前日、道の駅「おがわ」まで移動してきたのは特に深い理由があったわけではなく、単に近くに道の駅がなかったからです。その時点では、鬼無里が近いので、サイクルツーリストに絶大な人気を誇る嶺方峠(白沢峠)でもピストンしてみようかとおおよそ考えていました。ただここへ来るまで篠ノ井から県道70号・36号を通ってきたのですが、このあたりの里山風景がとても美しいことに感銘を受けました。信州新町から小川村にかけての丘陵地帯は標高こそ低く、観光的にもほとんど注目されていないエリアですが、信州の原風景とも言うべき本当の「田舎」がそこにはあります。そこで急遽、道の駅を起点にして、この辺の里山を回ってみようと思いつきました。
走行ルート図
県道31号からすぐ分かれて、右の県道36号に入ります。31号と並行していますが、こちらが役場などのある本通り。役場を過ぎてシェルのガソリンスタンドのあるところから上り始めます。
のどかな里山を見下ろしながら上っていきます。そんなにきつくもなく楽しい上り。
県道36号は鬼無里から戸隠を経て黒姫へつながっています。やたら狭いところが多いですが、この区間だけは立派。
標高820m付近まで上ると、アルプス展望広場の看板が立っています。このあたり少し展望が開けるので、晴れていれば北アルプスが見えるはずですが、この時点では雲に隠れて見えませんでした。
展望広場からもうちょっと上ると、お寺らしい建物が見えてきました。ええ風景ですねえ‥
さっきの展望広場では見えなかったけど、この時間になって雲が晴れ、白馬岳の頭が見えました! ちょっと見えづらいですが、雪渓も確認できますよね。平地から見上げるのと違って、こうやって山の上に浮かんで見えるのは一層迫力が増すと思います。
そして県道401号との分岐点まで上ってきました。このあたりは日本記というらしいですが、不思議な地名ですねえ。どういう由来があるんだろう? だいたい地名に「記」の字を使うこと自体が珍しいですね。
ふと後ろを振り返れば、鹿島槍の頭が見えているではありませんか!
日本記で県道36号と分かれ、県道401号に入っていきます。山腹をトラバースする道で、軽いアップダウンがあります。ええ眺めやなぁ‥
南方向の眺めがすばらしい。丘陵地であることがよくわかります。
上り返しがあるのはわかってたけど、虫倉神社の近くで予想外にきつい上り返しがありました。脚が売り切れ寸前に‥(^^;
そしてここが県道452号との分岐点。ここから下る予定でしたが、少しだけ遠回りしてさらに県道401号を進みます。
もう一つ先、日下野の分岐から県道452号に下ります。下りだと思ってたけど、ちょっとだけ上り返しがありました。
そして川沿いの県道31号まで下りてきました。この道は大町街道と呼ばれ、長野市と大町市を結ぶ幹線道路です。そのため大型車をはじめ、かなり交通量があります。わずかながら上りですが、売り切れそうな脚で淡々と走って12時過ぎに道の駅に戻ってきました。わずか30km少々なのに4時間もかかってしまいました。(^^; 写真撮りすぎですね。それだけ景色がよかったということです。
この後は大町経由で松本へ向かい、松本電鉄波田駅近くのビジネス旅館丸上(まるじょう)に泊まりました。ここは何と素泊まり2500円! それなのに無線LANまで使えるし、とてもきれい。乗鞍方面行かれる方には超おすすめの宿ですよ。
走行日:2011/9/12(月)
走行距離:31.4km
平均速度:15.2km/h
コメント
山の景観、宿場町、そして里山の風景・・・・
本当に素晴らしいですね。
それを自転車で巡れるなんて想像しただけでも垂涎ものです。
信州を訪れた殆どの方がファンになるのも頷けますね。
@kimotoshi さん
信州というと、どうしても乗鞍とかビーナスラインとか有名な山岳コースに目が向いてしまいますが、名もない道を巡るのも楽しいですよ。
貧脚には優しいですし‥(笑)
こんにちは
これだけ走っても完結しませんなー。それが信州!
長野~戸隠~鬼無里~白馬 ここを随分前に嫁さんと走りました。あいにくの雨でトンネルの向こうの雄大な山々は拝む事ができませんでした。
いつかみんなで信州走りたいですなー。
@山内 さん
走ったのはほんの一部に過ぎませんが、それぞれに違う味わいがありますね。
鬼無里~白馬は行ってみたいですが、向こう側へ越えないと感動も半減でしょうね。(笑)