SONY Cyber-shot DSC-HX7V 後出しレビュー

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カメラデジタルカメラ

SONY Cyber-shot DSC-HX7V

ネタもないですが、ネタがないのは自転車に乗ってないということで、良いことであります。(爆)

そこで密かに購入していたデジカメのレビューなんぞいたします。実は2月に買ってました。お得意の後出しでございます(爆)。そろそろ時効だからええでしょ? 禁カメはどこへ行った? 断捨離はどこへ行った?(爆)

今回買ったのはソニーのDSC-HX7Vという機種なんですが、先代のDSC-HX5Vの後継に当たるモデルです。しかし今はすでに後継のDSC-HX10Vが出ておりますので、生産終了しております。今さらそんなもんレビューしても何の意味もないですね、ハイ。いや、単にアクセスを稼ぐためだけですよ・・(^^;


昨年秋にPowerShot S95を買っておりまして、何で立て続けにコンデジなんぞを買うのか?と言いますと、それはS95は静止画が良い代わりに動画がダメということに尽きます。キヤノンは伝統的に動画が弱いんですが、今どきフルHDで撮れないのはもちろん、フレームレートも24fpsと中途半端なものでした。しかもファイル容量がやたらと大きく、長時間撮ったらとんでもないことになるんですよね・・。基本的に静止画も動画も良いカメラというものは存在しません。両方そこそこ良いカメラは逆に言えばどっちつかずということで、それならば静止画専用と動画専用に割り切って2台持ちした方が合理的なんですね。それで動画専用カメラを探していたわけです。

その前にはパナソニックのDMC-TZ10を買っておりまして、これが車載動画を撮るためには最適だったのですが、S95購入資金捻出のためにドナドナされていきました。そもそもこれが事の発端だったのですね。S95を買ってから、やはり動画専用のカメラが必要だということになり、またコンデジを買う羽目になったのです。もちろん売ってから後悔しましたが、後の祭り。(爆)

で、これをいくらで買ったかと言いますと、カメラのキタムラで何と1万円ポッキリでした。キタムラは時々価格comよりも安い値段で放出していることがあるので要チェックです。たぶん発売当初は3万円くらいしたはずなので、信じられない安さですね。こういうデフレが日本経済を疲弊させているのだなと知りつつも、貧乏人にはこれしか買えません。発売されてすぐ買ったら負けです。デジカメは周回遅れで楽しむものです。(笑)

あまりの安さに我慢できませんでした(爆)。典型的な関西人です。(^^; 実はSONYのカメラを買うのはこれが初めてなんですね。なのであまり知識がありません。本当は黒が欲しかったのですが、在庫限りなのですでにゴールドしか残ってませんでした。まあ安いので仕方がありません。ゴールドも悪くはないですよ。外観ですが、高倍率ズーム搭載なので、普通のデジカメよりは厚みがあります。逆にその分しっかりと持ちやすいです。そして右手の部分には樹脂製のグリップが付いており、これが滑り止め効果もあってホールド感は良好です。自転車的には片手で撮れることが必須なので、これなら落とす心配も少なくなります。

スペックですが、まずセンサーは最近流行の裏面照射型1600万画素CMOSを採用しております。1/2.3インチで1600万画素なんてふざけたスペックはやめてもらいたいものです。そしてレンズは25-250mm相当の10倍ズームレンズとなっております。ツァイスではないですけど、Sony G Lensというちょっと高級なレンズみたいです。明るさはf3.5-5.5とちょっと暗め。

まず最大の売りである10倍ズームを試してみましょう。


最広角25mm相当で撮影


最望遠250mm相当で撮影

最近は20倍ズームなんてのも出てきましたから、10倍なんて今となっては控えめな方ですが、それでもこれだけの画角変化は凄いですね。望遠はともかく、広角が25mmまであるのがポイントです。S95は28mm始まりですから、これだけはアドバンテージになります。やはり広角は広ければ広いほど困ることはありません。

特筆すべきはこのレンズはすごく高性能だということです。普通このくらいの高倍率ズームになると必ず無理が出てきて、広角側で周辺が流れたり、望遠側でコントラストが低下したりするものですが、このレンズはそういう兆候がまったく見られず、全画面にわたって非常にシャープです。ズーム倍率が10倍と控えめなこともあるのでしょうが、今まで買った高倍率ズーム機の中でもピカイチの性能です。しかし惜しむらくは、画像処理がレンズ性能に追いついていないのですね・・

センサーは1600万画素なんですけど、はっきり言って16MPの意味はまったくありません。最近の高画素コンデジに共通する特徴として、ノイズ消しが過剰のため細部がベタベタに潰れて油絵のような画質になってしまいます。いわゆる「塗り絵」画質です。16MPで撮っても解像感は上がらず、容量を無駄に消費するだけでまったく無意味なので、5MPに落としてやっと見られる画質になります。次に5MPで撮影した無編集の画像をサンプルとして1枚載せておきます。

DSC-HX7V 無編集サンプル画像
ISO125 f4 1/1250秒 AWB (クリックで拡大)

これでもやや塗り絵チックな部分は見られますが、まあこのくらいなら許容できるレベルです。レンズ性能自体は画面全体にわたってシャープなことがわかるでしょう。返す返すも画像処理のまずさが惜しまれます。どうせブログにしか使わないので、5MPでも無駄に大きいんですが、実はその下は一気にVGAになってしまうんですね。せめて3MPくらい選べるようにしとけよと思います。

発色傾向としては変な偏りがなく、ニュートラルな発色が好ましいですね。空の色とかも変なかぶりがなくきれいに出ています。こってり系のS95と比べるとかなり地味な発色に見えますが、本当はこれくらいが現実に近いと思います。だからまあブログサイズに縮小して使うならまったく問題はないということですね。


このレンズの特徴として、歪曲が非常に少ないことが挙げられます。もちろんソフト的に補正しているのでしょうが、広角端の25mmでもまったくと言って良いほど歪みが感じられないのは立派です。建物が真っ直ぐに写るのは気持ちの良いものです。

裏面照射型CMOSの特徴として、低感度画質が悪いということがよく言われています。確かにその通りで、最低感度のISO125まで下げても画質はベタベタで良くありません。その代わり、感度を上げてもあまり悪くならないという特徴があるんですね。次にISO1600で撮影したサンプルを載せておきます。


ISO1600 f4.5 1/50秒 AWB


上の中央部分を等倍切り抜き

確かに高感度画質はかなり良いですね。ISO1600でもほとんどノイズが見えないし、解像感も失われていません。S95よりも良いと思います。裏面照射型CMOSは夜景向きで昼間には向かないと言われますが、確かにその通りと思いました。感度を下げても画質が良くならないところが何とも・・

あと一つ不満を言えば動作がやたらとモッサリしているということですね。起動はまあまあ我慢できますが、スイッチOFFしてレンズが引っ込むまでがやたらと遅い。一瞬壊れたのかと思うくらいですね。ファイルの書き込みに時間がかかってるのかもしれませんが、シャッター押してすぐ電源切ると、10秒くらいしないとレンズが引っ込みません。走りながら撮るには我慢の限界を超えてますね。それと撮影から再生への切り替えもずいぶん待たされます。今どきこんな仕様ありかよ?と思いますね。

それでまあ、静止画はどうせ使わないのでどうでもいいのです(笑)。本命は動画です。動画に関してはソニーは一歩リードしていると言われていて、フルHDをコンデジに搭載したのもソニーが最初です。ですから大いに期待して良いのですが、実際はどうでしょうか? 特に自転車車載に使えるかというところがポイントです。

このカメラの動画撮影はモードが豊富で、1920×1080のフルHD、1440×1080、1280×720、そしてVGAが選べます。そして記録形式もAVCHDまたはMP4が選べます。ただし1280×720とVGAはMP4のみになります。1920×1080でフレームレート60iというのはAVCHDのフルスペックであり、少し前までこれに対応しているのはソニーだけでした。AVCHDはPCでの取り扱いに変換が必要でやや面倒になるので、普段は1280×720のMP4で撮るのが便利です。もちろんH.264圧縮ですからファイルサイズもかなりコンパクトになっています。


歩きながら撮影してみました。このカメラはアクティブ手ぶれ補正という機能を備えていて、大きな揺れに対しても補正が効くようになっています。そのおかげか、歩きながら撮ってもほとんど揺れません。すごいです。発色も綺麗だし、解像感があって動画は言うことなしですね。言うまでもなく動画撮影中のズームが可能で、音声はステレオで録音できます。


こちらはわざとカメラを揺らして「こんにゃく現象」を検証してみました。センサーがCMOSですので、当然グニャグニャになります。これでもニコンなどに比べるとマシな方だと思いますが、やはり自転車車載には厳しいです。一度車載で撮影してみましたが、こんにゃくが酷く、見られたものではありませんでした。

というわけで、普通に動画を撮るには文句なしなんですが、自転車車載には向いてません。結局、S95で撮った方が容量バカ食いだけどはるかにきれいに撮れるということがわかりました。やっぱり車載はCCDじゃないとダメです。何のために買ったんだ?(爆)

結局、自転車で使うこともほとんどなく、お蔵入りになってしまってるんですね。1万円でTZ10を売り、1万円でHX7Vを買ったんですから、何をしていることやら・・(^^; はぁ~、TZ10売らなきゃ良かったよ~(涙)

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コメント

  1. kimotoshi より:

    こんばんは。
    最近動画も少し撮りたいなと思い興味深く拝見しました。
    なるほどソニーでCMOSだと自転車搭載には向かないのですね。
    今あるコンデジでパナのLX3を持ってますがパナ製は動画っていいんでしょうか?
    それともモデルによって違うのかな?
    SORAさんが気に入って使ってはったのがパナ製なのでちょっと気になりました。
    また自転車搭載用のブラケットの良いヤツとか教えて下さいね。

  2. SORA より:

    @kimotoshi さん

    パナは昔から動画に定評がありましたよ。
    ただし最近のやつはみんなCMOSになってるので、自転車搭載だとグニャグニャになってダメです。
    LX3はCCDなのでいいですよ。

    ブラケットはミノウラのワンタッチ式ハンドルバークリップが最高です。
    というか、それ以外は使い物になりません(経験済み)。