自転車の売り方

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自転車自転車趣味

たまにはこのブログらしく、ネガティブな話題いっときましょう(笑)。自転車を手放す理由についてはいろいろあって、引退して乗らなくなったので売るという場合もあれば、新しい自転車を買う資金にするために売るという場合もあるので、必ずしもネガティブな話じゃないんですね。

しかし現実的な問題としては、置き場所がないのでやむなく手放すというケースが最も多いのでは?と思います。自転車趣味にハマってくると、たいてい1台では済まなくなり、2台、3台と増えていくのが普通です。そうすると困るのが置き場所。自転車はとても場所を取ります。まあ自転車専用の部屋や倉庫があるなんて羨ましい人ならいいでしょうが、一般家庭に複数台(しかも一人で)の自転車は邪魔でしかありません。同居人がいる場合は家族の冷たい視線をひしひし感じることになります(爆)。

そこで必要なのは自主規制です。うちでは持っていいのは2台までと決まってます。3台目を買う前にどれかを手放さなければなりません。それがマイルールです。僕も以前は3台持っていた時期がありましたが、これは絶対ダメだと思いました。なぜなら3台あると必ず乗らないのが出てくるからです。しかも乗らなくてもメンテは必要だし、アクセサリーや消耗品などのコストも台数分かかります。一人で3台の面倒はとても見切れないなと思いました。ましてや4台目を買っちゃうともう感覚が麻痺して規制が効かなくなりますよ。あっという間に2ケタ行きますね。部屋がまるまる自転車で埋まってる人、見たことありますから(笑)。

そこで必要なのは「断捨離」です。つまり不要な自転車を減らすということ。まあそんなに高価な自転車でなければ知人にあげるというのでもいいんでしょうけど、多くの場合スポーツ自転車は高価なので、少しでも資金を回収したいと思うのが人情でしょう。そうすると何らかの方法で自転車を売るということになります。しかし自転車を売るというのは他の物とは違って、なかなかハードルが高いのです。なぜなら自転車は大型で、かつ梱包がしづらい商材だからです。

自分も昔は自転車を売るということは全く考えてませんでした。自転車って一度買ったら壊れるまで乗るものだと思ってたので、とことんダメになったら廃棄して新しいのを買うんだという考え方でした。まあ趣味ではない一般の自転車利用者にとってはそれが普通ですよね。ところが考え方が変わったのは2013年のことでした。その時すでに3台の自転車を持っており、どうしても4台目が欲しいという事情があったのです。しかし置き場所はもう一杯でこれ以上絶対増やせません。どれかを手放す以外にあり得ませんでした。そこでもう乗ってなかったMTBを売ることになったのです。実質的には捨てたのと同じでしたが(笑)。

さらばTassajara
若草山にて 自転車終了間近でございます。(爆) 突然ですが、自転車縮小のため断捨離を行いました。うちには今まで700CロードとMR-4、それにMTBを合わせて計3台の自転車があったわけですが、このうちまったく乗っていなかったMTBをついに売...

それからというもの、自転車を売ることに抵抗がなくなり、結構短いサイクルで売り買いを繰り返しました。この7年間で何と5台売りましたね(笑)。まあ自転車って思い入れもありますから、絶対売らないって人もいるんでしょうけど、うちはとても狭いのでそんなこと言ってられません。新しいのを買いたくなったら容赦なく売りますよ(笑)。それが掟ですから。自転車を売るということに関しては人より多くの経験を持っていると思うので、売り方のノウハウについて少しまとめてみます。

自転車買取店やリサイクルショップで売る

誰にとっても一番手っ取り早い方法はこれでしょう。最近ではスポーツサイクル専門の自転車買取店があちこちにできていますから、そういう店に持っていけばその場で査定して現金化してくれます。一般のリサイクルショップでも自転車を扱っていれば利用可能です。持っていくことが困難な場合でも出張買取サービスを利用すれば自宅に居ながらにして売却が可能ですね。

とにかく簡単で時間もかからないのが利点ですが、最大の問題は買取額が安すぎるということでしょう。中古店の場合、どうしても在庫コストや人件費がかかってしまいますので、売値に対して買取額は相当低くなります。これは自転車に限らないのですが、自分が売った商品を後から見に行くと、買取額は売値の3分の1程度であることがわかります。ボッタクリと思われるでしょうが、そんなもんです。ですから、あらかじめヤフオクなどで中古相場を調べておくと、だいたいその3分の1が買取額になると予想できます(もちろん状態によります)。査定額に納得できなければもちろん売らなくて構いませんが、いくらゴネても上がることはありませんのであきらめましょう(笑)。向こうも商売ですから。

邪魔になるのでとにかく処分したいだけであればそれでも構わないのですが、少しでもニューバイク購入の資金にあてたいと思っている場合にはおすすめしません。よほど有名ブランドで年式も新しければそこそこの資金になるでしょうが、それ以外の場合はとても満足できる金額にはなりません。ほとんど捨ててもいいくらいの気持ちでないと無理です。

それと店によってはブランドや年式に制限を付けている場合もあります。ノーブランドのいわゆるルック車的なものはまず売れませんし、有名ブランドであっても年式が5年落ち以上だとほとんど値が付きません。これは車と一緒ですね。僕が以前売ったゲイリー・フィッシャーのMTBは9年落ちでしたけど、たったの3千円で取られましたよ。まあそれでも邪魔なので売らないという選択肢はなかったのですけどね(笑)。

自分のブログやTwitterで売る

実は一番良い方法はこれです。自分の場合、2代前のロードバイクとMR-4はブログ経由で売れました。なぜ良いかと言いますと、手数料が一切かからずに自分の言い値で売ることができるからです。もちろん適正価格である必要がありますが。ある程度アクセスの多いブログを運営している人やTwitterのフォロワー数が多い人には最もお奨めしたい方法です。まあそんなことは言わなくてもわかってるでしょうが(笑)。

ただこれは残念ながら誰にでもできることではないんですね。ブログのアクセスを増やしたり、Twitterのフォロワーを増やすには相当な努力が必要です。うちみたいな弱小ブログではまず無理ですね。まあそれでも売れたのは幸運だと思っていますが。逆に言えば、Twitterでフォロワーが千人以上いればかなりの高確率で売れると思います。たとえば某つ○り氏とか、ほぼ出品した瞬間に買い手が付いてるんじゃないですか?(笑)

もちろん闇雲にフォロワーを増やしたって売れるわけじゃありません。一番大事なのは「信用」です。言い換えれば「人気度」とも言えますね。誰しも素性の知れているブロガーやTwitter主から買いたいと思うものです。だからこそ信用を醸成していく活動が必要なわけです。僕が事あるごとに「欲しいのは金じゃなくてアクセスだ」と言ってるのはそういうことなんですよ。アクセスさえあれば金なんて後からついてきます。ネットでの影響力が大きくなれば、困ったときも不思議と誰かが助けてくれます。信用はお金では買えないものだから絶対的な価値があるのです。

ヤフオクやメルカリで売る

ブログやTwitterで売れるほどフォロワーが多くない人がまず初めに考えるのは、ヤフオクやメルカリで売ることでしょう。どっちかと言えばヤフオクは売り手市場、メルカリは買い手市場なので、少しでも高く売りたければヤフオクがおすすめです。ただしヤフオクは出品が相当めんどくさいので時間のある人向け、メルカリは手軽に出品できるので忙しい人向けです。

ヤフオクでは落札額の5%、メルカリでは売値の10%が手数料として引かれますが、それでも中古店に買い取ってもらうよりははるかに高い手取りが得られます。ただこの場合、最大の問題は自転車の配送方法です。一般的に完成車を宅配で送るには高額な運送料がかかり、梱包も大変なのでできるだけやりたくないのです。まあ手渡し限定にすることもできますけどね、それだと競争相手が減って値段が上がらないのであまりメリットがなくなりますね。

どうしても自転車を配送しなければならない場合、よく利用されているのはシクロエクスプレスという配送サービスのようですね。これは注文すると専用の梱包キットが送られてきて、それに詰めて発送するというサービスです。料金は梱包キットが3,400円、送料は関東~関西の場合で5,500円ということです(いずれも税別)。まあ合計で1万円近くかかっちゃうわけですが、自分で段ボール箱を調達してもやはり5千円以上はかかっちゃうので、手間を考えるとまあ安いと言えますね。

あとメルカリで売る場合は「たのメル便」という独自のサービスが利用できます。これは自転車を梱包せずにそのまま自宅まで取りに来てくれて、梱包から配送まで専門業者がやってくれるという完全おまかせのサービスです。自分は自転車を渡すだけなので超ラクチンですね。ただし料金はロードバイクの場合、18,500円もかかってしまうようです。これを高いと見るか安いと見るかは人によるでしょうけど、自転車の梱包なんて絶対考えたくもない人にはありがたいサービスなのではないでしょうか?

まあいずれの場合でも、送料が万単位でかかっちゃいますので、ある程度高額な自転車でないと利用は躊躇しますよね。安い自転車だと下手すると送料の方が高くなっちゃいます(笑)。いくら送料は買い手が負担と言っても、その分見込んで安く落札してきますからね、結局は出品者の利益が少なくなります。やはり送料に比べて見合うくらいの価値のある自転車でないとこういうサービスは利用しにくいでしょう。

ジモティーで売る

自転車を配送するのが絶対嫌で、ブログもTwitterもやってないという人の場合、一番おすすめしたいのはジモティーというサービスです。ヤフオクやメルカリに比べると知名度は低いですが、自転車の売買には結構よく利用されているので知っておいて損はないと思います。

実は自分も1年前、先代のロードバイクをジモティーで売りました。4年落ちのエントリーロードが5万で売れたので、まあまあいい線じゃないかと思っています。

ジモティーというのは名称から想像できるように、地域限定型の掲示板システムなんです。そのため都道府県ごとに独立した掲示板があります。内容は売買だけに限らず、メンバー募集などに使うこともできます。しかし地域限定という性格から、自転車や家具のような大型商品を手渡しで売買する目的でよく使われているようです。ジモティーを眺めてますと、ロードバイクもかなり多く出品されていることがわかります。ヤフオクほど競争率が高くないので、案外掘り出し物を発見できるかも?しれません。

このサービスの特徴としては、価格は売り手が自由に設定でき、運営側は取引にタッチしないので手数料は一切取られません。そのため売値がまるまる利益になります。またヤフオクのように入札が入ってから出品を取り下げるとペナルティーが付くようなこともないので、もし気が変わって売りたくなくなってもいつでも取り下げることができます。

単なる掲示板だとセキュリティー面が心配になる人がいるかもしれませんが、一応身分証明書や携帯電話による本人確認は行っていますので、ある程度信用できると思います。またヤフオクやメルカリのような評価システムも導入されています。自転車の場合は大半が手渡しとなるため、送金したのに送られてこないようなトラブルはまずないでしょう。たまにドタキャンはあるようですが、取引の過程で相手が信用できる人物かどうかはおおよそわかります。もし怪しいと思ったら取引しなければいいだけのことです。

売り方のコツとしては、まずヤフオクで落札相場を調べてから、それより少し安い値段を付けることですね。競争率が低いですから、ヤフオクより高い値段では絶対売れません。また自分が売ってもいいと思える最低限度の金額はあらかじめ決めておきましょう。最初はそれより少し高めからスタートし、反応を見ながら徐々に値下げしていくと注目度が上がります。「お気に入り」の数からどのくらい注目されているかがわかります。もし全くお気に入りが付かなければ値段が高すぎるということです。最終的には値引き交渉されることを見越して余裕を残しておき、気持ちだけ値引きに応じれば成約率も高まるでしょう。

取引が成立したら、あとはお互いの都合の良い日時に適当な場所を指定して受け渡すことになります。車を持っている人であればたいがい取りに来てくれます。そうでない場合は乗って帰ってもらうなどいろいろ方法はあります。とにかく自転車を送りたくない人には最高のサービスなので、「いつか売れたらいい」くらいの気持ちで出してみると良いと思います。

フレームやパーツ単位で売る

完成車のまま売ると送料や梱包が大変なことになるのですが、フレーム単体であれば送料が比較的安く済み、梱包も簡単になります。最近はバラ完する人も増えてますから、フレームだけ欲しいという人の需要にはマッチしており、完成車よりむしろ売れやすくなります。手間はかかりますが、完成車で売るより、バラバラにして売った方がトータルでは高く売れると思います。

フレーム単体の場合、サイズにもよりますが、梱包サイズは170~200サイズくらいになると思います。このサイズになるとヤマト運輸では宅配便の取り扱いがないのですが、ゆうパックでは170サイズまで、佐川急便では260サイズまで取り扱いがありますので、通常の宅配便として送ることができます。料金は佐川急便で200サイズの場合、関東~関西で4,180円となっています。

完成車に比べてメリットの多いフレーム売りですが、最大の問題は全バラするにはある程度の経験と工具が要ることでしょうね。そのため初心者にはちょっと敷居が高いと言えます。実は自分も一度もフレーム売りをしたことがないのですが、もし今度売るならフレーム単体で売ってみたいと思っています。

フレームだけ残す

これはちょっと番外ですが、「売らない」という選択肢もありです(笑)。ただし完成車のまま置いておくと場所を取るので、いったん全バラしてフレームだけで保管する方法です。パーツは後からでも代替が効きますが、フレームは一度生産終了したら二度と手に入りません。しかし、フレームだけ手元に残しておけば将来的に復活させることができます。幸い、フレームだけならそれほど場所を取らないので押し入れの中でも保管が可能です。しかも静態保存であればメンテは不要で消耗品費もかかりません。貴重なフレームであればこれは是非考えるべきでしょう。

実は自分も4年前にMR-4をやむなく手放してしまいましたが、その直後に生産終了となり、二度と手に入らなくなってしまいました。あれは24インチの折り畳み車としては二度と出ない名車と言われており、やっぱり残しておけば良かったと少し後悔しています。もともと折り畳み車ですから、フレームだけなら相当小さくなって保管は十分可能だったんですよね。当時はそういうことに考えが至りませんでした。

まとめ

せっかく買って、長い間苦楽を共にしてきた自転車。できれば売らずに手元に置いておきたいものです。しかし住宅事情がそれを許しません。新しいものを入れるには新陳代謝も必要です。

そうなるとできるだけ高く売って少しでも足しにしたいもの。やむを得ない場合を除いて中古店に売るのは避けましょう。それは捨てるのと同じです。最高の方法は自分のブログやTwitterで売ることですが、それができない人はジモティーの利用がおすすめです。何かと面倒な自転車の配送をすることなく、自分の言い値で売ることができます。

完成車で買い手がつかないならフレーム単体売りも考えてみましょう。その方がヤフオクやメルカリで売れやすく、配送の負担も軽減されます。ただし分解する技術が必要なので、ある程度経験者向きと言えますね。

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