熊野4日目は那智の妙法山に登ろうと思っていたのですが、予想通りというか南風の影響で低い雲が垂れ込め、山頂はガスっているのがわかりましたので予定変更。熊野那智大社に参拝した後、新宮へ移動して熊野速玉大社の裏山にあたる千穂ヶ峯に登ることをにわかに思いつきました。ここなら低い山なので天気の影響もないでしょう。
GPSログ
レポート
熊野速玉大社は新宮の市街地にあって熊野三山の中で一番行きやすいはずなのですが、なぜか今まで行ったことがありませんでした。境内には駐車場がありますので、そこをベースに周回します。まず熊野速玉大社にお参りしてから出発します。これで熊野三山のすべてに参拝することができました。
いったん参道から外に出て、神社南側の道を進んでいくと千穂ヶ峯登山口の看板があり、この階段から登山が始まります。
山道に変わってすぐのところに山頂まで0.89kmの道標があります。これだけ見ると大したことなさそうですが、非常に勾配がきつく全く侮れませんでした。
半分くらい登ってあと0.4kmの道標です。この0.4kmがまた途方もなく長い。
山頂近くは木の根が張り出した急な登り。ここまで来ればあと一息かな。
やっと千穂ヶ峯山頂に着きました。山頂はそれほど広くはなく、なぜかケルンのような石積があります。展望は全くなし。
千穂ヶ峯は標高253mです。とても低い山のように思えますが、舐めてはいけません。ほぼ海抜0mからの登りですからね、正味登っているわけです。急勾配の連続で思いっきり心拍が上がりました。展望は全くないし、精神的に辛いものがあります。
山頂には三等三角点があります。タッチ!
山頂から南側へ下っていくと、鞍部付近にちょっとだけ熊野川が見えるポイントがあります。木が邪魔ですが。
鞍部からちょっと登ると第1展望台と呼ばれる場所があります。東屋の休憩所あり。ここでお昼を食べました。
ただ展望台という割にはほとんど見えません。
第1展望台を後にして下山を始めます。ちょっと道がわかりにくいのですが、YAMAPによるとこの道標の場所から左のピンクリボンがある道へ降りるようです。
急な坂を下ると別の道と合流し、神倉神社まで0.23kmの道標があります。
さらにあと0.11kmの道標。
しかしそこから非常に急な下りが続きます。フィックスロープがあるので、なるべくそれを使った方がいいでしょう。
やっと神倉神社への道と合流しました。ここが反対側からの登山口になります。
神倉神社へはちょっとピストンする形になります。これまで誰にも会いませんでしたが、ここまで来ると参拝者の姿も見えるようになります。しかしこの石段がまたキツい。
そして神倉神社に到着しました。よく写真で見る場所ですが、初めて訪れて感動。すごい場所に建っているものですね。後の大岩はゴトビキ岩と言って、熊野の神が最初に降臨した地とされています。その巨大さに圧倒されます。ゴトビキとはヒキガエルを意味する方言です。確かにそんな形に見えますね。山自体はパッとしませんでしたが、これを見られただけで満足です。
神倉神社からは新宮の市街がよく見えます。はっきり言って山よりここが一番展望いいです(笑)。
神倉神社から市街地の方へ降りていきますが、この石段が非常にキツい! こんな急な石段は見たことありません。これは降りるのも大変だ。ここって有名な熊野の火祭りが行われる場所だったんですね。松明を持ってこの石段を駆け下りるなんてめちゃくちゃ危険ではありませんか。
市街地に降りた後は山裾の古い家並みの間を縫って熊野速玉大社へ戻りました。
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