■コースタイム
県道登山口=0:35=尼ヶ岳=0:35=県道登山口【total 1:10】
10月10日体育の日。朝起きたら思いがけずいい天気だったが、時間が遅いので今からでは遠くへは行けそうにない。それでまだ登っていなかった尼ヶ岳に行くことにする。この山に登れば室生の有名な山にはほとんど登ったことになるのだ。コースは安直に最も短時間で登れると思われる桜峠からの道をとる。桜峠手前の登山口を見送って、峠から三多気へ抜ける県道に入り、1.5kmほど行ったところに登山口がある。何とか1台分駐車できるスペースがあり、車を置いて正午頃に出発する。
道は杉林の中を登っていき、5分ほど登ると桜峠の下から来る道と合流する。しばらくすると階段が現れて急な上りとなる。少し登るとベンチがあるが、そこからはますます勾配がきつくなって、大洞山と全く同じような激坂である。はるか上まで続く階段を見上げると気が遠くなってくる。やがて階段が切れて空が開けているように見えるので、そこが頂上かと思われたが、実はまだ頂上ではなかった。そこは山腹を巻く道との分岐点であり、またベンチが置かれている。そこからは杉林が切れて灌木帯となり、なおもきつい階段の上りが延々と続く。しかも土が流されていて歩きにくい。暑くて大汗をかきながら、10分少々でようやく尼ヶ岳山頂に着いた。
尼ヶ岳山頂
登っているときはほとんど人に会わなかったのに、山頂はずいぶんたくさんの人でにぎわっている。この山は登山道がたくさんあり、オオタワや富士見峠方面から登ってくる人が多いようだ。山頂には大きな山名板があり、パノラマ写真のパネルも置いてある。広々とした気持ちの良い草原で、昼寝したくなるような気分だ。まわりにはススキの穂が風に揺れている。山頂からの展望は素晴らしく、大洞山の雌雄の峰を間近に望み、室生の山もほとんどすべてを見ることができる。また高見山から南へ続く台高の山並みもくっきりと見える。北の方には上野盆地、そして青山高原からはるか鈴鹿の山並みを望むことができた。
青山高原と鈴鹿を望む
ススキの向こうに高見山を望む
山頂で食事をとったり、写真を撮ったりしながら1時間半ほど過ごし、14時15分に下山開始する。下りは少しでも変化をつけるため、富士見峠への道を下っていく。相変わらず勾配はきつい。途中、東海自然歩道と交わる地点から右へ折れてもと来た道へ戻る。山腹を巻く道が東海自然歩道だが、倒木があったりして荒れている。5分ほどでもとの道に戻った。あとは膝に来る非常につらい下り。結局、下りも上りと同じだけかかって35分で登山口に戻った。この下りが効いて翌日は筋肉痛に悩まされたのであった。たったこれだけしか歩いてないのに何とも情けない。