紀伊半島遠征前日にゴソゴソやってたんですが、写真も撮ってなかったのでとりあえずメモだけ。
1. サイコンを移植
この前ロードバイクにサイコンを取り付けたばかりなんですが、これを付けるとライトと共存できないという問題があり、外すかどうかで迷ってました。結局ロードバイクにサイコンは不要、GPSオンリーで十分という結論になりました。
その理由はこういうことです。GPSとサイコンを同時計測して何回か試しましたが、いずれも距離自体はほとんど差が無いんですね。平均速度も0.1km/hくらいの誤差しかなく、GPSも意外と正確だなという結論だったのです。ところがそれはほとんど停まらない場合に限られるということがわかりました。写真を撮るためにしょっちゅう停まってると誤差が1km/h以上に拡大してしまいました。おそらくGPSでは停止していても測位誤差でコンマ何キロかの速度が出ることがあり、その分が移動時間にカウントされてしまうため平均速度が下がるのでしょう。つまりサイコンはしょっちゅう停止するポタリングのような用途にこそ必要だといえます。
基本的にロードバイクは停まるもんじゃないんですね。そもそもカメラを積むこともできませんから、ロードバイクで写真を撮るなんて邪道なんです。だから停まらないことを前提にすればロードバイクにサイコンは不要という結論になり、外してMR-4に移植することにしました。これでロードバイクとMR-4の使い分けがはっきりしましたね。基本的にロードバイクでは写真は撮らない、走りに徹するということです。一方、MR-4はしょっちゅう停まりながら写真を撮るようなポタリング用途となります。
それでロードバイクから移植したのですが、タイヤ径が変わると当然周囲長の設定を変えなければなりません。700Cの場合は説明書に書いてある周囲長の通り、211cmでほぼ正確な数値が出たのですが、24×1インチ(ETRTO 25-520)の場合は説明書通りの175cmではどうも距離が短めに出てしまいます。本来ならタイヤの周囲長を実測するのが正しいんでしょうけど、それも結構めんどくさいのでGPSを使って校正することにしました。ちょっと根気は要りますけど、GPSと同時計測して何度か走り、周囲長を1cmずつ変えながら距離がほぼ同じになるように設定します。その結果、178cmでほぼGPSと一致することがわかりました。まあこれもタイヤの銘柄や空気圧によっても変わるでしょうから、あくまでも参考ということで。
2. ハブのグリスアップ
サイコンを取り付けたときに前ホイールを空転させてみたら、なんかゴリゴリ感があることに気づいてしまったのです。まあ買ってから一度もメンテはしてなかったので、13年も経てばいろいろガタは出てくるでしょうね。というわけで、一度ハブを開けてみることにしました。フロントは簡単にバラせますけど、開けてみたら案の定というか、グリスがほとんどなくなっていて真っ黒になってました。そこまでやったらとことんやらないと気が済まなくなって、ボールを全部取り出してきれいにクリーニングし、玉受けもパーツクリーナーでピカピカにしてやりました。その後、デュラグリスをこれでもかというほど盛って再びボールを封入しました。
カップ&コーンの場合はその後、玉当たりの調整が結構めんどくさいのですが、これも何回かやってコツはだいたいわかってます。要は片側のロックリングを回すと反対側も同時に回ってしまうため、その分緩むのを予測してあらかじめ固い目にしておかないとダメなんですね。初めからベストの固さだとロックリングを締めたときにユルユルになってガタが出てしまいます。ですからハブ軸を手で回したときに少しゴリゴリするくらいの固さにしておくとちょうど良い感じになります。まあこればっかりは何度も繰り返して要領をつかむしかないのですが・・
メンテ後は心なしか回転が滑らかになった気がする?程度でしょうか。まあ玉受けの摩耗とかはあるでしょうから、多少のゴリゴリ感はやむを得ないのでしょうね。ちなみにリアはフリーがあって怖いのでまだ開けてません(笑)。まあ別にガタも出てないので良しとしましょう・・
3. シフターアウターの交換
1年ほど前から最近リアディレーラーの調子が悪いなとは感じていたのです。一度で決まらないというか、変速した後に勝手にまた変速してしまうような感じです。特にシフトアップ時に顕著で、反応が非常に悪いんですね。いくらディレーラーを調整してみても直らないし、もしかしたらリアエンドが曲がってるのかも?と思いましたが、別に曲がっているような形跡はありません。こういう場合、たいがいインナーワイヤーがほつれていることが多いので、今年の5月頃に一度交換したんですよ。これも買って初めてです。13年も換えてなかったのか・・(^^; 交換時、確かにワイヤーがほつれていることは確認できました。これで直るかと思ったのですが、その後も調子悪かったんですね。再び調整してみましたが、いっこうに改善せず。これはもしかするとシフターの経年劣化で交換しないとダメなのかとも思いましたが、ふとあることに気づきました。インナーを交換したとき、BBの下を通っているアウターワイヤーが錆びてるんでしょうか、ガリガリしてなかなか抜けなかったのを思い出したのです。この部分は水がかかりやすくて錆びやすいんですよね。でもその時は気にせずそのまま交換しなかったんですよ。
よく考えてみると、アウターとの摩擦が大きいとインナーが戻りにくくなるわけで、調子の悪い現象と一致しています。ディレーラーはシフトアップするときはバネの力だけで自然に戻るわけですし、シフトダウン時もいったん行き過ぎてから少し戻るような動作をします。ですからアウターとの摩擦が大きくて戻りが悪くなるとディレーラーが正常に動作しないことは十分予測されるわけです。そこでたまたま部材は全部揃っていたのでアウターを交換してみました。ついでにインナーにグリスも塗って滑りを良くしておきました。するとどうでしょう、あれほど調子悪かったのが新車の時のように気持ちよく変速するではありませんか!
今までアウターなんて単なるチューブくらいにしか考えてなかったのですが、こんなにも重要なものだったのかと認識を新たにしました。アウターが錆びたり割れてるとまともに動きません。ディレーラーの調子が悪いときはたいがいインナーがほつれているか、アウターが錆びていることが多いので、まずそこから疑いましょう。特にBBの下は錆びやすいので要注意ですよ。
コメント
いつもどうも。
私の少ない経験でも、「気温の低下でオイルが固まる。」のが理由で、寒いと変速しにくい状況は自覚できます。で、整備のつらい冬の前、10ー11月に整備をしてます。その時にはアウターの中にアルコールを流してからオイルを吹いてますけど、黒いアルコールが出てくるんで清掃効果はありそうです。
それと、インナーの先10mmをハンダ処理してます。キャップの取り付け取り外しは不要ですし、先もばらけません。
>ワシはGT。さん
寒さでオイルが固まるなんてこともあるんですね。そういえば前のロードで冬場にSTIの調子が悪くなる現象がありましたが、クレ556を隙間に注入したら直ってました(笑)。たぶんSTIの機構内のオイルが劣化しているので、そうするしか方法がなかったんですね・・
インナーの半田付けという手がありましたか・・。ただほつれるのはディレーラー側じゃなくて、たいがいレバーの根元側からなんですね。たぶん摩擦で切れちゃうんでしょうね。