グラベルロードをフラペ化しました

これまでグラベルロードには片面SPDペダルを使ってきましたが、このたびフラットペダル化しました。その狙いについて書いてみたいと思います。

三ヶ島ペダル ALLWAYS

もともと新車購入時にペダルは付属してきましたし、手元に余っているペダルもあるのですが、あまりいいのがないので今回新たに購入しました。購入したのは三ヶ島のALLWAYSというモデルです。

選んだ理由

これを選んだ理由として、縦に長いこと、滑り止めピンが付いていること、回転が良いこと、巷の評判が高いことが挙げられます。値段もそんなに高くないですね。ペダルってなぜか横長が多いんですが、縦長の方が力が入りそうで好きなんですよね。意外と縦長の選択肢は少ないです。

重量測定

お約束の重量測定はペアで385.1gでした。ほぼ公称値通り。軽くはないけどギリギリ許容できるレベルですね。ちなみに今まで使っていた片面SPDペダルもほぼ同じ重さですので、重量的な変化はありません。

回転性能

トリプルシールドペアリングを内蔵しているため、巷の噂通り非常によく回ります。まあペダルってそんなに回転数の多い部分ではないので回転の重さはあまり関係ない気がしますが、精神衛生上は少しでもよく回る方がいいですね。

使用感

自転車に取り付けると思ったよりデカいですね。縦長というよりは実際には正方形に近いです。横幅も結構あるので輪行の時には邪魔になるかもしれません。まあこのバイクで輪行することはないと思いますが。

踏み面の面積が広いため靴底の収まりが良く、しっかり踏める感じがします。滑り止めのピンが6本付いていますので、普通のスニーカーでも滑ることはありません。ピンの形状は短めでそんなに尖ってないので、靴底を傷める心配もありません。このペダルの特徴として、中央部がわずかに凹んだ形状になっているため、より靴底へのフィット感が良くなっています。

フラペ化の目的

今回フラペ化したのにはいくつかの目的があります。

冬のトレーニング用

一般的なサイクリングシューズは通気性が良くなっているため、冬に使うと足先が冷えて耐えられません。そのためシューズカバーを併用する必要がありますが、これを脱着するのが非常にめんどくさい。それだけで走る気が一気に失せます。

まあ冬用の防寒SPDシューズというのもあることはありますが、高価だし使用頻度が低いのでもったいない。わざわざ買うよりは普通のシューズで乗った方が手っ取り早いです。どうせそんなに長時間乗らないんですから。

歩きを容易にする

グラベル林道を走っていると大きな石が多すぎて乗れず、押し歩くことが頻繁にあります。SPDシューズだと歩きにくいだけでなく、靴底がボロボロになってしまうため歩きたくないんですよね。歩くのが前提であればフラペが絶対的に有利です。

観光向け

自転車を降りて観光したい時にもSPDシューズは使いにくいです。海岸の岩場とか滑りやすくて危険だし、神社の石段などを歩くとカチカチうるさいので気が引けます。施設によっては床を傷つけるためビンディングお断りというところもあるようです。自転車乗りは金を落とさないと言われるのはこの辺にも原因があると思います。やっぱり観光するならフラペが絶対的に有利ですね。

ハイブリッド登山向け

自転車で林道を行けるところまで行って、最後は徒歩で登ることをハイブリッド登山と言います。これもやってみたいんですが、問題は靴をどうするかです。当然、SPDシューズのままでは山に登れません。そのためにわざわざ靴を持っていくとなると大変な荷物ですね。そこで登山靴のまま乗れるようにしたいのです。これなら履き替える手間もなく、着いたらすぐ登り始められます。

普段乗り向け

旅行やサイクリングでなくても日常生活の中でグラベルロードを使えるようにすることは大事ですよ。純粋なロードバイクは乗るまでに気合が要るのに対し、グラベルロードは普段着でちょっと買い物とか出かけるのに向いています。そうすることにより自然と走行距離も伸びます。そんな時もいちいち専用の靴を履かなければいけないのは面倒ですよね。やっぱりフラペ化しないと普段乗りには使えません。

そもそもビンディングは必要ない

これは僕が前から言っていることですが、そもそもツーリングシーンでビンディングは必要ないんです。経験上、ビンディングを使ったからと言って速くなるわけでもないし、楽になることもありません。これは本当。フラペで乗ってみても何も変わりません。

もちろんレースで1秒を争うような場合には意味があるでしょうけど、写真でも撮りながらゆるゆる走っている分には何の意味もありません。むしろ乗り降りが面倒になるだけ損ですね。それならば初めからフラペで乗ればいいのです。

今後の運用方法

今後の運用方法ですが、当面フラペのみで行くと思います。特に冬の間はグラベルロードしか乗らないことにします。あえて重い車体でトレーニングすることにより、高負荷トレーニングになるからです。その後ロードバイクに乗り換えれば飛ぶように軽いはずです。

グラベルロードの使用目的がまだ定まっていませんが、林道やトレイルでの使用が主であれば当然フラペ専用にします。一方、オンロードツーリング車として使うのであれば再びSPDに戻すのもありだと思っています。ペダリング効率うんぬんよりは横幅を小さくしたいためです。