2日目は道の駅「花かげの郷まきおか」で車中泊して翌日、大菩薩嶺へ行ってきました。一応、日本百名山にも数えられていて、登山の入門コースとして関東ではよく紹介されるところですが、関西からはとても遠い! とにかく山梨というところは行きにくいんですよね。今回は長野県川上村からクリスタルライン経由でショートカットしてきましたけど、普通はどうしても甲府市内を経由しないと行けません。えらい遠回りになります。まあ百名山ハンター以外、関西からわざわざ行く人は少ないでしょうねえ・・
夜中の間ずっと激しく雨が降ってたので、今日もダメだろうなぁと思ってたのですが、朝になると雲が晴れてきて青空も見え始めました。これは行けるなと思い、登山口の上日川峠へ向かいました。道の駅からは1時間もかかりません。
上日川峠には公衆トイレや駐車場があって、非常に整備された感じがします。朝7時頃はご覧の通りガラガラだったんですけどねえ・・
登山コース図
上日川峠からまず分岐点となる福ちゃん荘まで歩きます。舗装された車道がありますが、この道は一般車通行禁止です。登山口を入ってすぐ、左手に登山道の分岐があります。別に車道を歩いても同じ場所に出るだけですが、行きは登山道を通ってみました。ただこの道は少々アップダウンがあるのでしんどいです。
緩やかな上りを歩くこと25分くらいでしょうか、福ちゃん荘に着きました。売店があって休憩できるところです。
福ちゃんのすぐ先で直接大菩薩嶺に登る道と大菩薩峠を経由する道に分岐します。別にどちらから行ってもいいんですが、傾斜のきつい方から登って緩い方へ下りる方が足への負担が少ないので、先に大菩薩嶺に登ることにします。
唐松尾根と呼ばれる尾根道を上っていきます。最初は幅の広い歩きやすい道が続きます。
しかし最後の方は結構な急勾配になってきます。
やっと稜線上に出て、雷岩と呼ばれる大岩のある広場に着きました。ここから大菩薩嶺までは片道10分ほどのピストンになります。
雷岩からは眼下に上日川ダムの湖面が見えます。
大した上りもなく、10分足らずで大菩薩嶺に着いちゃいました。標高2057m、日本百名山であり山梨百名山でもあります。しかし樹林に覆われて展望はまったくありません。何でこれが日本百名山なんでしょうか?
大菩薩嶺は面白いところではないので、そそくさと引き返して再び雷岩へ。そこから稜線上を大菩薩峠へ向かいます。途中、標高2000m地点という標識がありました。
これから歩いて行く稜線が見えます。東側からガスが上がってきて不思議な眺め・・
一つピークを越えると賽ノ河原と呼ばれる鞍部に着きました。避難小屋のような建物がありますが、入口は閉まっています。
賽ノ河原から親不知頭と呼ばれるもう一つのピークを越えます。ここからの展望はなかなかいいです。
上日川ダムがすぐ近くに見えます。本来なら南アルプスが見えるでしょうけどね、今日は無理でした。
親不知頭から下ると大菩薩峠の山小屋が見えてきます。
そして有名な大菩薩峠に着きました。何かの小説や映画で有名らしいんですけど、そういうの全然興味ないんで・・(^^; ただ僕にとっては山岳サイクリングで有名な場所というイメージがありました。いかにもニューサイクリングに登場しそうな場所ですよね(笑)。一応ここまで軽四が通れるくらいの車道は来ているので(ただし凄い悪路)、ランドナーを担いで登った人も多いのでしょう。
まだ10時過ぎで早いですが、他に場所もないのでここでお昼を食べました。大菩薩嶺よりこっちの方が展望も良く、賑やかですね。さすがはメジャーな山です。
11時頃まで休憩して下山を始めました。大菩薩峠からは幅が広くて歩きやすい道が続きます。これは足への負担も少なくて助かります。おそらくこの道は小屋への荷揚げ用に使われているんでしょうね。四駆車じゃないととても無理なような道ですが・・
30分ほど下るときれいな渓流に出て、ここから車の通れる林道になりました。
林道を10分ほど歩くと行きに通った分岐点に出てきました。福ちゃん荘からの帰りは普通に車道を歩きます。こちらの方がアップダウンがなくて楽です。
20分ほどで上日川峠に戻ってきました。朝はガラガラだったのに、12時過ぎにはほぼ満車になってました。これで平日ですよ。関東の山恐るべし・・(^^; だから土日には絶対山は登らないんです。
というわけで、関西人がめったに行かないであろうレアな山に行ってきました(笑)。さすがに人気のコースだけあって道標とかも非常によく整備されていて、至れり尽くせりな感じがします。しかも往復同じ道をたどる必要がなく、一周3時間ほどで回れますからね、初心者に人気なのも頷けます。それでいて景色はきれいだし、稜線歩きの気分も味わえるし、やっぱりいい山なんですね。欲を言えばもうちょっと天気が良くて富士山くらい見えてほしかったですけどね・・