中ノ鼻付近より大下島を望む
ツーリング最終日は未踏の大崎上島へ行ってきました。昨日とは違って、風も穏やかで最高のお天気です。大崎上島へは竹原港から山陽商船が運航しております。竹原港はR185沿いにあって、市街地からは少し離れています。一応港にも無料駐車場はあるのですが、いつも満車ですので、自転車の人は道の駅に置いて走るのが正解です。フェリーはほぼ30分おきに出ているのですが、行き先が垂水港と白水港の二通りがあります。それぞれ1.5kmほど離れていて、おおよそ交互に発着しています。特に帰りの便は出発する港が異なるので注意が必要です。このときは竹原港8:05発の垂水港行きに乗船しました。所要時間は25分で、運賃は自転車込みで460円です。
ところで、切符を買うときに「サイクリングですか?」と聞かれたのですが、自転車を持ち込んでサイクリングする人には「せとうちサイクルーズPASS」なるものを発行してもらえるようです。窓口で簡単なアンケートに記入するだけでもらえます。このパスを提示すると運賃が割引となり、垂水港まで片道370円となりました。安っ! 実は昨日の大三島便でも使えたのですが、全然知らなかったので損しました(笑)。ちょっとPR不足じゃないですかね・・?
走行ルート図
港の前にサイクリングコースの案内板があったので、これを参考にコースを決めました。(クリックで拡大)
垂水港からセオリー通り時計回りに一周します。港からすぐ近くのところに大きな池?がありました。鏡のような水面がきれい。
北端の鮴崎(めばるざき)を回り込んで東海岸を南下します。木江までの海岸線はほぼ平坦でとても走りやすく感じます。
そしてかつては木江町の役場があった木江地区に到着。またシュールな廃屋を発見!(笑)
何となく良い感じですね。ところで田舎では四角いポストをまず見ることがありません。(笑)
木江は江戸時代から港町として栄え、多くの遊郭があったそうです。これは当時の名残をとどめる三階建ての木造家屋です。
何なんだ、このケバい色使いの建物は・・?
木江の町並みを抜けて再び海沿いに出ます。このあたりには造船所が集まっています。
「きのえ温泉」がある中ノ鼻灯台の近くの風景です。このカーブが何となくカッコイイですね。海の中に立っている岩は弓張岩というそうです。
南端の明石地区を過ぎて山越えに入ります。南側を見ると、あれは大崎下島でしょうか。橋が2つ架かってますね。あれが「とびしま海道」ですね。あそこも行ってみたいなぁ・・
1つめのピークを越えたところで良い感じの廃車を発見。(笑)
そして本コースで最も高いピークに向けて山越え開始です。ちょっと上ると恋地トンネルが見えてきます。これを抜ければすぐなんですが、峠まではわずかの上りなので、あえて左の旧道へ進みます。
ちょっと上っただけで恋地峠に着きました。これで一応峠1つゲット!ですからね(笑)。標高はたったの60mです。今は木江町と大崎町が合併して大崎上島町になってしまったので、この標識は意味がありません。
旧大崎町の大串地区へ下りまして、大串海水浴場へちょっと寄り道しました。なんか水がすごくきれいですね。沖縄の海を思わせる色です。瀬戸内海にこんなきれいな海があったなんて初めて知りました。夏だったら絶対泳ぐ!(笑)
大串海水浴場からちょっと道がわからなくなって引き返し、モデルコースとは違う道を通ってしまいました。すると潟湖?のようなのがあって、なかなかきれいな眺めでした。
最近拡幅されたような新しい道を通って、大西港に到着しました。この辺が島で一番大きい町です。大西港からは本州側の安芸津行きのフェリーが出ています。
中野地区にあった廃ボウリング場(笑)。こんな娯楽施設ができるほど、昔は栄えていたんでしょうね。もちろん今でも結構大きな町ですけど・・。これっていかにも廃墟マニアが目を付けてそうな建物ですよね・・(^^;
中野から先は交通量も多く、景色もあまり面白くありません。例によってまた向かい風に苦しめられ、やっと白水港まで来ました。12:20のフェリーは出たばかりなので、次の13:00の便に乗るため垂水港まで走ります。
出航20分前くらいに垂水港に到着し、13:00発の竹原港行きに乗船しました。これで完全一周完了。
大崎上島は初めて訪れた島ですが、やっぱりどこでも島旅は良いものですね。大三島よりは小さいので楽に回れます。特に島の東側、鮴崎から明石にかけての海岸線はアップダウンが少なく、大変気持ちの良いシーサイドラインでした。
走行距離:34.7km
平均速度:16.0km/h