2009年の台風による被害で不通になっていたJR名松線が去る3月26日に全線復旧しました。一時は廃線も危ぶまれていただけに、再び乗れる日が来たことを喜ばしく思います。そこで復活を記念して名松線に乗るための輪行ツーリングを実行しました。
伊勢奥津駅前にデポして飼坂峠を越え多気宿、さらに下之川から清水峠を越えて宇気郷、県道30号で名松線の権現前駅まで走って輪行で帰ってくるプランです。
走行コース図
10:45頃に伊勢奥津駅を出発。R368に入って名松線をまたぐ陸橋からの風景です。ここをまた列車が走ることになったのは感慨深いです。
飼坂トンネルまでの直線上りはかなり嫌いです。(^^; やっとトンネルに着きました。飼坂峠旧道が左へ分岐しています。以前はなかった道標も整備されて、地元では名松線復旧とともに伊勢本街道を盛り上げようという気運が高まっています。
トンネルを抜けて上多気に下ってきました。伊勢本街道のいかにも宿場町らしい眺めです。
この橋の上からの風景もいいですね。
常夜灯の上に鯉のぼりが泳ぎます。
このあたりを統治していた北畠顕能公を祭る北畠神社です。
北畠神社のすぐ隣に廃校らしき建物が見えたので、行き過ぎてちょっと戻りました。廃校センサーが敏感ですので、こういうのはすぐ反応します(笑)。前に行ってみると「旧多気保育園」と書いてありました。元は小学校だったんでしょうか? 明治31年に建てられた古い建物です。そしてここは映画「WOOD JOB!」で「神去小学校」として使われたロケ地らしいです。映画は見てないので知らないんですけどね・・
白口で県道30号との分岐を見送った後、県道43号で八手俣川沿いに下ります。野登瀬から上村までは一軒の民家もなく、美しい渓谷が続きます。
上村の橋の上にて。
下之川の中町で県道29号と分岐します。ここを右折して清水峠へ。
中町から清水峠までは190mほどの標高差があります。反対側から登ると激坂なのはわかってましたが、こっち側からも結構しんどい! こんなはずじゃなかったんだけど・・
想定外の激坂にヘロヘロになりながら清水峠に着きました。この下に旧道が延びていて、名前の由来になった湧き水とお地蔵様があります。
清水峠の東側は超激坂です。反対側からは上りたくない! MR-4はブレーキが効かないんで怖いんですが、そろそろと下りてきて小原で県道30号に合流します。このあたりは旧村名で宇気郷と呼ぶらしいです。
中村川沿いに下り、飯福田方面への県道45号と分岐します。ここへ来るのは超久しぶりやなぁ・・。某O氏とF氏と来たのを懐かしく思い出します。
新緑がきれいやなぁ・・
合ヶ野付近を快調に下っていきます。
桜が終わったと思ったらもう藤の季節なんですね・・
矢下町あたりの風景。
県道30号はゆるやかに下っているはずなんですが、向かい風が強くて進みません。この辺から先は松阪郊外の風景に変わってきます。
権現前15:21発の列車に乗る予定で走ってきましたが、14:30頃に着いちゃいました。まあ何があるかわかりませんので、早めに着くに越したことはありません。何せ名松線は乗り遅れたら2時間待ちですからね・・(笑)
権現前は改札も何もない無人駅ですので、ホームでそのまま輪行準備しました。これはある意味楽でいいですね。久々の輪行なので要領が悪い・・。定刻通り、15:21発の伊勢奥津行きが入ってきました。
車内はご覧の通りガラガラです。昼間はいつもこんなもんでしょうか? これじゃせっかく復旧しても存続が心配になりますね。残すためにできるだけ乗ってあげて下さいね。青春18きっぷ以外で・・(笑)
伊勢竹原~伊勢鎌倉を走行中の動画を撮りました。やっぱりこの路線は景色がのどかでいいですねえ・・
1時間10分もかかりましたけど、伊勢奥津に着きました。帰り走らなくていいのは楽チンです。伊勢奥津駅にキハ11がいる風景は長らく見られなかったので、久しぶりに見る風景です。
というわけで二度目の名松線に乗ってきました。大した距離じゃないけど、天気も新緑も最高でした。
走行距離:36.75km
平均速度:17.0km/h