第3ステージはこれまたサイクルツーリストに人気の高い杖突峠を目指します。この峠の特徴は何と言っても展望。本来なら高遠側から上っていって、茅野側へ下ると感動的なのでしょうが、昨日の疲労が残る脚で周回は距離的に無理なので、茅野側からのピストンを考えました。しかし、それだけでは物足りないので、もう一ひねりできないかと考え、杖突峠まで上った後、さらに金沢峠を越え、茅野市青柳まで下って甲州街道に出るプランを思いつきました。
走行ルート図
前日泊まった伊那市のホテルから茅野市運動公園まで移動し、10時頃出発しました。
運動公園から県道16号に出るまでのルートを誤り、無駄に上らされてしまいました。(^^; 県道16号に入って中央自動車道の下をくぐり、安国寺交差点を左折してR152の旧道に入ります。新道の方はもう少し先で分岐していますが、トンネルで直線的に上りますのでしんどいです。ここは絶対旧道を通りましょう。旧道は大きくカーブしながらゆっくりと高度を上げていきます。少し上るだけで八ヶ岳連峰がくっきり見えてきました。
トンネルの先でR152に合流し、大きなカーブを繰り返しながら上っていきます。杖突峠までの平均勾配は6.5%くらいですが、緩急がほとんどなく概ね一定しています。この辺で標高1000mくらい。といってもスタート地点の標高が800mもありますから、まだ200mしか上ってないんですね‥
さらに上って標高1100mを超えると眼下に諏訪平と八ヶ岳連峰の展望が大きく広がります。申し分のない天気ですばらしい眺め。八ヶ岳がこれほど完璧に見えることはめったにありません。
そしてやや突然に杖突峠の展望台が現れました。バス停もあっていかにも峠のようですが、標高はまだ1190mくらいで、本当の峠ではありません。
しかし展望が得られるのはここまでなんですね。だから便宜上、ここを杖突峠としているのでしょう。展望台には食堂やらがあって、休憩スポットになっています。諏訪富士と呼ばれる蓼科山がくっきりと見えました。
本当の峠へはあと50mほど上る必要があります。一応この場所がピークみたいです。標高は1240mくらいでしょうか。でも峠そのものは意外とつまらない場所でした。
さて、杖突峠から左へ折れて、ゴルフ場への道に入ります。これは予想外だったんですが、結構ダラダラと上るんですね。杖突峠から150mほど上らされました。一応この辺がピーク。しかし一回だけではないんです。二度くらい上ったり下ったりを繰り返します。
そして二度目の下りの後に、千代田湖という小さな湖の畔に出ます。割と静かでいい感じの湖です。ここからもうちょっとで金沢峠なんですが‥
杖突峠の分岐に案内が出ていたので気にはなってたんですが、やっぱり通行止。しかも明日までとか‥。軽くバリケードが張られてますが、ちょうどお昼休みなんで強行突破を試みます。別に何も言われませんでした。ちょっと上って右へ大きくカーブする地点が金沢峠と思われます。標高は約1310m。
その場所に一応こんな説明板がありました。歴史に疎いのでよくわかりませんが、武田信玄も通ったという由緒ある峠らしいです。
そのすぐ先にある林道分岐まで来て、思わぬ事態に茫然‥。えっ、ダートじゃないの! 直進する林道は舗装なんですが、左へ下る林道猿ヶ入線はどう見てもダートなんですね。何度も地図を見直しましたが、やっぱりこの道に間違いない‥。ここでどうするかずいぶん悩みました。もしかすると途中から舗装されてるかも?という甘い期待はありましたが、万一バーストでもしたらこの先の予定がすべてアウトになります。タイヤの予備まで持ってませんから‥
ちゃんと情報を集めなかったのが悪いんですが、この先の路面状況がまったく読めないので、結局撤退を決めました。千代田湖畔まで戻ってお昼を食べます。そこからゴルフ場まで上り返し。下ってくるときに、もし引き返しになったら嫌だなぁと思ってたので、本当に空しかったです。かなりの激坂! ここで脚がすべて売り切れました。
そして再び杖突峠に戻って、下りもボチボチ写真を撮りながら帰ります。考えようによっては二度展望を楽しめたので良かったかも‥。ほとんど下ったところで八ヶ岳をバックに一枚。左から天狗岳、根石岳、硫黄岳、横岳、赤岳。何て豪華な眺めなんでしょう。
予定していたコースが取れず、やや消化不良気味のツーリングとなりましたが、何のトラブルもなく午後2時頃、茅野市運動公園に戻ってきました。この日はR20沿いの道の駅「信州蔦木宿」で温泉に入った後、道の駅「こぶちざわ」まで移動して車中泊しました。
走行日:2011/9/8(木)
走行距離:32.2km
平均速度:13.5km/h
コメント
すばらしい展望でしたね。3度行ってますが一度もお目にかかれたことはありません。まー時期が時期ですから。(^^;)
金沢峠近辺はほとんどダートですよ。ちゃんと走れるダートなのでマウンテンでは楽しめます。ランドナーではちとつらい。
@山内 さん
よっぽど運が良くないとお目にかかれないんですね‥
道路地図にも載ってる道なので当然舗装路だと思ってましたけど、まさかダートとは‥
大きな石もなく、そんなに荒れてる雰囲気ではなかったですね。
ただそれがどこまで続くのかは不明で、撤退せざるを得ない状況に追い込まれました。