自分の現在位置を地図上に表示するアプリ『山旅ロガーFlash』

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ツーリングに行ったときなど、自分の現在位置を地図上に表示させるのがSNSなどで流行ってますね。一昔前には考えられなかったことが当たり前のようにできることに驚きますが、こうやって自分の現在位置を共有することによって、それを見ている人と臨場感を共有できるような気がします。またそれを見た人が迎撃して合流とか、そういうハプニングも期待できるわけです。

この手のアプリはAndroid, iPhoneともにかなり多く出回っていて、有名なところではRuntasticやStravaが最もよく利用されているのではないでしょうか? どんなアプリでも地図上にリアルタイムで現在位置を表示できるのは今や当たり前の機能ですが、この手のアプリに共通する問題点として、バッテリーの消費が非常に大きいんですよね。リアルタイムで現在位置を更新するということは常時データを送信しているわけで、スマホは電波の送信に最も大きな電力を消費しますから当たり前のことなんですよね。連続で何時間もやってたらあっという間にバッテリーが切れてしまいます。長時間やりたければモバイルバッテリーで給電しながらやるしか方法はないでしょう。

リアルタイムで現在位置が更新されていれば見ている方にとっては確かに面白いのですが、自転車など比較的低速の移動手段にとって、そんなに頻繁に更新する必要ってないんですよね。現在のおおよその位置さえわかればいいんですから、せいぜい5分おきくらいの更新で十分なはずです。そのくらいの頻度ならバッテリー消費にも大きな影響を及ぼしません。しかし上に挙げたようなアプリでは更新頻度の調整というのがなぜかできないんですよね・・

そこで僕がよく使っているのは『山旅ロガーFlash』というAndroidアプリです。このアプリは『地図ロイド』と同じ作者によるものですが、徒歩や自転車で使うことを前提としているため、データ送信の頻度を少なくしてバッテリー消費を抑えるように設計されています。これを使えば一日中運用していてもバッテリーは全然大丈夫です。280円の有料アプリになりますが、バッテリーを気にせずにリアルタイム位置表示をやりたいと思っている方には買って損のないアプリだと思います。

なお『山旅ロガーFlash』に関してはFacebookに投稿できないということが問題になってるんですが、それは測定結果をグラフ化して測定終了後に自動投稿する機能が使えないだけで、地図上へのリアルタイム表示には関係ありません。Facebookでも普通にマップのURLをシェアすれば投稿できます。測定結果の投稿は機種依存があるようで、自分のZenfone5ではできませんでした。というか、できる機種の方が少ないと思います。Facebookの仕様変更により動かなくなってしまったようですが、今のところ解決する手段はないようです。

サンプルマップ

4月26日に取得したサンプルです(パスワードは0000)
このリンクは7月25日に削除されます。

地理院地図とオープンストリートマップの両方が選べます。

map20160426

使い方

ちょっと複雑なんですが、『山旅ロガーFlash』を使ってリアルタイム位置表示をするには別に『山旅ロガー』というアプリが必要です。こちらは無料アプリとなっていますので、Google Playからインストールしておいて下さい。両方のアプリが連携して動作する仕組みになっています。

山旅ロガーFlashの設定

山旅ロガーFlashを起動したら下の方にある「リアルタイム」というボタンをタップすると次の画面になります。

Screenshot_2016-04-30-16-30-01
まず最初に、地図を表示するためのURLを取得しておく必要があります。「閲覧用URLの発行」ボタンをタップして、任意のパスワードを設定することにより、自分専用のページが作成されます。以後、このページに対して位置表示が行われることになります。

このURLは一時的なもので、90日経過すると自動的に削除されます。期限が切れていたら新規に作成し直して下さい。

「パスワード付きの文章で共有」ボタンをタップすると、twitterにURLと説明文を投稿することができます。このURLにアクセスしてパスワードを入力すれば誰でも地図を閲覧できるわけです。またこのテキストをコピーして貼り付ければ、Facebookでシェアすることも可能です。

Screenshot_2016-04-30-16-30-24
次に位置データの送信間隔を分単位で指定します。もちろん短くするほど正確な位置表示が可能になりますが、その分バッテリーを消費しますので、使用目的に合わせて適当に決めて下さい。自転車や徒歩なら5分に1回程度で十分だと思います。

Screenshot_2016-04-30-16-31-06
さらに下にスクロールして、「詳細設定」の「丸見えモード」にチェックを付けると、更新した時点の位置だけでなく、GPSで取得した軌跡が全部表示されます。ただし、バッテリー節約のためにログの取得間隔(後述)を長めに設定していると、軌跡がカクカクになりますので、あまり意味はないかもしれません。

すべて設定が終わったらOKをタップして抜けます。

山旅ロガーの設定

次に山旅ロガーを起動して、ログの取得間隔を設定します。

Screenshot_2016-04-30-16-32-40
一番下にある「リアルタイム送信する」ボタンをONにすると、山旅ロガーFlash側で位置のリアルタイム送信が有効になります。また「終了時に送信」ボタンをONにすると、測定終了後にプロフィールマップを作成してtwitterに自動投稿してくれます。ただしこの機能はFacebookでは動作しないので注意して下さい(一応隠し機能としては残されていますが、機種依存です)。

次に右上にある(i)ボタンをタップすると、下のウィンドウがポップアップします。

Screenshot_2016-04-30-16-33-01
ここで自転車または徒歩を選び、ログの取得間隔を選択します。これは山旅ロガーFlashで設定したデータの更新間隔とは別で、GPSによる位置の取得間隔を設定します。もちろん短くするほど正確な測位が可能になりますが、その分バッテリーを消費します。バッテリーを節約したければ60秒くらいで十分だと思います。これはデータの更新間隔よりも短くなければなりません。

測定開始と終了

「測定開始」ボタンをタップすると最初の位置取得が行われ、成功すると通知バーに表示されます。ブラウザでマップのURLを開いて、正しく位置が表示されていることを確認して下さい。次からは設定した更新間隔ごとに自動的に位置データ送信が行われます。

更新をやめるときは「測定終了」ボタンをタップします。このとき「終了時に送信」ボタンがONになっていれば、プロフィールマップが自動的にtwitterに投稿されます。

なお山奥へ行くと電波が弱くて送信できないことはたびたび起こりますが、その場合は失敗した地点のデータをまとめて送信してくれるようです。

バッテリーの保ちは?

気になるバッテリーの保ちですが、僕はログの取得間隔60秒、データの更新間隔5分という設定でよく使っています。もちろん機種によっても差はありますが、Zenfone5の場合だと6時間ほど連続運用してバッテリー消費は約25%くらいでした。その間、SNSに投稿したり、ブラウザでWeb閲覧などもしています。この程度ならモバイルバッテリーを持たなくても十分一日使えると思います。

このアプリの良いところ

バッテリーの保ちが良いのは最大の利点ですが、もう一つ外せない利点としては、マップがブラウザから誰でも閲覧可ということです(パスワードは必要ですが)。したがって、SNSやブログでURLさえシェアすれば誰でも簡単にアクセスできます。これは非常に重要なポイントで、ログインを要求したり、アプリのインストールを必要とするものはそれだけ見てもらえる確率が低くなります。わざわざアカウントを作成したり、アプリをインストールしたりして誰が見てくれるでしょうか? やっぱりブラウザで簡単に見られないと誰も見てくれないですよ。

改善してほしいところ

測定結果をFacebookに投稿できなくなったのは仕方ないとしても、FacebookにマップのURLをシェアする機能がないのはよくわかりません。いちいちURLをコピペするのが面倒なんです。それは普通にできそうな気がしますが・・

あと、どういう事象が原因なのかよくわからないのですが、たまにデータ更新が勝手にストップしていることがあります。圏外で更新できないのはわかりますが、圏内に復帰してもいっこうに更新されないときがあります。一度ストップすると、いったん停止して再起動しない限り再開しないんですよね・・。これもバグなのかもしれませんが、何とかしてほしいです。

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