輪行の実証実験をやってみた

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ライド記録自転車自転車趣味

自転車旅行の実証実験をこの前やりましたが、それだけではまだ片手落ち。輪行の実証実験もやらないといけません。往復とも自走するなら要りませんが、一部中抜きしたいとか、トラブルで走行不能になった場合には輪行する必要が出てきます。

輪行なんて過去に何度もやってますが、もう18年もやったことがないので完全にやり方を忘れました。以前使っていた輪行袋は縦型で、しかもホイールをポケットに収納するタイプでした。ですからホイールをフレームに固定するという経験がないのです。今回は新たに横型の輪行袋を導入し、ホイールをフレームに固定する方法でやりますので全くの未経験となります。

ぶっつけ本番ではできないことは目に見えているので、事前に家で練習しておきました。ホイールの固定方法をあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら、何とかベストと思える位置で結束することはできました。これで持ち上げてもホイールは動かないはずなんですが。

ただ家ではうまくできても実際にできるかは別問題。駅前でパッキング作業をしたり、階段を昇り降りしたり、列車内での置き場所を確保しなければなりません。そういった一連の作業がスムーズにできるかはやはり経験してみないとわからないのです。

そういうわけで一度実地練習をしてみることにしました。往復とも輪行では面倒なので、片道だけ輪行を使い、自走で帰ってくることにします。

使用した輪行袋


新たに導入した輪行袋はPEKOさんのお手製輪行袋です。耐久性が欲しかったので少し厚手のタイプにしましたが、それでもわずか225g、ボトルケージにすっぽり収まるコンパクトさです。これなら緊急用に持っておいても邪魔にならないですね。

この輪行袋の良いところは、完全な長方形でゆとりのあるサイズだということです。そのため収納方法に悩まなくても適当にやれば入ります。ヘルメットやサドルバッグなどの荷物も一緒に入れる余裕があります。長方形だから畳むのも簡単で、本当に良いことしかありません。こういう優れた商品を安価に提供していただいているPEKOさんに感謝です。

輪行の実地練習

初めてなので余裕を見て30分前に着きました。パッキングの所要時間は15分。ちょっと要領悪かったけど、まあ初めてにしては合格点でしょう。城陽10:00発のみやこ路快速に乗って、木津、加茂で乗り換えです。1時間かからないのに2回も乗り換えがあるのは何とも非効率ですが、これも練習のうちです。

奈良行きはいつもガラガラなのに、今日は座席が全部埋まってました。GWの真っ只中だからでしょうね。普段電車乗らない人なので、どの車両が空いてるとか、どこが置きやすいとか全くわからないんですよね。適当に一番後ろの車両に乗りましたけど、通路の人が邪魔で動けなかったので、とりあえず開かない方のドア前に置いておきました。木津までは左側しか開かないのでこれでいいんです。


木津で乗り換えた加茂行き大和路快速はガラガラでした。221系はトイレ横か車椅子スペースに置くのが一番良いと思います。横型は自立できるのでとても楽ですね。

一番問題なのは加茂から先の関西本線です。予想はしてましたが、GWでめちゃくちゃ混んでる。普段は1両編成なんですが、GWだから2両に増結してたんでしょうね。それでも満員になってしまいます。ワンマン運転だから一番前のドアから乗らないと降りられません。通路にも人が溢れているし、ドア付近に輪行袋を支えながら立っているしかありません。次の笠置で大量に降りるため、後ろからどんどん押してくる。邪魔だったでしょうけど申し訳ない。2駅目の大河原で降ります。時間にして16分ですが、地獄のような罪悪感でした。

結局、乗り換えは全てホームを移動するため階段の昇り降りがあり、下車した大河原駅も出口と反対側のホームだったので跨線橋を渡りました。輪行袋を担いで歩くのは想像以上に辛いです。重さはダウンチューブを手で持って歩けば多少マシですが、出っ張った部分が体に当たってとにかく歩きづらい。これが大きな駅だったら地獄だろうなと思いました。ギリギリのタイミングだと乗り遅れる可能性大ですね。

組み立て作業は急がないから楽ですが、こちらも15分かかりました。輪行袋の収納にやや手間取ったかな。

GPSログ

ライドレポート


大河原駅で輪行解除してスタートします。11時前に着きましたが、いろいろ準備しているうちに11時半になってしまいました。


R163の旧道はほとんど車が通らないので快適ですね。南山城村役場を通過します。


R163に合流して少し登り、この場所を左折して野殿を目指します。この渋滞は道の駅に入るためです。2kmも続いています。入れないのがわかってるのに何で行くんだろう?


半分ほど登るとちょっと展望の開ける場所があります。奈良の神野山がよく見えます。


野殿道はぐねぐねとスイッチバックを繰り返しながら登っていきます。勾配は概ね7%前後で登りやすいんですよね。キツそうに見える場所でもせいぜ10%なので大したことはありません。強いて言えば野殿に入る直前の坂が11%で一番きつかったです。


木漏れ日が美しい道を行きます。


登ること約45分で野殿に着きました。一気に標高510mまで登ってきました。


野殿からもう一山越えて多羅尾との分岐まで来ました。最高地点は標高585mくらいありました。ここを真っすぐ行けばよく知っている三国越展望台から島ヶ原に至ります。


野生の藤がきれいでした。新緑が気持ちよすぎる。


こちらが多羅尾への林道です。少し登ったらすぐピークに達して下りです。


御斎峠へ続く林道多羅尾線との分岐です。ここはまっすぐ多羅尾方面へ。


多羅尾の集落まで来ました。お約束の変態仮面とツーショット(笑)。


多羅尾から県道138号へ進み、小峠という名の文字通り小さな峠を越えていきます。信楽町小川まで長い下りが続きます。そこからショートカットしてR307の中野に出ます。


中野からR307を走ります。いつも前を通るはずなのになぜか気付かないマッキサイクルさん、実は入口が国道と反対側にあったんですね。だから気付かなかったのか。いつかここでオーダーするのが夢です(笑)。近いしね。


地味にしんどい裏白峠を越えて自宅まで帰ります。いつになく車が多くて、宇治田原のあり得ない場所で渋滞が起きていた。GWは慣れてない奴が走ってるので危ないと思うぞ。

15時40分頃に帰宅しました。走行距離51kmで獲得標高850mくらい。結構登りましたな。実質4時間なのでグロス12.7km/hくらいか? 自分としては速い方だな(笑)。しかし行きに輪行すると時間を気にしなくていいので楽ですね。ゴールしてからまた輪行して帰るとか嫌だよな。

気づいたこと

実際に輪行を経験してみて家では気付かなかったことがあります。

サドルバッグは絶対に外す

今回、最大の失敗は横着してサドルバッグを付けたままにしてしまったことです。フレームを裏返しても地面に当たらないので行けると思ったのが間違いでした。本来ならホイールの下がサドルの先端部を挟む形になりますが、サドルバッグを挟む形で収まりました。しかしサドルバッグは変形するのでベルトをきつく締めても持ち上げるとホイールがズレました。これが次の問題を引き起こします。

背が低い人特有の問題

ある程度サドル高があればホイールはクランク軸の下に収まるのできれいに固定できます。しかしサドルが低いとホイールの上部がクランク軸と重なり、どうしてもクランクを挟んで固定する形になります。つまり上側の幅が広がるわけです。一方でホイールの下部はサドル先端を挟む形になりますので、極端な逆ハの字になってしまいます。そうするとハブ軸の先端同士が干渉してきれいに収まりません。クイックレバーは必ず抜くという理由はこのためです。本当は両方とも抜いた方がいいですが、面倒なのでリアだけ抜いています。それでもまだ干渉するので、逃がすためには前後のハブ軸をずらすしかありません。

この状態でフレームを持ち上げるとどうなるか? サドルバッグを付けたままだと次第に固定が緩んでホイールがずり落ちてきました。ホイールがずり落ちるとクランクの下にはまり込みます。しかしサドルが低いためサドルが浮いた形になり接地しません。こうなると自立できないわけです。これを直すにはパッキングを解いて縛り直すしかありません。短時間なのでもう諦めました。くれぐれもサドルバッグは外すべしということを肝に銘じました。

スプロケはどちら側にするか?

スプロケをどちら向きにするかは人によって流儀があるようです。基本的にはフレーム側にした方が収まりが良くなるはずです。ただそれは縦型の場合で、横型では事情が異なります。背が低い人の場合、上記の理由でハブ軸同士が干渉してしまうため、スプロケを内向きにするとさらに干渉して入らなくなります。そこでやむを得ず外向きにするしかありません。

さらに複雑なのは後輪を左右どちらにするか?という問題です。これも基本的には後輪を反ドライブ側にした方が重量バランスが良くなるので自分もそうしています。ただ担ぐ時はリアエンドを前にして自分は反ドライブ側に入ります。そうすると外向きにしたスプロケが足に当たって非常に歩きづらいんですよね。

スプロケカバーは付けるべきか?

上の問題とも関連しますが、スプロケを内向きにするとフレームを傷付ける恐れがあるためスプロケカバーは必須とされています。しかし外向きなら本来は要らないんですよね。ただ自分の足に当たって痛いので付けています。

これも本来は縦型の話で、横型ではフレームの前三角にきっちり収まるためスプロケカバーは不要なんですね。ただし絶対にホイールがズレない自信があれば、です。スプロケカバーの脱着は意外と手間取るので、できれば付けたくないのが本音です。

輪行袋を担いで歩くのは苦行

今回やってみて実感しましたが、ロードバイクといえども担いで階段を昇り降りしたり、長い距離を歩くのは非常に辛いということです。自転車単体なら軽くても、サドルバッグやヘルメットなど荷物も一緒に詰め込んでますので結構な重量になります。ダウンチューブを手で持てば肩の痛みは軽減されますが、今度は手がしんどくなってきます。しかもスプロケが足に当たって歩きにくい。いずれにせよ輪行袋を担いで歩くということは苦行なのです。乗り換えなしで行ける近距離ならまだしも、何回も乗り換えるような場所には行くべきでないなと痛感しました。

そしてロードバイクですら重いんだから、グラベルロードの輪行なんて絶対に不可能だということです。まあグラベルロードはデカいし、ディスクだし、輪行には不向きな要素がいっぱいあります。グラベルロードは絶対に輪行しないということが前提になります。まあ泊まれば輪行しなくても帰れるわけですからね。逆に言えば、輪行しないならキャリアを付けても大丈夫だということです。荷物をいっぱい積んで旅行するならグラベルロードで完全自走に限ります。

ローカル線は混雑する

ローカル線といえば常に空いていてのんびりしているイメージがありますが、それは幻想です。実際は非常に混みます。なぜかというと、列車の本数が極端に少なくて、車両もギリギリまで切り詰めているからです。そのため同じ列車に乗客が集中してしまいます。GWみたいな時は当然ですが、普段の平日でも通学客で超満員になるのはよくある光景です。特に青春18きっぷのシーズンは乗り鉄で大混雑します。そんな中に輪行袋を持ち込むのは迷惑でしかありません。ローカル線だから大丈夫という油断は禁物で、むしろ都会よりたちが悪いのです。

結び

前回の宿泊体験に続き、輪行の実地練習をやってみて、これで自転車旅行をするための準備が整いました。あとは実行あるのみですが、正直輪行は極力すべきでないなと感じました。理由は以前 輪行は現実的でない という記事で書きましたが、スマートでないからです。重たい輪行袋を担いで歩き、列車内に巨大荷物を持ち込む輪行というスタイルはどう考えてもスマートではありません。何より人に迷惑をかけるのが良くない。しかし輪行というシステムは恐ろしいほど前時代的で何も進化してないんですよね。スマートなのはやはり車載、サイクルトレイン、そして完全自走でしょう。

積極的に輪行するというよりは、コース上やむを得ない場合、部分的に輪行を併用するというスタイルになるでしょう。現地への行き帰りは車を利用し、現地でのサイクリングの行きまたは帰りに輪行するという利用方法が想定されます。この場合、乗り換えなしの1列車で行ける範囲が強く推奨されます。そのようにコースを組むこともテクニックのうちなのです。

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