榛原から菟田野に向けて県道31号線を走っていると左手によく見える山が伊那佐山。自転車ではよく通る道なので昔から存在は知ってましたが、今まで登ったことがありませんでした。典型的な里山で、伊那佐山から井足岳まで縦走してセットで登るのが定番みたいです。麓からの標高差が約300mと足慣らしとしては手頃ですが、一周して戻ってくると距離が8.5kmくらいになるので膝がもつかどうか? まあ後半は里道歩きなので膝の不調が出たとしても大事にはならないでしょう。というわけで、お天気の良い日に今年の最長ハイクにチャレンジしてきました。
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県道31号線の比布交差点から少し東へ入ったところに今は廃止されている伊那佐文化センターがあり、その一角に登山者専用の駐車場が5台分用意されています。入口がわかりにくいので注意。平日なので当然ガラガラですが、土日は一杯になることもあるようです。その時は文化センターの広い駐車場に停めても良いとは思います。どうせガラガラなんで。
駐車場の前から伊那佐山がきれいに見えます。北側の斜度がかなりきつそうですね。
駐車場から菟田野へ向かって車道をまっすぐに歩いて行くと、芳野川にかかる竹橋を渡って山路の集落に入ります。要所要所に道標があるので迷うことはないですが、この場所はちょっとわかりにくい。道標の向きからすると右のように思いますが、実は左です。文字が消えかけていてわかりにくいのですが、左向きの矢印が付いています。
道標にしたがってこの場所から登山道に入ります。最初はコンクリート舗装されてますが、すぐに地道に変わります。
3分の1ほど登ったところに鳥居があります。信仰の山ということで、登山道はよく整備されています。
最後の登りがちょっと急でしたけど、やっと稜線に出ました。ここに天狗岩展望台への道標があります。ちょっとだけ下りますけど、わずかな距離なので天狗岩まで往復してみます。
ここが天狗岩(猿岩)展望台です。露岩の上からは南の菟田野方面がよく見えます。山頂はあまり展望がないので、ここは立ち寄るべきでしょう。
大峰の山上ヶ岳がくっきり見えますね。まだ雪が残っているのが見えます。
台高山脈もよく見えました。国見山から薊岳がはっきり確認できます。
展望台から戻ってちょっと登ると伊那佐山に到着です。駐車場からちょうど1時間くらいでしょうか。山頂には都賀那岐神社が建っています。
神社の左手に展望スポットがあり、西側だけですが大宇陀から音羽山塊がきれいに見えます。奥には金剛山も見えてますね。
山頂でお昼を食べて、次は井足岳を目指します。神社の右手から「井足岳」の小さなプレートを見て下ります。ここはかなりの急斜面です。
ちょっと下ると林道に合流します。ここは道標にしたがって斜め右の崩れかけた土手を登っていきます。林道をそのまま進めば上井足へ直接下ることもできます。
井足岳への尾根道は若干アップダウンがありますが、概ねよく踏まれていて歩きやすい道です。歩いているときは気付かなかったのですが、この写真の先で西谷と呼ばれる標高479mの三角点を通過します。ここが井足岳との鞍部になるようです。
鞍部を過ぎると井足岳への登りが始まります。ここは今日一番の急登でした。きつくて息が上がる!
急登がひと息つくと雰囲気の良い自然林に出ました。
そしてすぐ井足岳の山頂に着きました。残念ながら樹林に覆われて展望はありませんが、丸太のベンチもあって休憩には良いところです。それにしても道標がよく整備されてますね。この山頂から道が二手に分かれており、船尾方面と榛原駅方面のどちらにも下れます。
井足岳から直角に左へ下り、榛原駅方面へ向かいます。ちょっとだけ下るとまた緩やかな上りとなり、すぐにもう一つのピークに着きます。ここは地形図には載ってないピークですが、岳山と呼ばれているようです。なんか二重みたいな名前やなぁ(笑)。
標高は井足岳よりわずかに低いですが、こっちは展望がかなり開けます。さっき登ってきた伊那佐山も近くに見えました。
こちらは音羽山塊方面。なかなか素晴らしい眺めでした。
岳山からは急降下が始まります。途中にまた展望の良い場所がありました。
かなり脚に来る下りでしたが、標高差200m余りを一気に下って里道に出てきました。県道に出るより山裾に沿った里道を歩いた方が近道になります。ここがまた長閑な雰囲気で大変良い!
額井岳(大和富士)と岳山のツーショットが見られました。
大きな梅の木もありました。
背後には鳥見山も見えました。
音羽山塊がいい感じに見えます。
紅白の梅の木がきれいでした。
景色が良いので退屈することもなく、1時間ほど里道を歩いて駐車場に戻りました。距離はGPS機器によってバラツキがありますが、8.8km以上歩いたようです。間違いなく今年の最長距離。いきなりこれだけ歩くと確実に膝痛になったと思いますが、違和感は全くなし。やはり1月からウォーキングを始めたのが功を奏したようで、腸脛靱帯炎は克服できたように思います。