実走日:1993年10月2日(土)
コース:永源寺~蓼畑~蛭谷~犬上ダム~甲良~永源寺
10月2日土曜日、かねてより計画していたツーリングを実行する。北寄りの風がやや強いが、澄み切った青空である。永源寺手前の国道421号線沿いの空き地に車を止めて正午過ぎに出発する。坂を少し下ると間もなく永源寺の門前に出る。みやげ物屋が並んでいて賑やかである。永源寺を過ぎるとやや急な上りが始まるが、少し上っては平坦になり、また上る、の繰り返しなのでそれほどきつくはない。永源寺ダムには意外にあっさりと到着した。
永源寺ダムを過ぎると道はほぼ平坦になり、1車線となる。トンネルを2つ通過する。照明が暗くて路面がよく見えないが、短いのでライトをつけなくてもそれほど気にならない。トンネルを抜けると左手に大きなダム湖を眺めながらしばらく走る。ダム湖が終わると川に沿って緩やかに上る。ここまで来ると車はほとんど通らない。
ほどなく蓼畑の集落に出る。消防署があり、ここで国道421号線と別れて左に進む。やや急な坂を少し上ると川沿いの緩やかな上りとなる。道は深い木立の中を通り、左手からは小川の流れが聞こえてきて実に気分が良い。まもなく政所の集落に入る。実にのどかな山里である。こういう所に来るとまるで時代の流れが止まっているかのような錯覚を覚える。
さらに川沿いに緩やかに上っていくと箕川を過ぎ、蛭谷の集落に出る。ここに「木地師発祥の地」の碑がある。もう少し上ると君ヶ畑方面との分岐点に出る。ここを直進するが、いきなりものすごい急坂が始まる。地図上で約1kmの間に100m以上上ることを確認していたので覚悟はしていたが、本当にきつい。勾配は12%以上はあるだろう。距離は知れているので本当は無理せずに押した方が良いのかもしれないが、押しは絶対にやらない主義なのでギアを40×26Tに入れてダンシングで何とか上る。それでも時速6~8kmしか出ない。休みたくてもあまりの急坂のため、途中で止まってしまうと発進できないので、勾配が緩くなるまで頑張るしかない。
何度か休みながら上ると勾配は緩やかになり、峠が近づいたことを感じさせる。峠付近にはバンガロー風の建物が何軒か並んでおり、皇学館なる建物がある。なぜかトーテムポールが立っている。ここにベンチがあるので腰掛けてしばし休憩する。約5分間の小休止の後出発する。ちょうどMTBで下ってきたサイクリストが会釈してくれた。緩い坂を上ってまもなく峠に到着する。無名の峠で標識などは全くない。通る車もなく実に静かである。標高は500m余りで、永源寺からは350mほど上ってきたことになる。標高のせいか、少し寒い。峠をカメラに収めていよいよダウンヒルが始まる。ここを過ぎるともう大きな上りはない。道幅が狭く、カーブがきついのでブレーキをかけながら慎重に下る。スピードはあまり出せない。途中、道が大きく右にカーブする箇所では何と道路の上を川が流れている。深い段差があるので自転車を降りて渡る。
坂を下り切ると角井峠方面との分岐点に出る。ここを右折してさらに下る。さっき下ってきた道がはるか上に見える。5kmほど下るとダム湖が見えてきて犬上ダムに出る。永源寺ダムに比べると規模は小さく、公園などの施設は全くない。犬上ダムを後にさらに下ると樋田の集落に出る。このあたりから道は2車線となり、次第に町らしくなってくる。自転車通学の中学生をよく見かける。川相の集落で道は左に折れて川沿いに西へ進む。向かい風になったようで少々ペダルが重い。姿勢を低くしてしばらく頑張ると名神高速道路の下をくぐって国道307号線に出る。
国道307号線はそれほど交通量は多くない。さきほど上ってきた山を左手に見ながら黄金色に輝く水田の中をひたすら南下する。今度は追い風になったようでどんどんスピードが出る。平均30km/h位で快調に飛ばす。軽いアップダウンが何度かあるが、それほど苦にはならない。14kmほど走って愛知川にかかる大きな橋を渡るとまもなく国道421号線との交差点に出る。
交差点を左折して再び国道421号線を走る。さっきよりペダルが重くなったように感じる。また向かい風になったのか、それとも緩い上りなのだろうか。いずれにせよ、もうあと6kmほどなので焦ることはない。軽いギヤを回しながら22km/h程度で走る。道端に咲くコスモスが実に美しい。緩い上りの後、少し下って短い坂を一気に上り、車に戻る。
このコースは峠手前の1kmを除いてはのんびりと走れるお薦めコースである。なお、上りと下りの距離はほぼ同じ位なので、逆に回るのも良いだろう。
走行距離 | 走行時間 | 平均速度 | 最高速度 | 最高地点 | 最大標高差 |
54.33km | 2:29:59 | 21.7km/h | 43.0km/h | 530m 永源寺・愛東町界 |
400m |