超快晴の乗鞍岳登山

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登山

乗鞍はもともと予定に入ってなかったのですが、ここまで来たら3000m級の山に登っとかなあかんやろ?ということで、急遽行くことになりました。これまで自転車では5度登ってますが、山頂までは達してないんですよね。いや正確に言うと、中学生の頃だったか、家族旅行で一度は登ったことがあるんですけどね、そんなに記憶がはっきりしているわけでもなく、最近の事情を知るためにも一度は登っておかねばと思いました。昨年は自転車で畳平まで登りましたが、今年はさらに「てっぺん」を目指します。

前日の夕方、乗鞍高原観光センターの駐車場に入りまして、ここで一夜を明かしました。たぶんこの場所には10回以上来てますが、勝手知ったる何とやら・・(笑)。さすがに標高1500mの高原は寒いくらいでしたが、シュラフに潜り込んで熟睡できました。朝からドピーカンの快晴です。頂上までくっきり見えています。

GPSログはこちら↓


6時10分の始発バスに乗って畳平へ向かいます。この時間は1台だけでしたが、ほぼ満席で発車です。バス代が往復2400円かかりますが、これはまだ良心的な方だと思います。途中では降りられないのかなと思ってましたが、普通のバスと同じように停留所で降りられるそうなんで、畳平の少し手前、肩の小屋口で降ろしてもらいました。この場所にはよく自転車が停めてありますが、ここから登るのが一番近道なんですね。標高差は少しありますが、肩の小屋まで最短距離で出られるので時間短縮になるのです。バス停から50mほど先に登山口の標識を見て登り始めます。


この時期はまだ雪渓がたくさん残っています。そんなに急斜面でもないんですが、空気が薄いため少し登っただけで息が上がります。


雪渓の上を歩く体験もできますよ。しかし、これがズルズル滑って歩きづらい・・


後ろを振り返れば山々に霞のようなヴェールがかかって、あまりに美しい光景に息を呑みました。


雪渓を抜けるとほどなく肩の小屋が見えてきました。


そして肩の小屋に到着です。後ろに見えるのはコロナ観測所です。写真撮りまくってたので30分かかりましたが、まっすぐ歩けば20分くらいで着いてしまうと思います。畳平から来るとここまでの林道歩きが長いのです。


さて、ここからいよいよ本格的な登りとなります。


少し登ると、槍・穂高が姿を現しました!


登るほどに展望が開けていきます。


ジグザグの急斜面を登りきって、朝日岳と蚕玉岳の鞍部に取り付いたところ、山頂直下の権現池が姿を現します。


そしてほどなく蚕玉岳に到着です。標高2980m。最高峰の剣ヶ峰はもう目の前です。


剣ヶ峰まであと少し! 岩ゴロゴロの急斜面を注意深く登ります。


そしてついに標高3026mの剣ヶ峰に到着! 楽勝やんけ! 空気が薄いことを除いては・・。3000m峰に立ったのはほんとに久しぶりですよ。後ろに見えるのは木曽御嶽です。


山頂には乗鞍本宮が建っています。


山頂からは360度の展望が得られますが、槍・穂高をはじめ北アルプスの眺めが特に素晴らしいです。


後でカシミール3Dを使って山座同定を行いましたが、槍ヶ岳の左には白馬岳が見えていたことが判明。


さらにその左側には立山と劔岳も見えます。ここまで見えるとは思いませんでした。


反対側に目をやれば、彼方に八ヶ岳と南アルプスが浮かびます。もちろん蓼科山も確認できます。この前はあそこへ登ってたんだなぁ・・


これもまたカシミール3Dで調べてわかったのですが、北岳の後ろに隠れて半分だけ富士山の頭が見えていることも判明しました。


権現池とその向こうに残雪を抱く白山が見えます。


名残惜しいですが、人が増えてきたので下山を始めます。肩の小屋まで下りてきました。この赤い屋根の建物は東大の宇宙線観測所です。


帰りは畳平への林道に入ります。ここから見ると、よくあんな急斜面登ったよなぁと思えるほど急に見えます。


ここから見るとエコーラインもさらに違った感じで見えます。


もう少しで畳平というところ、富士見岳のピークが見えてきました。こうやって見るとすぐ登れそうな気がしますね。こういうの見るとつい登りたくなってしまいます(笑)。入口に10分と書いてあったので、登ってみました。


直下には不消ヶ池(きえずがいけ)が見えます。


このあたり、ミヤマキンバイがたくさん咲いています。


そしてこちらが富士見岳山頂でございます。標高2817m。実際には10分もかからなかったと思います。


富士見岳から畳平バスターミナルの全景が見えます。観光で来た人の中にはここまで登ってくる人がいますね。山頂からは槍・穂高もバッチリ見えますので、最低ここまで来ないともったいないですよ。自転車で来た人も、県境のピークからすぐ登れますので、とりあえずここまで登るのがおすすめです。


富士見岳から下りまして、畳平のすぐ近くにお花畑があります。今の時期はハクサンイチゲがたくさん咲いています。観光で来た人のほとんどはここだけ見て帰ってしまうんですよね・・


これがハクサンイチゲです。


これは何だったか、名前が思い出せない・・(^^;


というわけで、12時前に畳平に着くと、バス乗り場には長蛇の列。12:05発のバスは何と4台も出ました。この時間になるとすれ違いに時間がかかるため、乗鞍高原まで1時間以上もかかりました。自転車の方が速いやんけ。(笑)

ほんとにこれ以上ないくらいの晴天に恵まれまして、思い残すことはございません。終わりよければすべて良し、これを最後に信州を後にしたのでした。

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コメント

  1. まっさー より:

    お疲れ様でした。信州旅行完結編、楽しませていただきました。
    やっぱり山は晴れてこそですね。これだけ綺麗に見えると、それまでの疲れはいっぺんに吹っ飛び、山に登ってきた喜びを心から感じられますね。私のあの空気感が好きで、山に登ります。
    ところで、富士山、見えてたでしょ!。去年行った時も肉眼では何だかよく分かりませんが、望遠レンズで見て辛うじて分かりました。

  2. おひさしぶりです。
    乗鞍というと、ついつい自転車感覚で見てしまうからいけません。
    頂上にも自転車担いで行きましたし(^^;)

    もちろん徒歩ですね。いやさ、登山ね。
    とにかく山は晴れてないと良くありません。
    これだけ見えたのはよほど心がけが・・・

    ところで黒い花は文字通り「クロユリ」かと。

  3. ワシはGT。 より:

     おはようさんです。

     ええ天気ですね。ナワさんが前回登らはった日もいい天気でしたが、私は見放されてます。15年前の家族旅行で登った時はガスで、見えたんは駐車場と乗鞍高原でした。
     と、本当に「クロユリ」ですやん。現地では西鎌尾根で見た記憶が有りますが、簡単には六甲山の高山植物園で見たような気がします。

     これほどの快晴は前書き込み時の御嶽でした。360度の展望で、その分1日で日焼けしまして完全に顔の皮がめくれました。

  4. SORA より:

    @まっさー さん

    同じ山登っても、真っ白で何にも見えないと値打ちないですよね。
    だから晴天の日しか登りません。ヒマ人は天気を選びます。(笑)

    富士山は言われた通りでしたね。肉眼でも確認できましたよ。

  5. SORA より:

    @ナワ~ルド@峠おやじ さん

    お久しぶりです。
    昔は自転車担ぎ上げた人がいてましたね。今そういうことをやると厳重注意を食らうと思いますよ。(^^;
    あれがクロユリなんですか。そのまんまですやん。(笑)

  6. SORA より:

    @ワシはGT。 さん

    去年自転車で登ったときは天気が良くなかったので、それが悔しくて再チャレンジです。
    ヒマ人は何日でも粘ることができますので・・(笑)
    これだけの晴天は一夏に何日もないと思いますね。
    高山は紫外線も強いみたいで、日焼け止め塗っとかないと真っ黒になりますね。