広島県北広島町にある龍頭山。標高928mと決して高い山ではありませんが、美しい裾野を引く独立峰で山頂からの展望は素晴らしいと言われています。一応登ってみたい山にピックアップしてあったのですが、わざわざ一日かけて登りに行くほどでもないなぁと思っていたところ、前夜に車中泊した「道の駅 豊平どんぐり村」のすぐ近くだということがわかりました。もともとこの日は広島・島根の県境にある雲月山に登る予定だったのですが、道の駅に置いてあったパンフレットを見ると山頂近くまで車で行けて10分ほどで登れるらしい。せっかく近くまで来ているので雲月山に行く前に前座として龍頭山にも登っておこうと思い立ちました。
これが道の駅から見た龍頭山です。周りに山がないためいかにも見晴らしが良さそうな感じ。
道の駅からは県道316号、龍頭山林道を経由してほんの20分ほどで山頂の駐車場に着きます。終点には10台くらいは停められそうなスペースがあります。ここまでの林道もそんなに悪い道ではありませんでした。ここですでに標高858m。本来なら駒ヶ滝を見ながら稜線伝いに登るルートが面白そうなのですが、この日はダブルヘッダーで時間を節約したいため最短コースを選びました。
駐車場から「遊歩道」と書かれた道に入るとすぐ二手に分かれ、右の道には「頂上近道」と書いてあります。急登でも距離が短い方がいいので当然右へ進みます。帰りは緩やかな方から下りましょう。
確かに近道はなかなかの急登でした。
自然林の緑が実に気持ちいい。
ほんの10分ほどで頂上に到着しました。これはもはや登山とも呼べないですね(笑)。
山頂には立派な展望台が作られています。
三角点がありますが、だいぶ風化していて何等かは確認できませんでした。
山頂からの展望は噂に違わぬ素晴らしさでした。これは南西の方を見たところ。
こちらは南東方面、北広島町の中心部になります。
西側の展望。中央に広島県最高峰の恐羅漢山、右端には深入山が見えます。
こちらは冠山山地です。
南西方向には瀬戸内海が見えます。ボコボコしたのは宮島の弥山、その奥は周防大島のようです。こんな山奥からでも海が見えるのは感激ですね。
北東方向に見える尖った山は石見冠山、その右に見えるのが三瓶山のようです。大山のようにも見えるんですが、距離的に見えない? 三瓶山と大山は形がよく似ているので判別が難しいです。
北の方にちょっとだけ頭を出しているのがこれから登る予定の雲月山です(矢印)。
さて展望を楽しんだら下山しましょう。帰りはこの階段から下っていきます。
やや急な階段を下っていくと遊歩道分岐点という道標がありました。ここを左に入って遊歩道経由で帰ります。直進すると稜線から駒ヶ滝に至るルートになります。
下山路は本当に遊歩道という感じの緩やかな道でした。
今回は時間短縮のためズルをしてしまいましたが、本当ならブナの原生林を楽しみながら下から登ってみたかった山です。さて次は雲月山に登るため北へ移動を始めます(続く)。