2日目は古座川方面へ移動し、午前中で軽く走ってから帰る予定です。そのためあまり距離は走れないので、手近なところで良いコースはないか探していました。ただ古座川は何度も来ていますので、めぼしいコースはだいたい走ってるんですよね。あんまり同じところばっかりじゃつまらないので、目新しいコースはないものかと探していたら、滝ノ拝から宇筒井を経て下露へ抜ける道があるんですね。たぶん町道だと思いますが、今までこんな道があること自体、知りませんでした。ただでさえ古座川は山深いところですが、こんな場所はおそらく誰も行かないだろうから秘境の匂いがします(笑)。下露まで抜ければあとは七川ダムを経て一枚岩に戻れます。
当初はそのコースを考えていたのですが、距離を見積もると44kmくらいになり、ちょっと長めかなぁ? しかも下露に抜けてから結構アップダウンがあるので時間を食うことが予想されます。そこで浮上したプランがこのルートの途中から林道でショートカットして立合川沿いに下り、一気に一枚岩に戻るコース。これなら約36kmと見積もられます。標高差はこちらの方が大きいですが、下露からのアップダウンを含めると結局は同じくらいになると思われるため、このプランを採択しました。
問題はこの林道が通れるかですね。こういう林道ってたいがい崩れて通行止になっていることが多いのですが、ストリートビューにはちゃんと載っているし、古座川町のホームページを見ても通行止情報は出ていなかったのでほぼ確実に通れると判断できました。
実際の走行ルートはこちら↓
道の駅一枚岩近くの駐車場からスタートし、まずモバスタをゲットしときます。
R371を鶴川橋まで走り、県道38号に入ります。
しばらく平坦に走ると県道38号と県道43号の分岐点に着きます。ここを直進して滝ノ拝へ向かいます。
この道もだいぶ改良が進んで、かなりのショートカットになりましたね。
小さな峠を越えたところからの小川の集落が美しいですね。
もう一つトンネルを抜けると名勝・滝ノ拝に到着。ここは何度も来てますが、良いところですね。昔、廃校があった場所に道の駅「滝之拝太郎」ができてるんですが、自分が知る限り最も小さな道の駅です。まだ朝早いし誰もいませんけど、こんな山奥にお客さん来るんでしょうか?(笑)
滝の拝集落を抜けたところに下露方面への分岐があります。小森川方面へは行ったことありますけど、下露方面は初めて足を踏み入れる道です。
やや荒れた道を宇筒井川に沿って緩やかに上っていくと、宇筒井への分岐があります。この道は行き止まりなんですが、わずか500mほどなので往復してみます。すると右手に廃校らしき建物が目に留まりました。後で調べてみると、小川小学校宇筒井分校のようです。廃校後、民家として利用されていたようですが、今は誰も住んでなくて廃屋状態です。
宇筒井の廃校から引き返して再び宇筒井川に沿って上ります。横を流れる宇筒井川はめちゃくちゃ綺麗でした。
木漏れ日がこぼれる雰囲気の良い道ですが、川沿いにしてはかなりの急勾配です。
標高220m付近まで上ったところで、林道山手大桑線との分岐がありました。この林道を行くと山を越えて県道43号の山手に出られます。
先ほどの林道からほんの数百メートル進むと目的の林道立合川線との分岐があります。いよいよ上りが始まるので気が引き締まりますが、特に入口付近は非常に荒れているので要注意です。大量の落石を避けながら絶妙なバイクコントロールを要求されます(笑)。
まあ林道にはありがちですが、この道もご多分に漏れず激坂でした(笑)。データによると12~13%の勾配があるようです。
なかなかエグい感じのタイトコーナー。
ところでこの林道って割と古くからある感じなんですけど、なぜかOSMには載ってないんですね。何もないところに新たな轍を刻んで行きます。
最後の方は比較的緩やかになりますけど、いつまでも終わりそうで終わらない坂(笑)。どうやらここがピークのようです。GPSの読みで標高469mでした。この先もう上りはないはず。
ピークからちょっと下ると展望が開ける場所がありました。これが林道の醍醐味ですね。
あとは立合川の谷をどんどん下っていきます。よくこれだけ登ったなと思えるほど下りましたよ。途中、後ろから一台の車が降りてきました。マジかよ。こんな道、車で通るの絶対嫌だわ(笑)。
やっと立合へ降りてきました。ここからは一枚岩まで戻るだけですが、行きと変化を付けるためトンネルを避けて川沿いの道を走りました。この道はR371の旧道でしょうね。
一枚岩の手前、相瀬橋から見た一枚岩です。道の駅から見ると近すぎて全景を収められませんが、ここから見るのが一番綺麗じゃないですか?
というわけで、予定通りお昼に帰ってきました。またアベレージ10km/h切りかよ! 誰にも会わない文字通り秘境サイクリングでした。林道立合川線を走ったサイクリストって他にいるのかなぁ?(笑)