大和高原の道はすべて知り尽くしている!と自負していたのですが、何と未知の林道を発見してしまいました。きっかけは茶臼山へ行く道を調べるためにGoogleマップを眺めていたときのことです。その茶臼山の登り口から反対側に伸びる見慣れない道があることに気付きました。行き止まりではなく、ちゃんと別の県道へつながっているのです。しかもストリートビューが入っていることから通れることはほぼ確実です。この林道の名前は上笠間岩屋線といい、完全舗装されているようです。
なぜ今まで気付かなかったのか考えてみますと、いつも国土地理院の地形図ばかり見ているからですね。それは国土地理院が一番正確だと信じているからですが、実は林道に関しては掲載されるのがかなり遅い傾向があります。かなり古くから開通している林道であっても未だに掲載されていないものが多数あります。上笠間岩屋線もまさにこのケースで、国土地理院の地形図には今も載っていません。だから気付かなかったのです。
まさかこんな場所に未知の林道があるとは思ってもみなかったので、すぐ確かめに行きたくなりました(笑)。このところ4日連続雨という梅雨でも滅多にないような酷い天気だったのですが、今日だけ晴れることがわかってましたのでわずかの隙を狙って出撃してきました。
GPSログはこちら↓
午前中は雲が多いことがわかっていたので、昼からの出発です。行き帰りの脚を節約するため(笑)、都祁にある三陵墓古墳公園にデポしてスタートします。
白石町の小さな峠を越え、室生多田から県道781号をどんどん下っていきます。
上笠間まで来たら、この錆びた白看のある交差点を右へ入ります。
少し行くと二股分岐がありますが、ここは左へ進みます。いつもは右の深野方面へ行くことが多いので、この道は初めてかもしれません。
この道は序盤から結構急な登りです。笠間峠近くにあるこの看板が見えたら次の十字路を左折します。
別荘地の入口にある看板の場所がピークのようで、GPSの読みでは506mありました。ここからは下っていきます。
下りの途中で見落としそうになるのですが、この看板のある三差路を左へ入ります。まっすぐ行くと茶臼山へ行ってしまいます。文字が消えかけて読めないですが、林道上笠間岩屋線と書いてあります。ここが林道の起点になります。
1ヶ所だけ登りがあったと思いますが、概ね下りで林道開通記念碑に到着します。材木の積み出し作業中でした。記念碑によるとこの林道は平成12年4月に開通していたようです。それでもまだ地形図に載ってないんですよね。
記念碑のすぐ先で倒木がありました。通行止めとは書いてなかったですが、これは4輪は通行不能ですね。昨日の大雨で崩れたのかも?
そこからもう少し行くと右へ分岐する道があります。これは茶臼山山麓にある牧場から来る道だと思います。
またちょっとだけ登って小ピークを越えます。とてもいい雰囲気だ。
林道にありがちな鬱蒼とした雰囲気ではなく、とても明るく開放的。これは良い道だなぁ。
景色もなかなか良くて、左のアンテナ塔のあるピークは茶臼山ですね。
道はだんだんと谷筋へ降りていきます。この辺から道が怪しくなってきます。林道には付き物ですが、落ち葉や折れた枝などの堆積物が積もってきました。しかも昨日の大雨で大量の水が路面に溢れ出しています。これはロードバイクでは絶対走りたくない状況ですが、グラベルロードなら気にせず突っ込んでいけます。やはり太さは正義なんだ(笑)。
そしてやっと終点の岩屋に出てきました。結構長い林道でしたね。この道は名張方面から来るようです。
そこから岩屋の集落は通らず、笠間川に沿ったマニアックな道を通っていきます。この道も水浸しだ(笑)。こういうのがあるとわざと浸かってタイヤを洗いたくなりませんか?(笑)
進むにつれてさらに酷い道になってきました(笑)。確かこの道は一度通ったことがあると思いますが、こんなとこよくロードバイクで行ったよなぁ(笑)。太いタイヤの快適さを知ったらもうロードバイクで走る気にはなれないのです。
横を流れる笠間川はこのところの大雨で水量が凄いことになってました。こんなの今まで見たことないよ。
毛原の集落に出るにはちょっと登ります。集落内にあるめっちゃきれいなトイレ。ここからまた県道781号を緩やかに登っていきます。
下笠間の集落。
上笠間から小原まではちょっときつい登りが続いて一番しんどい部分。登りの途中にある小原滝ですが、やはりものすごい水量でした。
室生多田まで戻ってきました。
三陵墓古墳手前にある都介野岳を望む池。いつも撮影スポットになってますが、この自転車では初めてだ(笑)。
約30km、3時間ほどのお手軽ポタでした。グラベルロードだからと言って何も未舗装路を走らなければいけないわけではありません。舗装林道でもたいがい道は悪いですから、実質グラベルと同じです。乗り心地が良いとめっちゃ楽だということを発見してしまいました。ロードバイクの細いタイヤによる振動がいかに体力を奪っているかに気付かされます。これはスピードが遅いとか坂がしんどいという問題ではないのです。持続可能性を考えれば乗り心地を最優先にすべきなのです。
コメント
自分の家からもそんなに遠くないのでこの林道行ってみたくなりました。
ロングライドできる自転車を現在ランドナーしか持ってないので比較のしようがないですが、かつてロードバイク乗っていた頃はもっと振動でダメージを受けてたり、路面に浮いた砂やアスファルトの荒れなどに神経を払っていた記憶があるのでたぶん太いタイヤの恩恵を無自覚なレベルで相当受けているんでしょうね。
桜井からだとそんなに激坂もないし距離も手頃なコースですね。
タイヤの太さはもちろん、重心の低さも安定感に寄与しているのだと思います。
ロードバイクは姿勢を保つために知らず知らずのうちに体力を消耗している気がします。
巡航は遅くても路面状況に神経を使わないで済むのは結果的にロングライドが楽になります。