これまで度会山地の峠はかなり行ってきましたが、まだ行き残していた床木(ゆすのき)峠というのがありました。これは剣峠の西方に位置し、一応県道720号となっているのですが、地形図上では黒線道となっていて、いかにもマニアックそうな峠です。この峠を越えて五ヶ所湾へ下り、鍛冶屋トンネル経由で戻る周回コースをプランしてみました。
スタート地点は横輪町にある何とか交流広場(笑)という場所です。ここは桜の名所らしいんですが、当然今はガラガラです。朝から家を出たので出発が11時半頃になりましたが、距離は30キロ余りなのでまあ昼からでも十分でしょう。
走行コース図
県道720号を矢持町方面へ少し走ると廃校を発見。こういうのすぐ目に付くなぁ(笑)。名前はわからなかったので後で調べてみるか・・。でもまだ新しいしあんまり興味はなし。
進行方向を南に変えてさらに進むと最後の集落となる床木に着きます。ここから狭小区間が始まり完全一車線となります。
勾配はさほどきつくないんですが、路面がむちゃくちゃ悪い。落石や枯れ枝が散乱してますので、一瞬も気が抜けません。
標高差200m余りで床木峠に着きました。道が悪いことを除いては大してしんどくはなかったですよ。峠は素掘りの切り通しになっており、何となく珍布峠のような雰囲気があります。
五ヶ所への下りも相変わらず道が悪い。こんなところで飛ばしたらパンク確実なので20km/h以下で慎重に下ります。下りなのに全然楽しくない! これほど下りが辛いと感じたことも珍しいです(笑)。これは第一級の酷道、いや県道だから険道か?に認定させていただきました(爆)。写真はちょっと展望が開けた場所から。
標高差350mをまるまる下って五ヶ所のR260に出てきました。ここまで来たらホッとします。もうあんな道、二度と走りたくないわ!(爆)
五ヶ所湾を走っていると、海苔の養殖でしょうか、たくさんの網が見えます。
一ヶ所だけトンネルの上りがありますが、R260は概ね平坦です。こんな小島も見えますね・・
伊勢路地区に入り、河童のモニュメントが立つ橋のところから県道719号に入ります。ここから川沿いのゆるやかな上りです。
6キロほど進んだところで県道169号、通称サニーロードと合流します。ここまでは交通量少なかったのですが、この先は一気に交通量が増えます。
合流点から鍛冶屋トンネルまで標高差100mほどの上りが続きます。勾配はたぶん6~7%くらいでそれほどきつくはないはずですが、こういう単調な上りは精神的にきつく感じます。
やっと鍛冶屋トンネルに到着しました。あとは下るだけ。
トンネルからバビューンと下りますと、県道720号との分岐点に出ます。この交差点がちょっと変わっていて、急カーブで180度折り返すようにして分岐します。あと1キロほど走るとスタート地点です。
床木峠自体はそれなりに趣のある峠だと思いますけど、あの道の酷さには閉口しました。はっきり言ってロードバイクにはおすすめしません。物好きな方だけどうぞという感じです(笑)。それとこの日はものすごい強風にも閉口しました。まあ上りで追い風気味になって実際には助けられたかもしれませんが・・
走行距離:32.53km
平均速度:14.1km/h
コメント
床ノ木峠は地元のロード乗りでも殆ど使いません、知る人ぞ知る荒れ道ですから。この周回コースならばついでに鍛冶屋峠もお勧めでしたね、下ればデポ場で、南勢側はもっと荒れていてスリリングですよ・・・(笑)
廃校名は矢持小学校だったと思います。現在はみどり保育所として使っています。しかしどれだけの人数を面倒見ているのか?通り掛かって子供の声がする時もあり、しない時もあり、実態の分からない保育所です。ちなみに床ノ木集落(峠へ向わず直進)往復を本日(23日)してました。自宅から片道20㎞弱ですので最近時々使っています。
>影武茶さん
あそこをロードで突っ込むと予備タイヤが必要なレベルです。(笑)
後から地図見たらトンネルの横に鍛冶屋峠ってのがあったんですね。度会は峠の宝庫ですなぁ。たぶん知っててもバテたので迂回したと思いますが・・(爆)
あの廃校は矢持小学校でしたか・・。確かに保育園の看板が掛かってましたが、閉鎖されて使われてないような雰囲気でした。
余談ですが、祖父は沼木村、祖母は伊勢路の出です。
鍛冶屋峠を戦死した伯父も自転車で越えた事ありと聞いています。先祖が幾度往復したか数え切れない道が廃れてゆくと云うのは寂しいものです。
矢持小学校は伊勢市立の前は沼木村立でした。