実走日:1996年4月27日(土)
コース:椿町~高瀬~尻杭~蒲生田(往復)
4月27日、朝から快晴だ。早朝に家を出発して、今日の宿泊地室戸岬へ着くまでにはまだ余裕があるので、足慣らしに蒲生田岬へ往復してみようと思った。蒲生田岬は四国最東端の岬で、全く観光地化されていない言わば四国の秘境である。
蒲生田岬の付け根にあたり、椿泊との分岐点になっている椿町の空き地に車をデポし、正午頃出発する。それにしてもこの道はとんでもなく狭い。車一台がぎりぎり通れる位の幅員しかなく、しかも直角に曲がっている箇所があるので運転を誤ったら間違いなく脱輪するであろう。左手に入り江を眺めながら、小さなアップダウンのある道をしばらく走る。
少し行った高瀬の集落でちょっと休憩する。立派な鯉のぼりがあったので写真を撮る。 この辺から蒲生田岬への距離標識が2kmおきくらいにある。またここからは本格的なアップダウンが始まる。2回くらいアップダウンを繰り返して小島の集落に下る途中、海のよく見えるところがあったので、自転車をガードレールに立てかけてツーリング写真を撮る。対岸の椿泊の集落もよく見える。
小島の集落を過ぎるとまたきつい上りとなり、弁天岩と呼ばれるところを回り込んで一気に下る。せっかく上ったのに集落ごとに海まで下らされてしまうのが海岸線の特徴だ。尻杭の集落に入ると向こうから走ってきたロードレーサーとすれ違い、手をあげて挨拶をする。たぶん蒲生田岬まで行って来たのだろう。こんなところまで来るサイクリストがいるとは意外だった。
尻杭を過ぎるとまた峠を一つ越え、 さらに蒲生田岬まであと2kmの標識からは上りばかりが続く。かなり高いところまで上ったので展望はよい。向こうに椿泊の燈台や、舞子島がよく見える。この辺も非常に道幅が狭い。やがて民家が見えてくるとやっと下りになり、蒲生田の集落に着いた。ここは意外にも水田が広がる大きな集落であった。水田を横切って海に突き当たったところに駐車場があり、蒲生田岬の石碑が立っている。ここからさらに右へ細いコンクリート舗装の道が続いており、あと数100mで燈台前の駐車場である。
蒲生田岬の燈台へはさらに遊歩道が続いていて、長い階段がある。岬へ来るまでに疲れてしまったので燈台に上がるのはパスして、下の休憩所で昼食にする。連休の初日だというのに数台の車が止まっている程度で、岬はほとんど人気がなく静かである。わざわざ混雑の中に出かけて行かなくてもこんな素晴らしいところがあるのだ。岬の先端には珍しく、蒲生田大池という池がある。この池の周りの湿地帯に蒲が自生していることが蒲生田の地名の由来になったそうである。またここはウミガメの産卵地としても知られている。
休憩所でのんびり休んだ後、同じ道を引き返す。行きに下った道をまた上り返さなければならないかと思うとぞっとする。しかも水を補給できるところがなかったのでボトルを持ってきていない。蒲生田岬へ来る途中には食堂はおろか、自動販売機さえもなかった。だいぶ汗をかいたので喉も乾いている。早くジュースを飲みたい気持ちで急いで帰る。少なくとも5回は大きなアップダウンがあり、また大汗をかかされた。35分ほどかかってやっと椿町に帰ってきた。往復20kmほどだから軽く考えていたが、予想外にアップダウンが多く、考えが甘かった。明日に疲労が残らなければいいのだが。2時半頃再び車を走らせ、室戸岬に向かう。
走行距離 | 走行時間 | 平均速度 | 最高速度 | 最高地点 | 最大標高差 |
19.74km | 1:13:18 | 16.1km/h | 36.5km/h | 40m 蒲生田付近 |
40m |