイクでも行けるんです。28Cが理想ですが、25Cでも行けないことはない。

それにグラベルロードに乗ってみて思いましたが、38Cくらいのタイヤでは大きな石がゴロゴロしていたり、木の根が張り出しているような道はとても走れなくて結局押しちゃうんですよね。そういうところを走るにはフルサスMTBでないと困難です。どうせ押すんなら別にグラベルロードである必要もなく、ロードバイクでどうしても行けない場所だけ押せばいいんです。未舗装路ってあってもせいぜい数キロ程度ですから、全部歩いたとしても知れています。

わずかばかりの未舗装路のために太いタイヤを履いて舗装路を犠牲にするというのはやっぱり無駄なんですよね。そう考えるとやっぱりグラベルロードは乗らないだろうなという結論になります。

生かすための方向性は?

いろいろ探してみましたが、どう考えても走ってみたいグラベルというのは具体的に思いつかないんですよね。前提として走りたい道がなければどうしようもありません。ですからグラベルロードを本来の目的で使う可能性はほぼなく、多くの人が言っているように舗装路しか走らないことが明らかになってきています。

そうなると方向性としてはロードバイク化ということになりますね。中途半端に32Cとかではだめで、思い切って28Cまで行っちゃいましょう。完全にロードバイク化するのです。そうすれば舗装路のもっさり感は解消されます。ただ初めに言いましたように、単にタイヤを細くするだけでは劣化したロードバイクにしかならないので、ロードバイクとの差別化が必要になります。

そこでまず考えられるのは「コンフォートバイク化」です。具体的にはハンドルを思いっきり高くして前傾姿勢を浅くし、楽な姿勢で乗れるようにします。グラベルロードはホイールベースが長いので、直進安定性の面でも優れているでしょう。振動吸収性も28Cなら25Cよりは少しマシです。

さらにリアキャリアとリアバッグを装着して「ツーリングバイク化」もいいかもしれません。ロードバイクでは不可能な一眼レフを搭載した撮影ツアーも可能になります。これはかなり面白そう。

ここまでやれば性格の違うバイクとなるので、ギリギリ差別化は可能ではないかと思っています。ただ重いのとスルーアクスルがめんどくさいのは変わらないわけで、そこまでして乗るか?というのは少々疑問が残ります。

「次の1台」の問題

買ったばかりなのにもう次を考えているのかと笑われるでしょうが(笑)、そうではありません。前から言ってますように、うちでは持っていい自転車は2台までと決まっています。それが今は禁則を破って3台になっているわけです。当然これ以上増やすことは絶対に許されません。

実は人生最後の自転車はクロモリロードだと決めています。できればオーダーでホリゾンタルのをね。10年後くらいには。その時のために席を空けておかなければならないのです。当然3台も持ってると1台が邪魔になります。無駄なものを置いておく余裕はないのです。いずれ手放すなら早い方がいいに決まってますね。

結び

いずれにせよ、これ以上お金はかけられないので、タイヤを替えて試してみるということもできないのです。現状から一切変えてはいけません。そのことがもどかしいですが、とりあえず38Cタイヤのままで走れそうなグラベルを探して遊んでみるくらいしかできることはありません。まあそこまでしないかもしれませんけどね、自分ほんとに未舗装路嫌いなんで(笑)。

まあ限りなく結論は見えている気がしますが、春のシーズンが終わる頃には何回乗ったか?はわかるでしょう。

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コメント

  1. nonki より:

    初めてコメントします。nonkiです。

    走るフィールドがない!って問題は切実ですね。わかります。その気持ち。(/_;)
    私も昔は…。ダートと言ってたな。グラベルな道を探してよく行きました。幸い、近所の和泉葛城山に行けば、未舗装の道はあるんです。短いけど。でも、すぐ飽きますよね。
    乗り換えるなら、早い方がいいんじゃないでしょうか? 
    私も散々、自転車遍歴してきましたけど、今になって思うとクロスバイク一台あればいいじゃん、って思います。泥除けの取り付け取り外しも自由だし、荷物もそれなりに積めるし、輪行も楽。Vブレーキはよく効くし。第一値段が手頃。
    結局、26Cくらいのタイヤでちょうどいいのですよね。

  2. osa01-eic より:

    突然のコメント失礼します。私もグラベル、どうしようかと持て余していましたが、思い切って街乗り買い物自転車にしました。フラットバーに変更、タイヤはクロスカントリー用の後26×1.95、前26×2.10、50~60PSI。リアキャリア取り付けて、エコバッグ2つ分くらいなら引っ掛けて輸送できます。ついでにシートポストとステムにサスペンションのあるものを導入し、なんちゃってフルサスMTBにw 舗装路上のブロックタイヤは何故か漕ぎ出しが軽いです。転がりは不思議な感触。不快ではなく、雲の上を走ってる?ような感覚。失速もまあ十分許容範囲。スピードはそこそこ出て、ハンドルがクイックな割に走行特性が安定しているので、ロードでは転倒するような無茶な旋回もクリアしてくれます。舗装路でもトレイルっぽい乗り方ができてしまいます。ただ、周りには迷惑にならないように気をつけて。乗り味は全くロードとは違いますが、これはこれでとても面白い自転車になって、気に入っています。参考までに。

  3. SORA より:

    nonkiさん、こんにちは。

    和泉葛城山近辺は昔行ったことありますが、すごい激坂だったのしか覚えてません(笑)。
    近場のグラベルってすぐ飽きるんですよね。といってわざわざ泊まりで走りに行くほどのところもない。
    私は距離を走りたい方なんで、グラベルだと距離が伸びないじゃないですか。あっという間に終わりますよね。
    MTBに乗らなくなったのもそういう理由だったと思います。

    ロードバイク化してもロードバイクが2台あっても無意味ですしね。
    確かにクロスバイクいいですよね。フラットバーの方が長距離乗っても手が疲れない気がします。
    ただミニベロが実質的にクロスバイクの代わりなんで、あえて買う必要もない。

    使い途があるとしたらロードバイクで行きたくない舗装林道くらいかなぁ?
    見極めはなるべく早い方がいいけど、遅くとも今年末までがタイムリミットです。

  4. SORA より:

    >osa01-eicさん

    グラベルロードは本来の使い方をされないことがほとんどですね。
    買い物自転車にするものアリですが、すでにミニベロが買い物自転車になってるので不要です。
    結局、本来の使い方をしないのは延命に過ぎないわけで、無駄なお金はかけない方が得策と感じています。