実走日:2003年10月25日(土)
コース:笠田~市峠~下志賀~下鞆渕~円明寺~松瀬~動木~井ノ口~麻生津~笠田
高野山の西側、天野の里を源として紀ノ川に注ぐ真国川。それに沿って県道4号が走っている。この道を中心とし、笠田の道の駅を起点に周回するコースは以前から計画していたが、延び延びになっていた。秋も深まり寒くなってきたので、そろそろ実行しなければ来年になってしまう。この週末は天気が良さそうなので急遽計画を立てた。一応掲示板で参加者を募ったが、日程的に近すぎて集まりそうにもない。しかし地元・九度山町在住の「九度山人」さんが参加を表明されたので二人だけで行くことになった。当日は9時半に道の駅「紀ノ川万葉の里」で待ち合わせする。9時半ちょうどに道の駅に着いたが、九度山人さんの姿は見当たらない。5分ほど探し回って売店の裏側に回ってようやく赤いMTBを発見。無事合流することができた。
9時50分ごろ道の駅を出発。道の駅の裏手にある土手を走っていくと古い方の大門口橋に出る。ここを渡って東渋田から国道480号に入る。途中の交差点でサイクリストの集団が通り過ぎていった。国道に入るといきなりかなりの勾配が続く。早くも九度山人さんは遅れ気味。星川付近まで上って少し待ってみたが、なかなか姿が見えない。7~8分待ってようやく追いついてこられた。遅いので先に行っておいてくれということなので、市峠で待つことにする。なおもダラダラときつい坂が続き、時々ゆるくなったりするが、平均して6%くらいの勾配がある。
星山で県道4号と分岐し、もう少し行くと天野との分岐に着く。天野へはここから6km、きつい峠を越えなければならない。いつかは行ってみたいところである。
なおもダラダラときつい上りが続く。途中2回ほど休憩しながら上ると美嶋温泉の看板が見えてきた。確か市峠の近くに温泉があったはずだ。地図を見てみると温泉は市峠のすぐ手前にある。前方を見るといよいよ峠に出そうな雰囲気である。もう峠は近いので、ここで九度山人さんを待つことにする。時間は10時45分。ちょうど1時間ほどで到着した。温泉の駐車場で待つこと15分、九度山人さんが上ってくるのが見えた。手を振って呼び止める。意外と早く追いついてこられた。11時過ぎに温泉を出発。すぐ目の前が市峠であった。峠付近はコスモスが咲き乱れて美しい。この峠は反対側から見た方がいい感じである。それにしても峠直前はかなりの急勾配であった。
市峠を越えていよいよ下り始める。このコースは市峠さえ越えてしまえばあとは下り基調で大きな上りはない。スピードが出る下りは1kmほどで終わり、下志賀で高野山から来る道と合流する。ここを右折して県道3号に入る。この道に入れば交通量もほとんどなくなり、真国川に沿った楽しいワインディングロードとなる。日なたは暖かいが、日陰に入ると急速に冷えて寒いほどである。粉河町に入るとのどかな水田地帯が広がる。九度山人さんも順調に追いついてくるようだ。以後、自分が先行し、写真を撮っている間に九度山人さんが追いついてくるというパターンを繰り返す。
下鞆渕で少し上って県道4号との分岐点に着く。ここを右にとれば黒川峠を越えて最短距離で桃山町に出るが、大きく折り返す形で県道4号に入る。ここからも小さなアップダウンを繰り返しながら真国川に沿って下っていく。中畑で貴志川方面との分岐点があるが、ここは直進して県道4号を進む。左手下にはキャンプ場がある。
垣内あたりはなぜかログハウス風の建物が多い。四郷の集落を過ぎると急に道が狭くなり、工事区間を通過した。
四郷から円明寺までは普通車がぎりぎり1台通れるほどの狭路で路面も荒れている。しかし自転車には楽しい道だ。1kmあまり狭路が続いて円明寺で急に2車線の立派な道に出る。九度山人さんもあまり道が良くなったので驚いていた。
ここからは道も改良されて走りやすくなり、花野原の集落に入る。このあたりとてもいい風景だ。またちょっとした上りを越えて蓑津呂の集落に入る。
そしてもう少し行くと最も大きな集落である真国宮に到着する。そこには名の通り真国丹生神社があって地元の人の信仰を集めている。境内に入ってみたが、ベンチなどはないので石段に腰掛けて昼食にする。九度山人さんとしばし談笑。ここでコースのだいたい半分くらい。13時ちょうどに後半コースに出発する。
5分ほどで野上町に入り、西野の水田地帯を経て釜滝地区に入る。このあたりの真国川は岩が迫り、渓流の様相をなしている。松瀬付近で分岐があったのでちょっと止まって地図を確認するが、まっすぐで正解のようだ。もう数百メートル行くと国道370号との交差点に出た。ここを右折するが、道幅が狭い割に結構交通量が多い。走りにくい道を我慢すること約3kmで動木の交差点に到着。
九度山人さんの到着を待って右折し、県道10号に入る。すぐ右手に野上町役場があり、梨木峠への急な坂が始まる。ここは裏道と思っていたが、国道424号へのショートカットになっていてかなり交通量が多い。梨木峠へはきついながらもわずかの距離で到着。峠は何の変哲もない殺風景なところである。峠を越えればゆるい下りが続くが、また上り返しもある。国道424号に行き当たって右折する。かなり交通量は多いが、歩道が比較的走りやすいので助かる。約3km先の調月で左折し、旧道に入る。国道はバイパスとなっておりアップダウンが多いからだ。旧道に入って大正解。交通量も少なく、アップダウンがなくて快適に走ることができた。
市場から再び国道424号に合流し、あとはまっすぐ行けば竹房橋で自然に県道13号に入る。このあたりパラグライダーの基地があって、龍門山という山の上からたくさんのパラグライダーが降りてくる。ちょうど紀ノ川の河原に見事に着陸する瞬間を見ることができた。
あとは紀ノ川沿いに県道をまっすぐ走って麻生津大橋を渡ればよいだけなのだが、九度山人さんのアドバイスにしたがって龍門橋のところで左折して堤防上を走ることにする。県道をそのまま行けばバイパスとなって急な坂を上らされるからだ。気持ちの良い堤防上を走ると工事で行き止まりとなり、左にそれて堰堤の方へ入る。ちょっとした上りを越えてまた県道13号に復帰する。ここからは道幅が広く、完全な2車線となっている。間もなく麻生津大橋の袂につき、歩道を渡っていく。そして国道24号に出るが、九度山人さんに尋ねたところ他に裏道はないとのことなので、あと2kmほど国道を走って道の駅に戻る。時間はちょうど3時前、ぴったり予定通りであった。今日は素晴らしい天気に恵まれ、念願のコースを思い切り楽しむことができた。このコースは序盤の貯金のおかげであとはほとんど下りだけだから精神的に楽である。実際、ほとんど疲れは感じなかった。後半は消化コース気味になってしまうのがやや残念ではある。しかし九度山人さんのガイドのおかげでスムーズに走ることができた。ありがとうございました。
走行距離 | 走行時間 | 平均速度 | 最高速度 | 最高地点 | 最大標高差 |
64.33km | 3:22:00 | 19.0km/h | 51.6km/h | 420m 市峠 |
400m |