先週の月~金は熊野へ旅行してました。こんなことやってるから全然片付かないんですが(笑)。もう自転車なんかいらないと思って歩きまくる予定でした。
熊野といえばやはり熊野古道ですよね。ひとくちに熊野古道と言っても大辺路、中辺路、小辺路などいくつかのルートが存在しますが、中でも一番人気なのは上富田から小広峠を越えて熊野本宮に至る中辺路ですね。熊野古道の紹介でも出てくるのはだいたいここです。
ただ熊野古道歩きは車とは非常に相性が悪いのです。なぜなら行ったら戻らなければならないからです。山登りなら同じ道を引き返すピストンコースは普通にありますが、古道歩きで同じ道を往復してもつまらんですね。最大の問題は距離が2倍になってしまうということです。そのため短い区間しか歩くことができません。
熊野古道を歩く場合、途中で宿泊しながら全コースを何日かかけて歩き通すのが一般的でしょう。あるいは路線バスを利用して出発点に戻り、少しずつ区切りながら歩くという方法もありますが、バスの便数が極端に少ないためあまり現実的とは言えません。
したがって車を利用して熊野古道を歩くのは困難なんですが、短い区間に限ってエッセンスだけでも味わうことはできます。というわけで初日には中辺路の発心門王子を中心に行けるところまで歩いてみました。
GPSログ
レポート
スタート地点は発心門休憩所から。ここには駐車場もあります。実は以前、自転車でここまで来たことがあったのです。一応はその続きということになりますね。休憩所はバスを待っているのか、外国人だらけ。最近は京都や奈良のような観光地だけでなく、こんな山奥の僻地まで外国人に占拠されています。
休憩所から数百メートル歩くと発心門王子に到着します。熊野古道の王子というのは、熊野三山の神様の御子神を祀る社のことで、修験者が整備したと言われています。
熊野古道は王子の向かい側にある鳥居をくぐって坂を下っていきます。
しばらくの間、下りが続きます。
ほどなくして猪鼻王子跡に着きました。
林道と合流して船玉神社に着きます。
船玉神社の前には公衆トイレもあり、ちょっとした広場になっています。ここで中辺路は赤木越と呼ばれるもう一つのルートと分岐しています。
赤木越分岐からはしばらく林道を歩きます。この辺まではグラベルバイクでも来られそうな感じ。
やがて急な石段を登ってもう一つ上の林道に取り付きます。
ここが林道と合流した地点。三越峠はこの林道の先にあります。熊野古道といってもずっと山道が続くわけではなく、ところどころ林道や車道を経由してつないでいるわけです。本当は三越峠まで行きたかったのですが、ここからまだ1.8kmもあり戻るのが大変なので、この場所から折り返すことにしました。
といっても同じ道を戻っても面白くないので、林道を歩いて行きとは別ルートで戻ります。林道だからこちらの方が歩きやすい。
林道からはちょっとだけ展望が開ける場所もありました。
やがて舗装路と合流します。この道が龍神本宮林道です。
確かに龍神本宮線と書いてありますね。一応ここが終点のようです。起点でもありますが。
龍神本宮林道はまあまあ道幅が広い。
発心門王子に戻ってきました。看板の前のシャクナゲがきれいでした。
いったん発心門休憩所まで戻り、今度は反対側の水呑王子方面へ歩いていきます。発心門の集落から見える風景が何ともいい感じ。
水呑王子まで行くと戻るのが大変なので(笑)、発心門のバス停のところで折り返します。左の坂道が熊野古道。今度も行きとは違う右の車道を使って戻ります。
結局これと言った目的地もなく、適当なところで折り返しただけで消化不良感は否めません。まあそれでも8kmは歩きましたので熊野古道のエッセンスだけでも味わうことはできました。
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