ひさびさに明神平

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登山


山上の楽園と称される明神平

ヒマ人には鬼のようなお天気が続いております。できるだけ自転車に乗らないで済むよう、山に行ってきました(爆)。今回の目的地は台高山脈北部にある明神平です。たぶん最後に行ったのが2002年で、それから9年ぶりではないかと思われます。林道ができたりしてますので、だいぶ変わってるかもしれません。明神平はとても気持ちの良い場所で、それだけを目的にしても良いのですが、ついでに足を伸ばして2つの山に登ってきました。




大又林道を進んで行くと、もう少しで終点というところで工事通行止の看板があり、ゲートがされていました。仕方ないのでその手前の広い空き地に駐車して9時半頃出発。終点に向かって林道を歩いて行きます。この場所で標高670mほどですが、林道終点は770mあるので、すでに100m損しているわけです。写真の場所が本来の林道終点です。今は工事のため、ここまで入れません。入れたとしても、この場所は超人気なのでまず置けません。


昔は林道終点からすぐ登山道が始まったのですが、今は砂防工事のための作業道ができていて、大きく変わっています。この作業道はコンクリート舗装されていますが、ものすごい急勾配で嫌になります。


作業道が終わりになると歩行者だけが通れる細い道に変わりますが、まだ本来の登山道ではありません。沢にロープが渡された場所があり、右岸から左岸へと渡渉するとようやく本来の登山道に復帰します。そして左岸沿いにちょっと登って、再び右岸へ渡渉すると旧あしび山荘前に出ました。あの作業道は旧あしび山荘のすぐ下まで伸びていたのですね。


旧あしび山荘からさらに急坂を登り、もう一つの廃小屋を過ぎるとまた渡渉する箇所がありますが、延々と急登が続きます。写真の明神滝が見えるところまでが一番しんどい部分です。ここまで頑張ればあとはずっと楽になります。


これはマムシグサですね。


どこを見ても緑、緑、緑・・・。こういうのを降り注ぐ緑と言うのでしょうか・・


本来の道が崩れて付け替えられた部分があり、ちょっと緊張を要する場所もありますが、そこを過ぎればジグザグの上りが始まります。ここは傾斜も緩やかで明るく気持ちの良い道です。


ジグザグ上りが終わりになると、やや北側へトラバースして水場が現れます。水量はあまり多くないですが、この辺では貴重な水場なので給水。ここからもうちょっとで明神平に着きます。


明神平に出るちょっと手前、薊岳がきれいに見えるポイントがあります。


そして11時頃、ついに明神平に着きました。標高は1323mらしいです。実に久しぶりに見る風景ですが、いつ見てもいいところです。やっぱり今頃の季節が一番きれいですよ。手前の小屋は「あしび山荘」で、天王寺高校だったかの施設です。一般人は泊まれません。このあたりキャンプ地にもなってますので、山屋さんはテント担いでキャンプしてます。


ここでのんびりしてるのもいいんですが、せっかく来たのでちょっと足を伸ばします。だいたいここから北の国見山に登る人が一番多いんですが、そちらへは行かず南の明神岳方面へ向かいます。写真の錆びたパイプはかつてスキー場があった頃の名残です。


明神平から南の三ツ塚に向かってコバイケイソウの大群落の中を登っていきます。全然ダメな年もあるけど、今年はコバイケイソウ当たり年だなぁ・・


10分ほど登ると三ツ塚と呼ばれる小さなピークに着きます。ここから薊岳への道が分岐しますが、明神岳へと続く台高主稜線をたどります。


明神岳への尾根から台高主稜線がちらっと見えます。たぶん手前の平らな山が笹ヶ峰で、奥のギザギザした山が千石山(奥ノ迷峰)だと思います。


明神岳付近はかなりの痩せ尾根になっています。上り自体は大したことはなく、間もなく明神岳に着きます。


そしてここが明神岳山頂。標高1432m。この辺では一番高い山ですが、展望はあまり効きません。ほとんど通過地点みたいな場所です。


明神岳からちょっと南に下ると左へ分岐する道があり、桧塚奥峰へ続く道です。以前ここから行ったこともありますが、桧塚奥峰自体は三重県側から登った方が早いので、今回は行きません。千石山の表示にしたがって、台高主稜線をさらに南へ進みます。


明神岳からちょっと下ると岩峰のような小ピークがあり、その近くから木ノ実ヤ塚(左)と薊岳(右)が並んで見えます。



そして頂上だと思ったニセピークを下ったところの鞍部にピンク色のツツジが咲いていました。これはアケボノツツジですね。こんなにたくさん咲いているのは初めて見ました。このあたりの山肌にポツポツとピンク色の点が見えますが、全部アケボノツツジなんでしょうか。台高はやっぱりすごいです。これが見られただけでも来た甲斐がありました。



そのアケボノツツジの場所から今度こそ頂上だろうと思って登ったピークがまたニセピークで(笑)、もう一度下って上り返すと、やっと本当の笹ヶ峰の頂上でした。標高は1367mです。以前さらに南の千石山まで往復したことがありますが、今日はここまで。この山も展望はほとんど効かないですが、美しい森と静寂に包まれています。こういう山もまた良いものです。とにかく明神岳より南の台高主稜線はほとんど人が入らないのでとても静かです。それだけに道もあまり整備されていませんが、明神岳から笹ヶ峰へと続く尾根は台高でも最高の雰囲気です。

笹ヶ峰でまったりとした時間を過ごし、午後1時に明神平へ引き返します。帰りはもと来た道を戻るだけですので省略しますが、帰りがけに撮った写真を少し・・


桧塚奥峰を望む


白髭岳とその奥に大峰山脈を望む

その後、2時過ぎに明神平を出発、3時半に駐車場所まで下山しました。さすがに下りはかなり足に来ました。

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コメント

  1. 児玉 幸藏 より:

    SORAさんお早う御座います、
    さほど遠くない山の様子など有難う御座います、
    ひと月余り前だったかあるブログで目に止ったので次に会った時に伝えるべきだと思っていても其の機会も無く日が経ち、今頃ソースを探しても見当たりません、
    その内容はもうご存知かも知れませんが、天理ダムから長滝町を経由する道で、あるローダーが集団の野犬に襲われたとの事で要注意です、老人のオセッカイです。

  2. SORA より:

    @児玉 幸藏 さん

    おはようございます。
    その話、この前millionさんから聞いたような気がします。
    あの道は以前、福住側の頂上付近、建設会社の敷地内から飛び出してきて追いかけられた経験があります。
    それとはまた違うのかなぁ?
    最近あの場所では見なくなりました。

    あの激坂で追いかけられたら絶対逃げられません!(怖)