今年の初めに書いた「自転車をやめる理由」という記事がついに人気記事のトップ10に上がってきましたね。このブログもようやくネガティブ系自転車ブログとして認知されてきたということでしょうか?(爆)
自転車が好きな人はみんな自転車の良い面ばかり書いてるから、そんな記事を書いたってアクセスが伸びるわけないんですよ。逆に自転車の悪い面は誰も書かないからアクセスが伸びるんです。検索で上位を取るためには他人の書かないことを書くのが鉄則です。
言っておきますが、僕は自転車が嫌いです(爆)。いや正確に言うと、自転車をいじるのは好きですが、自転車に乗るのは嫌いです。なぜ自転車が嫌いなのかについてこれから書きます。
そして、ついに自転車引退を決意いたしました。えっ、まだ引退してなかったのか?と言われそうですが(爆)、正式に引退を表明いたします。何事も生煮えみたいにグズグズやっているのが一番いけません。
引退するからにはもっともらしい理由付けというものが必要ですが(笑)、まあひと言で言えば「まったく楽しくない」ということですね。もはや自転車に乗ることに何の楽しみも見出せなくなりました。それどころか憂鬱でしかありません。趣味なんですから楽しくないことをあえてする必要はないのです。
自転車引退の理由
引退するのは自転車が嫌いだからです。なぜ嫌いなのかについて整理してみましょう。
1. 時間を奪われる
自転車という趣味(ここでは主にツーリングを指します)は多大な時間を消費します。ちょっと10分だけ走ってくるというわけには行かないでしょう? 短めのツーリングであっても普通は4~5時間、さらに現地まで移動とかやってると往復で2~3時間がプラスされます。つまり1回ツーリングするだけで一日潰れるんですよね。しかもそれだけでは終わりません。帰宅後ブログまで書いてたら本当に夜まで一日仕事です。帰ってきたらその日はもう何もできません。やりたいことがいっぱいあるのに自転車に時間を奪われるのが何よりも嫌なんですね。
たぶんこれはサラリーマンとフリーとでは考え方が違うと思うんですよね。サラリーマンだったら「休日はフルに遊ばなきゃ損!」みたいな考えでしょう? だから朝から晩まで乗ってても別に無駄だとかは思いません。それは休日が有給だからです。でもフリーは休めば休むほど損失になるんです。自転車なんか乗ってる暇があったらもっと稼げるという考えがつい浮かんでしまいますね。だから自転車に乗るのは時間の無駄としか思えないのです。自転車という趣味はつくづくサラリーマン向きだと思いますね。
2. 疲れる
自転車は時間だけでなく体力も消費します。ツーリングから帰ってきたらもうヘロヘロ、足はだるいし、猛烈に眠い。その日はもうクタクタで仕事になりません。若いときならまだ無理もできますが、歳を取ってまでこんな疲れることはやりたくありません。
3. 行くところがなくなった
自転車ツーリングって、だいたい3年もすると近場は全部行き尽くして行くところがなくなるんです。そうなると何度も同じパターンの繰り返し。いくら行き先をバラしてみても、一年に何サイクルか同じ場所に行かなければなりません。ツーリングというものは常に新しい場所を求めるのが宿命なんです。トレーニングで鍛えるのが目的でなければ、こんなマンネリはいつまでも続けられないですね。
もちろん遠くまで行けば新しい場所はあるでしょうが、近畿圏はもちろん中国四国地方、中部地方はすでに行き尽くされてますので、さらに遠くへ行かなければなりません。でもそこまで行くにはとてもお金がかかりますので、今の経済力ではもはや不可能ですね。結論として、もう行くところは完全になくなったのです。
4. 資金が尽きた
これが一番大きいかもしれません(爆)。前から繰り返し言ってますように、自転車ツーリングというのは最も金のかかる趣味です。収入が激減し、ますます財政状況が厳しくなる中で、何万円もかけて遠征ツーリングに行けるわけがありません。それが無理なら飽きたマンネリコースで我慢するしかないのです。さすがに貧困には勝てません。
5. ツーリング記事はアクセスが伸びない
人気記事のトップ10に入っているのは全部自転車の機材系ばっかりですよね。それに対してツーリング記事というのは悲しいほど読まれません。せっかく時間をかけて書いてもせいぜい十数回しか読まれないのです。もしツーリング記事でアクセスが伸びるんなら嫌いでも自転車に乗りますよ。それが収益につながるんですから・・。でも金にならないことはやっても時間の無駄なんですよね。フリーになると「儲かるか儲からないか」だけがすべての判断基準になります。事業者としては収益性の低い分野を切り捨てるのは当然のことです。
自転車引退の定義
自転車を引退すると言っても、まったく自転車に乗らないわけではありません。現実に買い物などでほぼ毎日乗ってるわけですから、自転車に乗れないと困ります。そうするとどこで線引きをするのか、引退の定義を明確にしておく必要があります。そのためには自転車を「実用」と「趣味」の二つに分けるのが最も合理的だと思われます。つまり趣味の自転車は引退、実用の自転車は継続ということにすればスッキリします。
どこまでが実用か?
買い物や通勤で自転車に乗るのは「実用」であることは誰も異論の余地がないでしょう。では「趣味」との違いは何なんでしょうか?
基本的に趣味というものは無駄なんです。なくても困らないもの、無駄を楽しむのが趣味です。それに対して、実用とは「効率を改善してくれるかどうか」が判断基準になると思います。つまり自転車を使うことが「便利」であったり、「時短」につながるものであれば、それは全て実用であると言うことができます。
一例を挙げますと、市街地での移動がまさに実用でしょう。自転車なら渋滞はないし、時間を気にする必要もないし、細い路地にも入れます。自転車を使うことが圧倒的に便利であるし、時間の節約にもなります。したがって、矛盾するようですが、旅先に自転車を持って行って観光の足として使うのは趣味ではなく実用の範囲と言えます。
近距離・平地専門へ
上の基準から考えますと、実用の範囲に入るのは距離で言えば概ね往復30km以内の平地ということになると思います。つまり、ゆっくり走って片道1時間で到達する範囲です。このくらいの距離であれば電車より速いということは十分あり得ます。したがって時間の節約になるし、もちろんお金の節約にもなります。しかしそれ以上の距離になるとさすがに電車の方が速いでしょう。それをわざわざ自転車で行くのは時間の無駄でしかありませんから趣味の範囲になります。
また近距離であっても山を登るのはものすごく時間がかかります。もちろん車で行った方が早いに決まってます。そもそも用もないのに山を登る必然性は全くありません。したがって、これは完全に趣味の領域です。
以上より、実用とは概ね「平地で往復30km以内」と定義することができます。
自転車はミニベロくらいがちょうどいい
趣味ではなく実用に限定すれば、ロードバイクは明らかにオーバースペックです。ロードバイクは街中では使いづらいことが多く、実用には向いていません。したがって、ミニベロくらいがちょうどいいのです。またロードバイク売却話が持ち上がりそうですね(爆)。
冬眠はない
実用の自転車に冬眠はありません。したがって、従来の「休業」「再開」宣言は廃止いたします(爆)。
結論
自転車を趣味と実用という観点から分類してみました。以上の議論より、「趣味の自転車」は引退し、「実用の自転車」は継続することといたします。もちろん「自転車いじり」は継続いたします(笑)。
コメント
共感できるところは多々あります。僕も数年前から徐々に頸椎症が悪化し、自転車後は猛烈に痛むようになりステロイド注射をしないと生活出来ないまでになってしまいました。特に前傾姿勢の強いロードバイクは症状が顕著で怖くて乗れない状況です。年齢からもう治らないのはわかっていますし、そろそろ自転車は引退かな?とも考えています。20年間以上頑張ってきましたが、還暦を境に別の趣味を探そうと思う今日この頃なんです。
>Chokoさん
健康上の理由、特に頸をやられると辛いですね。
自分の場合は経済的な理由ですが・・(笑)
自転車しかないような人生は寂しいものです。世界が狭くなります。
引退は良いことだと思いますよ・・