北奥千丈岳から見る金峰山
そもそも今回の目的は前回行けなかった国師ヶ岳に登ることでした。しかしまたしても天気が悪い! 山梨県の天気予報は曇り時々晴れ、午後から雨みたいな予報でした。このところ毎日こんな予報ばっかりです。しかし昨日もそうでしたけど、実際には行ってみないとわからんのですね。雨と言いながらちっとも降らない「降る降る詐欺」に騙されてはいけません。どうせ歩く時間はわずかなので、午後はともかく朝のうちだけでも晴れてくれればそれで良いのです。ここで行かないとまた来年には持ち越したくありません。それでとりあえず行く予定をして「道の駅花かげの郷まきおか」で車中泊します。夜は激しい雨が降ってましたけど、夜中には上がり、朝には少し雲が切れてきました。こういうときは下は曇ってても上は晴れてることが多いんですね。これは行ける!と直感して予定通り出発、登山口の大弛峠へ向かいました。
大弛峠は川上牧丘林道の頂上にあり、標高は2360mもあります。乗鞍が通行止になった現在、車で行ける日本最高所となっております。ここまでの林道が大変長く、アプローチが大変そうだなと思ってたのですが、意外と道幅は広く、路面も比較的きれいで勾配はさほどきつくなく、割と走りやすい道でした。昨日の丸山林道の方がよっぽどエグかったですね(笑)。2時間くらいかかるかなと思ってましたが、実際には道の駅から1時間15分ほどで着いてしまいました。
登山コース図
大弛峠には8時前に着きましたが、すでにほぼ満車の状態。平日でこの状態ですよ。駐車場のキャパは30台くらいしかないので、土日はとても収まり切らず、2キロくらい下まで路上駐車の列が続くそうです。(^^; さすが超人気の山ですねえ・・
駐車場から向かって右側の登山口を入るとすぐ大弛小屋があります。その前に立っている標識ですが、明らかな誤植がありますねえ。何かわかりますか?(笑)
岩の多いちょっと急な斜面を7分ほど登ると、夢の庭園との分岐点があります。どちらからでも頂上へ行けるのですが、とりあえず夢の庭園は帰りにして、直登コースを行きます。
登山道はほとんど木道や木の階段になっており、非常に歩きやすいです。
登り始めて30分足らずで最初のピークとなる前国師岳に着きました。ここまで来ると展望が開け、金峰山も姿を現します。
前国師岳からわずかに下ると三繋平と呼ばれるちょっとした庭園のような場所に出ます。ここは三差路になっていて、右へ行くと北奥千丈岳、左へ行くと国師ヶ岳です。別にどちらから登っても良いのですが、とりあえず先に北奥千丈岳をピストンします。
ほんの5分少々で北奥千丈岳に到着しました。峠からここまで40分くらいですね。頂上は大きな岩がゴロゴロしています。北奥千丈岳は奥秩父の最高峰で標高2601mあります。何と金峰山よりも2m高いんです。(笑)
これから行く国師ヶ岳がすぐ近くに見えます。
そして奥秩父の盟主・金峰山がくっきりと。頂上の大きな岩が印象的ですね。
この雲海の下が甲府盆地で、その向こうには南アルプスも確認できます。写真ではちょっとわかりませんが・・
こちらは長野県川上村方面。この露岩は裏瑞牆と呼ばれているあたりでしょうか?
北奥千丈岳からの展望はすばらしかったです。再び三繋平まで戻り、国師ヶ岳を目指します。こちらも緩い登りで10分足らずで山頂に着いてしまいました。国師ヶ岳は一等三角点が置かれており、標高2592mです。
これはさっきまでいた北奥千丈岳です。
国師ヶ岳は思ったほど展望が良くないんですね。半分以上樹木に遮られており、金峰山が見える以外はあまりこれといった山が見えません。天気のせいもありますが、富士山も見えませんでした。ところでここは長野県との境になっており、半分は長野県だったんですね。長野県ってどんだけでかいねん・・(笑)
あんまり展望はないですが、まだ早すぎるので頂上で一時間近くうだうだしてから下山を始めました。帰りは夢の庭園を通るコースで行きます。このあたりがそうですが、花崗岩の積み重なった天然の庭園になっており、見晴らしの良いところに木の階段が作られています。頂上よりこっちの方が展望良いかもしれませんね。昨日の膝痛がまだ残っていて、下りではやはり痛みますが、距離も短いことだし飛ばさずにゆっくり下れば問題ありませんでした。
大弛峠まで下ってきたらまだ11時過ぎ。すでに長野県側の駐車場までいっぱいになって、林道脇にも駐車の列が続いています。平日でこれですよ・・。東京から近い山はすぐこうなる。やっぱり昼前になるとガスってきました。晴れてるのは朝のうちだけでしたね。とりあえずこれで念願の奥秩父最高峰に登れたので、リベンジの目的は達成です。ここまで来ることってそうそうないだろうなぁ・・
歩行距離:3.4km