紀伊半島最深部へのライド

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ライド記録自転車

合川からさらに奥、R371沿いの木守・五味地区は紀伊半島でも到達することが最も困難な最深の地です。長年ここへ行ってみたいと憧れていたのですが、なかなかできない事情がありました。というのも、駐車できそうな場所が全くないのです。少なくともまともな駐車場は一つもない。この辺は非常に道が狭いため、路駐もままならない状況です。それで行きたくても行けなかったのですが、去年の秋、SNS情報で合川の公衆トイレ付近に何とか路駐できる場所があると聞き、春を待ってようやく実現したのでした。

2日目は合川を出発して百間山渓谷から板立峠を越え、木守に入ってR371沿いに下ってくる周回ルートを走りました。全長36kmほどの短いコースですが、非常に厳しい登りと後半の悪路があるため、そう簡単には行けないコースです。

GPSログはこちら↓


R371と県道37号が合流する合川の交差点から午前8時50分に出発します。


日置川を渡り、1.5kmほどR371を進むと百間山方面への道が分岐します。ここを左に入ります。


道沿いには熊野(いや)川の清流が寄り添います。


面川地区にあった気になる分岐。これは林道大熊線と言うようです。なぜか地理院地図には載ってませんが、板立峠付近まで続いています。R371が通行止めになった際の迂回路として利用されているようです。


その分岐のすぐ近くに吊り橋があったので渡ってみると、三豊神社の大杉がありました。


もう少し上の熊野(いや)地区にはまた分岐があり、左の道は半作嶺を越えて平瀬方面へ抜ける林道熊野下川線です。この道も一度走ってみたい。


板立峠への中間点に百間山渓谷の入口があります。広い駐車場とトイレまでありますので、ここなら駐車可能なんですが、こんなとこにデポすると帰りに登ってくるのが大変なので却下されました(笑)。


百間山渓谷を過ぎると地獄の登りが始まります。この辺一帯は2011年の水害で大規模な土砂崩れが起きたため、道路が新しく付け替えられています。そのためこんな山奥には似合わない立派な道になっています。ただこの道がめちゃくちゃキツい。12%前後の急勾配が延々と続き、ほぼ直線のため休めるところが全くありません。板立峠までわずか4kmで一気に300m標高を上げます。途中で休んだら再発進できないので意地でも止まれません(笑)。時速5kmの世界。こんな鬼のような登りは久しぶりに経験しました(笑)。


だいぶ上がってきたところでちょっと展望が開けました。道がうねり始めると少しだけ登りがマシになりますが、それでも勾配10%。完全に感覚が麻痺しています(笑)。


板立峠のちょっと手前で林道大熊線が合流しました。ここへ出てくるわけですね。


そしてやっと板立峠に着きました。標高680m。百間山の駐車場から1時間かかりました。


板立峠から少し下ると法師山の登山口がありました。前から登ってみたいと思ってるんですが、まだ行けてません。かなり険しそうですね。近くに山屋さんのものと思われる車が1台だけ停まってましたが、日曜日なのに少ないですね。そんなにマイナーな山なのか?


どんどん下っていよいよ木守地区に入りました。秘境マニア憧れの地です(笑)。こんな山奥に人が住んでいるのが驚きですが、生活は大変だろうなぁ。


どこの集落にも必ず神社があるんですよね。


いい風景だなぁ。山奥にあってこの辺だけ少し開けた感があります。


これが木守小学校跡です。古びた記念碑が建っています。昔はどこの集落にも小学校があったんですよね。


元校舎はきれいな状態で残っています。


わずかの距離で木守の集落を抜けていき、再び何もないところを走ります。この寂寥感がたまらないなぁ。


中ノ川と前ノ川の合流点付近から木守方面を振り返ります。ここから古座川町の平井まで長い林道が続いています。


R371は前ノ川に沿って下っていきます。新緑と渓流の組み合わせは最高ですね。


R371はやっぱり道が悪い。これはロードバイクで走るの嫌だわ(笑)。どうやら木守へは百間山から板立峠を越えて入るのがメインルートで、R371はほとんど利用されてないようですね。そのため全く車が通らないし荒れています。確かに遠回りだからなぁ。


あまり見当たらないR371の国道標識。れっきとした国道であることを物語っていますが、これはどう見ても酷道です(笑)。


めちゃくちゃきれいな川だなぁ。


だいぶ走った気がしますが、やっと次の集落・五味に入りました。ここにも閉校記念碑があり、かつては三川第二小学校があったようです。この裏手には元校舎と思われる建物がちらっと見えました。


ここが五味の集落で数戸の民家があるのみです。考えてみれば木守より五味の方が到達するのが困難なんですよね。こちらこそ本当の意味で秘境にふさわしい。


五味から合川まで道が大きく南側へ回り込む形になってますが、あまりにも長くて途中はよく覚えていません(笑)。やっと合川に近い側の串というところまで来ました。ここにも少しだけ民家があります。


これは谷野口の吊り橋のようです。こういう吊り橋を見つけるとすぐ渡りたくなるんですよね。めっちゃ揺れました(笑)。


その吊り橋からちょっと行くと三川第一小学校跡の記念碑があります。ここには山遊館というアウトドア施設がありますが、現在休館中となっています。実質的に廃墟化してますので、ここなら駐車できましたね。

ここまで来れば百間山への分岐点はすぐそこです。木守から21kmも続く悪路を走りきりました。これは確かにR371からアクセスするのは無謀です。あまりにも道が悪い。途中で出会った車はわずかに2台だけ。行けども行けども終わらない悪路に最後は辟易しました(笑)。わずか36kmのコースに5時間弱を要しました。グロス7km/h台(笑)。何はともあれ、これで宿題の一つが片付いてよかった。

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コメント

  1. nonki より:

    うわぁー。あの板立峠への熊野の激坂を登ったのですか?私と同じルートだ。(´∀`)
    私は延々押し歩きでしたけどね。
    グラベルロード出して正解でしたね。しかし、木守といい、五味といい、秘境にふさわしいですね。NPO法人共生舎もありましたか?

  2. SORA より:

    あそこはトラウマになるレベルの激坂でした(笑)。当分行きたくない!
    逆回りで入った方が楽なんでしょうけど、あの悪い道を延々と登るのも嫌ですね(笑)。
    共生舎ってありましたね。廃校はどこかと探していたら、それがその施設だったようです。
    調べてみると引きこもり支援の施設なんですね。今は満員で入れないとかで、みんな病んでるんだなぁ。