完成車の状態ではアリビオの175mmのクランクが付いていたのだが、どう考えても脚の長いアメリカ人向けで日本人向けとは思えない。MTBに乗り始めてから感じていた異様な疲労感の原因はどうもこれではないかと最近思うようになり、早急に170mmに交換したいと思っていた。
それからもう一つは、アリビオは本来8速仕様で9速には対応していないことになっている。ギアにはちゃんと「IG Chain Only」のシールが貼られている。つまり本来使えないはずのHGチェーンを無理やり使っていることになるのだ。どう考えても無茶だ。完成車メーカーがこんなことをしていいのか? 時々インナーに落ちにくいときがあるが、ひょっとしたらこれが原因かもしれない。そう思うとますます交換したくなってきた。しかも同じ交換するならグレードアップしてデオーレだ。
ところが某あ○ひには170mmの在庫がない。いつまで経っても欠品中だ。現在のBBは旧式の四角軸タイプなのだが、最近はオクタリンクやBB一体型に移行しつつあって四角軸タイプの在庫そのものが少ない。どうも生産中止になった可能性がある。これは早く調達しないと手に入らないぞと思い、ネットで在庫のあるところを片っ端から調べた。そして兵庫県のとある店に在庫があるのがわかり、早速発注をかけた。そして待つこと4日、今日ブツが届いたので早速クランクを交換した。
クランクの交換はロードで一度やったので、今回は手慣れたものですぐ終わった。そしてギアの大きさは全く同じだから本来は調整不要なのだが、微妙にギアの位置が前後しているらしく、ギアのかかりが悪い。そこでトップ側とロー側のボルトを微調整して試乗してみる。チェーンが内側に外れたりして何度かやり直したが、一応スムーズに変速するようになった。これですべて完了。1時間とかからなかった。
アリビオとデオーレの重量差は思ったより大きく、これで190gの軽量化になった。デオーレ以上では大差はないが、やはりデオーレとアリビオの差は大きいようだ。これでほとんどのパーツがデオーレ以上になったことになる。本来はBB一体型にした方が軽量化には貢献するのだろうが、BBの交換が絡むと厄介なので今回は見送った。
初めはちぐはぐな感じを受けたMTBだが、ハンドルはカットして短くし、ステムを下げ、クランクも短くしたし、だいぶ自分の身体にフィットしてきたように思う。あとはサドルがしっくり来ないのでまた交換したくなってきた。改造はとどまるところを知らない。