飯高・飯南地域と大台町を結ぶルートは全部で3つあり、西の湯谷峠、東の相津峠、そしてちょうど真ん中を通る有間野浦谷林道があります。このうち最初の2つはよく利用されている道ですが、有間野浦谷林道はよほどの林道マニアしか知らないマイナーな道です(笑)。
自分も2009年に一度行ったきりで長らく行ってませんでした。どんな道だったかよく覚えてないのですが、そんなに激坂ルートではなかったはず。林道に付き物の通行止めで行けるかどうかわかなかったのですが、半年前に行った方のブログ記事を見つけたのでたぶん行けるだろうと判断しました。
そこまで行くついでに珍布峠(めずらしとうげ)も久しぶりに訪れてみようと思い、約50キロのルートを作成して14年ぶりの再訪となりました。
GPSログはこちら↓
スタート地点はR166から蓮ダム方面への入口となる森公園駐車場です。ここまで来るのが結構大変で1時間半かかるんですけどね。
今日は真夏日になるとかの予想です。やっとウェアで悩まなくて済む季節になったのはありがたいです。ちょっと暑いですが、自分にはこのくらいの気温が一番快適だなぁ。
森公園からR166を松阪方面へ進むと自然に斜め右の県道569号に誘導されます。このあたり道が改良されたようで、国道より立派な県道がメインルートになったようです。正面には雄大な三峰山が横たわっています。
ところどころに見える櫛田川の清流。やっぱり新緑の季節が最高だよなぁ。
R166から珍布峠へ行くには赤桶の交差点を左折しますが、その先の入口に要注意です。地図を見ていると左へ入っていくように見えますが、実際は橋の下をくぐって行くため右側のこの場所から入ります。
珍布峠への道はウォーキングコースとしてよく整備されています。峠の近くからは櫛田川を見下ろす展望が得られました。
ほんの少しの登りで珍布峠に到着します。ここは旧紀州街道です。
よく見る写真だと思いますが、人の手で削られた切り通しは独特の雰囲気がありますね。
いったんR166に下りて、すぐこの黄色い橋を渡って県道745号に入ります。
林道への入口は標識が何もないのでわかりにくいのですが、約800m進んだところのこの場所を右に入ります。
集落を抜けて少し行きますと有間野浦谷線の標識があります。
しばらくは川沿いの緩やかな上りが続きます。道は割ときれいで落石も少ないですが、木の枝がたくさん落ちているので注意。下手をするとディレーラーに巻き込まれますよ。
序盤は上りらしい上りもなかったのですが、道が巻き出すとようやく峠道らしくなってきます。勾配は最大で12%でした。超激坂クラスはないですね。それほど展望は良くないのですが、だいぶ上の方からは少し展望が開けて栗ノ木岳の鋭鋒が見えます。
県道から標高差約300mを登ってようやく峠に着きました。ここには登山口があるのですが、何の登山口なのかよくわかりません。
峠から少し下るとちょっとだけ展望が開けます。向こうに見える三角形の山はおそらく迷岳と思われます。
林道をどんどん下っていきますとようやく浦谷の集落に出ました。ここが五十田浦谷林道との分岐点です。この林道を通っても湯谷峠へショートカットできるのですが、また200mほど登らなければならないので決して近道にはなりません。
いったん県道31号に出て、旧道経由で旧宮川村の中心・江馬に入ってきました。レトロ商店街はまだ健在でした(笑)。
県道31号を大杉方面へ進みます。R422に合流する栗谷口の交差点は改良されて鋭角交差点が廃止されていました。
R422に入って栗谷の集落に入ると公衆トイレがあり、その向かいに「霊符山の名水」があります。ここは貴重な給水ポイントですよ。今日はいつになく水量が豊富でした。
栗谷から湯谷峠へ最後の上りにかかります。標高差200mほどですが、宮川側から登ると結構しんどいんですよね。峠の近くにはいつも立ち寄る「湯谷不動尊の名水」があります。ところが今日は一滴も水が出ていない! 今まで涸れたことなんかなかったのにこんなことがあるんでしょうか? あまりアテにしてるとまずいですね。
やっと湯谷峠のトンネルに着きました。ああしんど。これでもう上りはない!
湯谷トンネルを抜けてちょっと下ると少しだけ展望が開けます。でもここだけ。あとはずっと林の中です。
県道569号と合流する宮本まで下ってきました。ここには田舎によくあるミニスーパー「つるや」があって、店の少ないこの近辺では貴重な補給スポットです。自販機も種類が豊富で100円のチェリオ様があります(笑)。トイレもあるし、いつもここで休憩してへたってしまいます。土日は結構ローディーのたまり場になってますね。
最後にまた櫛田川の清流を眺めながら森公園へと戻ります。今日は暑かったけど本当に一日中雲一つない晴天でした。