局ヶ岳神社から局ヶ岳へ

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登山

■コースタイム
局ヶ岳神社=0:30=ガレ=0:40=小峠=0:15=局ケ岳=0:10=小峠=0:50=林道登山口=0:25=局ヶ岳神社【total 2:50】


 昨日に引き続いて今日も朝から快晴。学能堂山にするか局ヶ岳にするか迷うが、久々に飯高に行ってみたかったので局ヶ岳になった。R166の堀出のバス停から細い山道に入り、午前9時に登山口の局ヶ岳神社に到着。駐車場は2ヶ所あって十数台は止められる。高見トンネルを抜けるまでは快晴だったのに、この山の上だけ雲がかかっていて何だか損した気分。午前9時10分に林道を登り始める。すぐ左側に林道の分岐があり、「局ヶ岳登山道」の道標があるが、これを見送ってさらに林道を5分ほど登ると旧登山道の入口がある。

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旧登山道入口

 ここから鬱蒼とした植林帯の中を登っていく。次第にジグザグの急登となってかなりつらい。いったん植林帯を抜けると明るい自然林となり、ヤマザクラも咲いている。谷風に乗って吹き上げられてきた桜吹雪がなんとも風情がある。30分ほど登ると大雨によって崩れたガレ場に着く。ここにはロープが渡されていてそれにつかまって渡る。ちょっとスリリングな瞬間。

 再び植林帯に入り、ジグザグの急登が続く。途中、先に出発した十数名の団体登山者が休憩しているのを追い抜くが、結構ペースが早く、以後あおられるようにして登る。それにしてもこのジグザグの急登は延々と続く。展望もないのでただひたすら登るという感じである。

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小峠で見つけたカタクリ

 そして植林帯が切れるとようやく小峠に到着した。新登山道との合流点である。ここで小休止をとる。しかし後ろの団体は休憩せずに行ってしまった。ここでカタクリが可憐な花を咲かせているのを見つける。低いところにあるので這いつくばるようにして写真を撮る。ここからはいよいよ尾根筋に出て美しい自然林の中を行く。まだ新緑には早く、冬の装いである。大変感じのよい道だ。しかし鋭鋒だけあって最後の登りは相当きつい。団体の話し声が聞こえてくると一気に山頂に飛び出した。

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局ヶ岳山頂

 山頂からの展望はさすがに素晴らしく、名峰の名に恥じない。360度の大展望といいたいところだが、東側に立っている巨大なマイクロ波反射板がなんとも邪魔である。苦情に配慮してかその下に展望台が作られており、ここまで降りれば東側の展望を楽しむことができる。室生の山からは見えない飯高の山並みを見られるのがうれしい。下には蛇行する国道166号線がはっきりと見える。その向こうには深い谷を刻む飯高の山々。はるか台高の稜線も見える。西側のアセビの木越しには栗ノ木岳から三峰山へ続く稜線が雄大だ。大洞山と尼ヶ岳もくっきり見える。また学能堂山の美しいドーム状の山頂がひときわ印象的だ。そしてその後ろ側に先週登った住塚山と国見山が見えてうれしくなる。時間はまだ11時前だが、ここで展望を楽しみながら昼食にする。団体はあわただしく30分ほどで下山していった。

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局ヶ岳山頂より栗ノ木岳・三峰山を望む

 1時間ほど休憩したのち、下山を始める。小峠までは同じ道を戻るが、大変な急勾配で早くも膝に来て先が思いやられる。小峠からは新登山道を下る。ここも植林帯の中の単調なジグザグ道である。この勾配がまたきつく、だんだん足の裏の親指の付け根あたりが痛くなってくる。先週はこんなことはなかったのになぜだろうか。やはり階段があるのとないのとでは下りでかなり差が出るようだ。階段は足の裏が水平になるのでいいが、そうでない場合はつま先が前のめりになって非常に歩きにくい。だいたい私はなぜか下りに弱い。上りはたいていコースガイドと同じか少し速いのだが、下りになると必ず余計に時間がかかってしまう。写真を撮っている途中で山頂で会った単独の男性に抜かれてしまった。なんて速いんだ。しかし時々木の間越しに望まれる栗ノ木岳の鋭鋒が素晴らしい。それは山頂から見るよりももっと美しい姿で、一瞬高見山と見間違えるほどである。植林帯の中だがところどころ青いスミレの群落も見られる。それにしてもこの下りは嫌になるほど長い。もう膝がガクガクになってきた。標高580mの看板を見て、ブナ林が見えてくるともう少しで林道に出る。

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新登山道より栗ノ木岳を望む

 林道登山口には案内板があり、数台が止められる駐車場がある。これから林道を局ヶ岳神社まで戻る。少し下るともう一つ駐車場があり、ジムニーが一台止まっていた。これより奥は道が狭くて荒れているので、普通乗用車はここまでにしておいた方が無難だろう。林道からは結構眺めがよく、飯高の町並みがよく見える。木々の新緑が非常にさわやかである。勾配はさほどきつくないが、足の裏が痛くて速く歩けない。結局コースタイムをオーバーして25分ほどで局ヶ岳神社に戻った。

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