休ませてくれない意地悪な天気のおかげで今日も強制ランとなった。といっても新たなネタなどそう簡単に見つかるはずもない。いくら考えてもネタが思いつかないときはとりあえず曽爾・御杖周回でも行ってみるか・・となるのだが、これはもう超マンネリコース。何と言ってもツーリングを始めて真っ先に走ったコースなのだ。今までに走った回数は計り知れない。
いつもと同じコースじゃつまらんなと思いつつ、何気に地図を眺めていると、曽爾高原を越える林道があるではないか。もちろんそんなのは前から知っていたが、あまりのキツさに行く気にもならなかった。しかしよく見ると標高差200mではないか。キツいとはいえ、今ならそのくらい大したことはないように思える。折しもススキのシーズン真っ盛りである。よっしゃ、曽爾高原へ行こう!と珍しくスンナリ決まったのであった。
個人的な話だが、曽爾高原にはちょっと感傷的な思い入れがある。確か前に曽爾高原に行ったのは2001年の10月だったはずだ。ちょうど会社を辞めた直後のことだった。その頃は平日に動けるのが嬉しくて、真っ先に曽爾高原へ向かったのだ。そして日が暮れるまで写真を撮り続けた。もうあのクソ会社に行かなくていいんだな、これからは思う存分平日に写真が撮れるぞと武者震いしたのを覚えている。そして夢は破れ、今は平日に動けない勤め人が羨ましいと思うようになった。つくづく人生わからんもんだ・・・。それっきり二度と行くことはなかった。
今日はいつもの名張運動公園ではなく、青蓮寺ダム横の駐車場にデポ。前半のコースもいつもと違うルートを取ろうという狙いがあったからだ。
10時半頃に青蓮寺ダムを出発し、弁天橋を渡らずに県道布生夏見線に入る。この道を通ると比奈知ダム経由より距離的には少し近道になるが、上った分だけ下らされるのでまったくメリットはない。それだけに今まで積極的に走ろうという気にはならなかった。しかしまあ青蓮寺ダムを起点とするならば、どちらから行っても上りはほぼ同じだ。というわけで今回初めてこの道を通ることになった。布生の集落までは川沿いだが、結構急な上りがダラダラと続いてしんどい。
布生バス停のところから比奈知方面から来る県道蔵持霧生線と合流するが、この上りが結構エグい。峠を越えるところで急に道が狭くなり、植林帯に入る。
残念ながらこの峠に名前はないようだ。峠を越えて長瀬へ下る道は深い植林の中を急降下し、なかなかいい雰囲気である。長瀬へはちょっとバックするような形でR368に合流する。定番コースであってもちょっとルートを変えるだけで新鮮な気分が味わえるものだ。
長瀬からはいつものR368を走るのでどうということもないが、今まで気にも留めなかった沈下橋を発見。これはコンクリの欄干に板が渡されているだけの頼りないもの。歩いて渡るのも結構勇気が要りそう。まさか自転車で渡る強者はいないだろうが、BMXの曲乗りをする人なら渡れないこともなさそう?
R368を淡々と溯って、太郎生からとっておきの川沿いのコースに入っていく。道の駅には寄れないけど、ここはほとんど上らなくていいから楽だよ。川合から反転して菅野川沿いに溯り、御杖郵便局前へ。そこで反射的にふと立ち止まる。ちょっといい風景じゃないかな?
曽爾高原への上り口は何ヶ所かあるが、一番手前の谷沿いコースが一番楽そうなので、そちらから上ることにする。御杖郵便局のちょっと先、橋を渡ったところの分岐を右折する。標識も何もないのでGPSがないと見落とすかもしれない。取り付きからいきなり急坂だが、川に沿っているうちはまだ何とか真っ直ぐ上れるくらいの勾配である。しかし川を離れて谷を詰めるようになるともう蛇行せずには登れないほどの激坂となる。15%くらいあるんじゃないか? しかも足を休められるところが全くない。休もうにも一度止まってしまうと再発進できないので、道が広くなるところまで頑張るしかない。覚悟はしていたが、キツいのなんの・・・
道が広くなったところからまた前にずっと激坂が続いているのが見え、気が萎える。一度止まって息が落ち着くまで休む。そしてもう一登り。最後の上りもキツかった。やっと上りきったところで突然2車線の立派な車道と合流し、ほぼ水平に走る。ここは眺めも良く、高原的な気持ちのよい道だ。そのまま長尾の集落手前まで気分良く走っていくと、思わず行き過ぎそうになるが、斜め左に分かれる道がある。曽爾高原へは左に入らなければならない。ここがまた激坂で、えっぐい上りでありました。しかしその途中からは素晴らしい展望が・・・
激坂を登り切ると高原状となって、小刻みにアップダウンを繰り返す。そして目の前には二本ボソと亀山がまるで双耳峰のように見える。おお、すごい雄大な風景ではないか・・。
長尾峠はどこなのかはっきりわからなかったが、御杖村との境界の少し手前、斜面上にあるピークがそうだろうか。標高的にはここが最も高いのでそういうことにしておこう。とりあえずこれで新峠一つゲッとぉ!
長尾峠から急に2車線の立派な道になり、太良路から上ってくる車道と合流して曽爾高原駐車場へ。平日だというのにほぼ満車だ。最近、ほんとにヒマ人が多くなったな。ここに自転車を置いて曽爾高原を少し散策する。そういえば5年ぶりなんだな。写真撮影では嫌というほど訪れたが、自力で来たのは初めてだ。同じ風景なのに何か妙に感動してみたり・・・。
お亀池の周りを30分ほど散策した後、太良路へ向けて一気に下る。昔は結構悪い道だったけど、最近拡幅されて山奥には似つかわしくない立派な車道に。曽爾高原も有名になりすぎてすっかり俗化されてしまった。昔は良かったよなぁ・・。
あとは香落渓に入って青蓮寺ダムまで一直線。GPSが全然効かないよ。地図上ではほとんど直線になってしまった。午後3時過ぎに青蓮寺ダム到着。曽爾高原から1時間とかからなかった。
最後に、この記事を読んで今週末行ってみたくなった人もいるでしょうが、これだけは忠告しておきます。自転車で行くのはまあええけど、土日に車で行ったら死ぬよ。曽爾高原はもう終わっている・・・
走行距離:46.9km
平均速度:17.8km/h
体 重:59.8kg
体脂肪率:20.0%
コメント
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赤いタイヤを履くとイメージが違って見えますよ。
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すいません、目立ちたがりなんです。(^_^;
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高知は昼間25℃を超える夏日が続いてます。心地よく走るにはもう少し涼しくなってほしいところです(^-^;
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僕はこれ以上涼しくなるとイヤですねぇ・・
もう2℃くらい高いのが理想です。(^_^;
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明日も天気が良さそうです。
明日は山添から水間、矢田原、福住、染田、下笠間、葛尾、広代の50キロコースを走ろうと思います。
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なかおさんこんばんは。
だいぶこっちの方まで来られるんですね。
そのコースはかなりアップダウンがきついですよ。未だに敬遠して走ったことありません。(^_^;
さすがに明日は動けそうにないです・・・
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SORAさん、やっぱりきついですか。
ほんなら、家から旧R25沿いに距離を走ろうかなと・・・気分次第ですが・・・
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ええお天気ですね・・・
一度や二度の上りならともかく、そのコースは100~200mの上りが5~6回くらいありますね~(^_^;
特に布目~水間、矢田原~福住はきついですよ。
葛尾へ下った後も、山添までかなり上り返しますしね・・・
私だったら走りたくないです。(^_^;;;
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曽爾高原ですか、数年前までは毎年登ってましたな。
小学校五年の時に、初めて行った時には感動しましたなぁ、奈良とは思えませんでしたので。
自転車でいつか行きたいです、もちろん輪行で^^
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初めて行ったのは15年前でしたかね・・
やっぱり奈良とは思えなくて感動しましたね。
その頃はまだそんなに人も多くなかったですけどね。
行くたびにスケールが小さくなるような気がするですよ。
まあ名張まで輪行すれば楽勝で行けますよ。
春になったら見とけよシリーズその3「曽爾高原ヒルクライム」
「春になったら見とけよシリーズその3」は、以前からずっと行きたいと思っている曽爾(そに)高原へのヒルクライムです。曽爾高原は奈良県と三重県の県境にある国立公園。秋にススキを見に行くと、それはそれは美しいらしいのですが、ツーリング派サイクリストの強い味方..