グラベルロードのタイヤをどうするか?でずっと悩んでいました。完成車に付いていた38Cのブロックタイヤは重量が600g以上もあってあまりにも重い。そこでCHAOYANGのFLYING DIAMOND 35Cに交換して今まで使っていました。これはセミスリックに近いものですが、重量は500gあってあまり軽いとは言えません。まだ減ってないので交換するには早いのですが、ほとんど舗装路しか走ってないことから無駄に重い気がしていました。
そもそも自分の使い方として、トレイルをガンガン下るような場面は想定しておらず、大量に枝や砂利が散乱した舗装路の悪路やたまに現れるかもしれない未舗装路に対応できればいいくらいの考え方なのです。そういうシチュエーションでは40C以上の太いタイヤは無駄に重いだけで、32C~35Cくらいが最適解となってくるでしょう。何よりも大半を占める舗装路の走りを阻害するようではいけません。グラベルロードというよりはオールロード的な性能が要求されます。
そういう目的ではFLYING DIAMONDも悪くないのですが、ちょっと重いのが気になります。王道論からいえばやはりグラベルキング35Cの無印かSSが最有力候補になってくるのでしょう。
グラベルキングに行かない理由
迷ったらグラベルキングを選んでおけば間違いないと言われていますが、どうしても購入に踏み切れない理由が一つだけあります。それは嵌めるのが鬼のように固いということです。もちろん一度も買ったことがないので自分で確認したわけではないですが、Amazonのレビューを見ると誰もが口を揃えて固いと言っています。指の皮がめくれたとか、タイヤレバーを折ったとか、そんな話ばかりが出てきます。1人や2人が言ってるだけなら無視できますが、ほぼ全員が口を揃えて言ってるので固いのは間違いないんでしょう。
まあ家で作業するだけならまだいいんですよ。これまで嫌と言うほどタイヤ交換をやってきて、嵌められなかったタイヤは一つもありません。どんな固いタイヤでも嵌められる自信はあります。でも出先でパンクした時のことを考えるとやっぱり怖いのです。作業環境は万全とは言えません。炎天下だったり、時には真っ暗のこともあるでしょう。そんな劣悪な環境で死ぬほど固いタイヤを嵌めるのは想像したくありません。
もう一つの理由として、チューブレス対応だということです。もちろん普通にチューブを入れて使うこともできるし、実際そうしている人も多いと思います。でもそれは応急的な使い方であって、無駄に重くなるし本来の性能は発揮できませんよね。
ホイールは一応チューブレスレディなのでやろうと思えばチューブレス化できますが、自分は一切使いません。いろいろめんどくさいし、パンクしたら大変だからです。自分は何があっても確実に帰還できることを最優先して機材を選びます。いくら勧められてもこれだけは絶対に譲れません。だからできることならチューブレス対応ではないクリンチャー専用が望ましいのです。
CG CXとは?
残念ながら32C以上のタイヤでクリンチャー専用というのはほとんどありません。知っている限りではFLYING DIAMONDかIRCのJETTY PLUSくらい。JETTY PLUSの35Cは興味があったのですが、完全にツルツルなのでオフロードで使うのはちょっとなぁと二の足を踏んでいました。
そこで前から目を付けていたのがパナレーサーのCG CXというタイヤです。あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、カテゴリー的にはグラベルではなくシクロクロス用のタイヤなのです。シクロクロスの規定でタイヤ幅は33mm以下でなければならないという制限があるため、幅は32Cだけ、カラーもブラック1色しかありません。その代わり、チューブレスとクリンチャーの2種類が発売されています。この太さのブロックタイヤでクリンチャー専用というのは貴重な存在ですね。
このタイヤの最大の特徴は、32Cのブロックパターンでありながら公称300gという軽さです。これならロードバイク用のタイヤにも匹敵しますね。今使っているFLYING DIAMONDが500gもあるので、前後で一気に400gも軽量化されることになります。
これまで買わなかった理由
自分にとってスペック的には最も理想的なタイヤに思えますが、これまで手を出さなかった理由が一つだけあります。それもやはりAmazonのネガティブなレビューです(笑)。というのも、ヒビ割れが早くて寿命が短いという噂があるからです。昔からパナレーサーのタイヤはヒビ割れしやすいのは知ってましたし、まあそんなものだと思います。日本製だからと言って必ずしも良いとは限らないのです。
でもまあ寿命が短くてもそれはそれでいいじゃないですか。自分は平均2年くらいタイヤを使ってますが、それが1年になったとしても大したことはありません。ヒビ割れが酷くなったら早めに交換すればいいだけのことです。そこまでケチってどうする?(笑)
安くなっていた!
買おうかどうか迷っていたところ、たまたまAmazonのセールで安くなっていました。
通常は4000~4500円くらいですが、3600円台まで下がっていたので迷わずゲットしました(笑)。まあもともと安い方なんですけどね。
商品レビュー
パッケージ

パナレーサーのタイヤを買ったのは久しぶりですが、最近はこういう青い箱に入ってるんですね。
実測重量
公称重量は300gですが、実測はどうでしょうか?

1本目は何と300gピッタリでした!

もう1本は2gほど重いけど、まあ公称通りですね。中華だとサバ読んでるのが多いですが、さすがは日本製ですね(笑)。
実測タイヤ幅
内幅20mmのリムに装着、空気圧3.6bar入れた状態で計測しました。

実測のタイヤ幅は30.5mmしかありませんでした。見た目はそこまで細くないですけどね。最近はワイドリムが主流なので、規定違反にならないようにマージンを取っている感じがします。
トレッドパターン

完全にオフロードに特化したブロックパターンになっています。センターのパターンはグラベルキングX1に似た感じがしますね。舗装路走行は当然考慮してないと思いますが、センターのつながりが良いパターンなので、舗装路での抵抗は比較的小さそうです。
タイヤには回転方向は指定されていませんが、よく見ると一部のノブに斜めにカットされた部分があるので、それが前向きになるように設定しておきました。
触感
触った印象として、明らかに柔らかい感じがします。グリップはかなり良さそうです。その代わり、減りは早そうですね。サイドは想像通り、かなり薄いです。300gという軽さを考えると当然ですね。まあガレたところは走らない方がいいと思います。
嵌めやすさはどうか?
昔からパナレーサーのタイヤは嵌めるのが固い傾向がありますが、このタイヤは特に苦労せずに嵌められました。どっちかと言うと片側のビードを嵌める方が固かったです。まあ固くもなく緩くもなく普通だと思います。出先でパンクしても安心ですね。
サイドロゴ

サイドのロゴは白に一部赤が使われています。こういうワンポイントアクセントがあると白一色より引き締まって見えてかっこいいですね。
指定空気圧は2.0~5.0barとかなり幅広いです。
全体像

実はこのバイクにスキンサイド以外のタイヤを着けたのは初めてですが、意外とオールブラックも引き締まって見えてかっこいいですね。グラベルバイクにツルツルのスリックタイヤを履かせると締まりのない感じがしますが、ブロックパターンだとワイルド感が出てかっこいいです。
実走レビュー
このところ極寒で全く自転車乗れませんでしたが、やっとこさ束の間の暖かさを利用して試走してきました。

走ったのは残念ながら山ではありません。こういう感じの河川敷のグラベルです。おそらくアメリカ発祥のグラベルロードが主戦場として想定している路面はこれでしょう。大部分が締まった砂地、小石が多少ある程度で大きな石は全くないフラットダートです。
空気圧は舗装路メインであることを考慮して高めの4.0barに設定しています。
舗装路
重量が300gということもあり、舗装路での走りはかなり軽くなりました。さすがにロードバイクほど軽くはないですが、ストレスを感じないほどに加速はできます。ブロックパターンですが、静かな環境でもロードノイズはほとんど聞こえませんでした。舗装路での抵抗は少ない方だと思います。
グラベル
走った路面がシクロクロスで想定している砂地に近いため、グリップ感は非常に良好でした。こういう路面なら無敵な感じがします。ガンガン飛ばしても大丈夫です。河川敷だから平坦なのですが、時々現れる土手の登りもしっかりグリップしてくれました。
反面、サイドが薄いので尖った石があると切る恐れがあり、ガレた道は避けた方が無難でしょうね。
乗り心地は良い
幅が30mmちょっとしかないので乗り心地を心配しましたが、細い割に意外と乗り心地は良かったです。たぶんコンパウンドが柔らかいのでタイヤの変形で振動を吸収してるんでしょうね。
結び
なかなか「次のタイヤ」の結論が出ませんでしたが、ほとんど舗装路でたまにグラベルという自分の使い方には32Cのブロックパターンが最適解だと感じました。何より300gという軽さが魅力的です。そして比較的安価であるため財布にも優しい(笑)。
もちろんこれでトレイルをダウンヒルしたりするのはおすすめできませんが、山道は初めからハイキングのつもりで歩くと決めましたのでそれでいいのです(笑)。ガレた道を走っても全然楽しくないですから。担ぐことも考えるとタイヤはできるだけ軽い方がいいんです。無理して乗る必要は全くありません。
たぶん寿命は短いと思いますのでそんなに長持ちはしないでしょうけど、まあダメになったらまた交換すればいいだけのことです。かなり気に入ったので次も使うだろうなと思います。貴重なクリンチャータイヤですからね、廃番にはしないでほしいものです。





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