Zenfone3 Max ファーストレビュー

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Zenfone3 Maxを買ってまだ5日しか使ってませんが、ファーストレビューということでZenfone5と比較して感想など述べてみたいと思います。

サイズ・携帯性など


左がZenfone3 Max、右がZenfone5です。

大きさ

Zenfone5は5インチでしたが、Zenfone3 Maxでは5.5インチにアップしました。最近のスマホは大型化が止まりませんが、人間の手の大きさは変わらないのですからいい加減にしてほしいですね。片手でしっかりホールドできるのは5インチが限界だと思うんですよ。そういう意味では旧モデルの5.2インチ版の方が良かったんですが、こればっかりは文句を言っても仕方がありません。

こうやって並べてみると、画面は大きくなっても外形はそんなに変わらないように見えます。それはベゼルが狭くなったためで、Zenfone3 Maxでは液晶の占める面積がより大きくなっています。

実測してみると、幅は4mm増、高さは3mm増でした。厚さは逆に1mm薄くなって9mmとなっています。写真を見ると高さはあまり変わらないようですが、明らかに横幅が広くなったように見えます。このうち高さは携帯性にあまり影響ないんですが、問題は幅です。わずか4mmといえども、この差は携帯性に大きく影響します。Zenfone5は何とか手のひらに収まるサイズだったんですが、Zenfone3 Maxは明らかに手のひらに余る感じがします。長時間持つと疲れてきます。何より落としそうで怖いです。手の小さい女性などは相当辛いと思います。

サイズに関して言えば文句しかありません。ユーザーを無視したスマホの大型化はやめろ!と言いたいです。これじゃもうタブレットと区別付かないですよ。今すぐ5インチに戻すべきです。

重さ

重量を実測してみると、Zenfone5は143g、Zenfone3 Maxは170gでした。その差27gの重量増です。これはもちろん大容量バッテリーの代償と言えます。手に持った感じは数字以上にずっしり来る重さがあります。せっかく自転車を軽量化したのにこの重量増は痛いですね。頑張って体重を27g減らしましょう(笑)。

質感

Zenfone5は背面カバーがラバーのような樹脂製でしたが、Zenfone3 Maxではアルミのような金属製になりました。その分、高級感が増したと言えばその通りですが、良いことばかりではありません。手触りがとてもサラサラしているため、すごく滑りやすいのです。しかも角が丸くなっているため、なおさら滑りやすいです。横幅が大きくなって握りにくくなった分、落とす危険性が非常に高まったと言えます。たぶんそのうち落としてしまいそうな気がします。透明ケースのようなものを付ければ滑りやすさは軽減されるんでしょうけど、これ以上大きくなると僕の手ではもはや握れません。この案は却下です。

また背面が金属になったことにより、発熱がまともに伝わってくるので結構熱く感じます。放熱効果は良くなったんでしょうけど・・

液晶面はスムーズ加工が施されていて、指の滑りがとても良くなってます。指紋も付きにくいです。これだけはZenfone5より良くなりました。

操作性


Zenfone5とZenfone3 Maxでは電源ボタンと音量調整ボタンの位置関係が逆になっていて、最初は非常に戸惑います。これはもう慣れるしかありません。ただカメラ使用時は音量調整ボタンがシャッターボタンを兼ねるため、横位置に構えたときに左端に来るのはいいです。Zenfone5では真ん中にあったため、とても押しづらかったのです。ちなみにZenfone2では音量調整ボタンがなぜか背面にありましたが、あれは評判が悪かったのか、サイドに戻ったのは良かったですね。

Zenfone3 Maxではベゼルが狭くなった影響で、下部のナビゲーションボタンがギリギリ端の方に付いています。Zenfone5の癖でどうしても下の方を持ってしまうため、ナビゲーションボタンに触れてしまって非常に鬱陶しいんですね。特にカメラを横位置に構えると必ず触れてしまいます。これも慣れるしかないんでしょうか・・

あと右下のアプリ一覧を開くボタンを長押しするとスクリーンショットが起動するのですが、これも不意に触れてしまって鬱陶しいんですよね。長押し時間がちょっと短すぎるんですよ。何とかならないものでしょうか・・

カードスロット


Zenfone5は裏蓋を開けてカードを挿入する方式でしたが、Zenfone3 Maxではトレイ方式に変わっています。付属のピンを使って押し込むとトレイが出てきます。このトレイはmicroSIMとnanoSIMを両方挿入することができます。ただし同時使用はできません。

また手前側のnanoSIMスロットはmicroSDスロットを兼ねています。そのため両方を共存することはできません。したがってmicroSDを使いたければmicroSIMでなければならないので注意が必要です。まあSIMアダプターを使うという手もありますけどね・・

ちなみにSIMはIIJmioの3GBプランを使っております。毎月1.5GBほどしか使わないので全然余裕です。もちろん動作確認機種に入っているので安心して導入できます。IIJmioは初めから登録されているので、APNの設定をする必要もありません。アクセスポイントを選択するだけで使えます。

ディスプレイ

Zenfone5では5インチの1280×720でしたが、Zenfone3 Maxでは5.5インチの1920×1080に高精細化されています。DPIで言えば約400dpiということになります。ただ見た目では1280×720とほとんど区別は付きません。まあこのサイズで過剰といえば過剰ですね。


こちらがZenfone5のブラウザ画面です。フォントは丸ゴシック系でした。


こちらがZenfone3 Maxのブラウザ画面です。フォントは角ゴシック系に変わっています。解像度が上がった分、線が細くなって文字の潰れは少なくなりました。

解像度が上がってもブラウザの表示範囲に変わりはなく、フォントがきれいになるだけのことです。まあ多少読みやすくなったとは思いますけどね。あと強いて言えば、地図で一度に表示される範囲が広がったので見やすくはなりました。Web利用だと大して高精細化の恩恵は感じられませんが、動画だとフルHDで見られるので意味があるんでしょうか・・

バッテリーの保ち

公称スペックで言えば、Zenfone3 Maxのバッテリー持続時間はWeb閲覧時で約18時間となっています。本当にそれだけ保つのかはわかりませんが、確実に良くなっていることは間違いありません。やはり4100mAhの威力は絶大です。

自転車で言えば、5時間くらいのライドでWebとSNS、たまに地図を見るくらいの使用で、フル充電で出発して帰ってきたら、Zenfone5では70%くらいになってましたが、Zenfone3 Maxでは何と90%も残ってました! 全然余裕です。これなら連続でGPSを使っても問題なさそうですね。

Zenfone5では60%を切ると「そろそろ充電しなきゃ」という感じでしたが、Zenfone3 Maxでは50%を切ってもまだまだ余裕です。やっぱりバッテリーの保ちは何よりも優先します。

カメラ性能

Zenfone5の最大の不満点はカメラ性能でしたが、Zenfone3 Maxではどうなっているでしょうか? これが良くなってないと買い換えた意味がないかもしれません。

リアカメラは1600万画素ありますが、そんなにあっても意味ないので800万画素で撮っています。それでも多すぎですが・・。以下、サムネイルをクリックするとフルサイズの画像を表示します。閉じるには写真の外側をクリックして下さい。


まず晴天順光下の撮影です。ホワイトバランスは正確で、変な色被りもありませんね。解像感もなかなか良く、コンデジと同程度の画質は得られていると思います。


次に逆光下での撮影です。太陽が正面にある状況ですが、空が真っ白になることはなく、青さが残っています。これはZenfone5では真っ白になるパターンでした。逆光耐性はかなり優秀のようです。


曇天下での撮影です。若干青っぽいかもしれませんが、まあ自然な発色ですね。山の稜線が白く飛んで見えなくなることもありません。

以上、カメラ性能は予想以上に高いと感じました。個人的にこのくらい写れば不満はありません。少なくともコンデジは不要なレベルです。これでまた一人、コンデジユーザーが減りましたね(笑)。

GPS性能

Zenfone5でもGPSの精度は良かったので、それほど違いは実感できないのですが、Zenfone3 MaxはGLONASSにも対応しているため衛星を捕捉する数が多く、山間部でも安定して測位できると思われます。


こんなに多くの衛星を捕捉できています。まだログ取りはやってませんが、一度山間部で試してみたいですね。バッテリーの保ちも良いのでナビ用途には適しているんじゃないでしょうか? まあGarminがあるのであまり必要性は感じませんけどね・・

OSについて

工場出荷時にはAndroid 6.0.1がインストールされていますが、すでに7.1.1がリリースされているので購入後すぐにアップデートしました。正直どこが変わったのかよくわかりません。

ベンチマーク

最後にAntutu Benchmarkでベンチマークテストをやってみました。こういうテストは必ずしも体感と一致しないのであまり意味はないのですが、一応純粋なCPU性能を測るという意味で行いました。

CPUはZenfone5がSnapdragon 400の4コアで1.2GHz、Zenfone3 MaxがSnapdragon 430の8コアで1.4GHzとなっています。つまり、同じ系列の進化形ということになるので比較しやすいと思います。


こちらがZenfone5のフルスコアです。


こちらがZenfone3 Maxのフルスコアです。何と2倍以上の数値が出ました。ただし、グラフィックス性能で稼いでいるようで、純粋なCPU性能としては1.5倍くらいのようです。一方、RAMはわずかながらZenfone5を下回りました。


次にCPUの詳細情報です。こちらはZenfone5です。


こちらはZenfone3 Maxです。4コアから8コアになってもマルチコア性能は単純に倍にはならないようですが、演算速度は順当に進化していると言えますね。

まとめ

さすがに2年半のブランクがあると絶対性能には順当な進化が見られますね。Zenfone5もそれだけを使っているともっさり感はなかったのですが、Zenfone3 Maxと比べてしまうとやはりもっさりを感じてしまいます。元には戻れないってことですね。

ただしサイズ感や携帯性はZenfone5の方が良かったです。大きすぎて落としてしまうのが何より怖いです。

バッテリーの保ちは期待通り良かったので、屋外での長時間使用も安心できます。重量増がマイナスポイントですが、モバイルバッテリーを持つことを思えば軽いので我慢できるでしょう。

一番気にしていたカメラ性能はZenfone5とは雲泥の差で、もはやコンデジと肩を並べるまでになりました。発色はとても自然できれいです。これならSNSにもデジカメなしでアップできます。

これでいったんリセットされたので、あと3年は使いたいところですね。バッテリーの劣化がどうしても問題になるのですが、初めから大容量なので多少へたっても長く粘れるんではないかと思います。一方、Zenfone5は予備機として残しておこうと思います。売ってもどうせ数千円ですからね・・。GPS性能はかなり良いので、オフライン地図と組み合わせればナビとしても活用できると思います。

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