自転車なんて1ミリも興味はないんですけど(笑)、ユーザーとしては新製品が出ればやはり気になる? 機材に興味があるってことはまだ終わってないってことか?(爆) まあ機材ネタはアクセスが伸びますからね・・(笑)
自転車もそろそろ新モデルが出回り始める時期になりましたが、KhodaaBloomのFARNAも2019年モデルが発表されました。中でもエントリーモデルの700-Tiagraはとても魅力的なスペックになっています。FARNA 700シリーズは2016年にフレームを一新して以来、2018年までは基本的に同じスペックだったのですが、2019年モデルではパーツ面で改良が加えられ、さらに完成度の高いモデルになっています。
画像はKhodaaBloomのサイトから拝借しました
まずフレームは前年モデルを踏襲していて違いはありません。ただカラーリングが変更され、シンプルな単色マットカラーになりました。カラーバリエーションはレッド、ホワイト、ガンメタルの3色です。従来モデルでは黒と白のツートンカラーにワンポイントカラーという組み合わせでしたが、ずいぶんスッキリした印象になりました。まあこれは好みの問題だと思いますが、男女を問わず選びやすいカラーになったのではないでしょうか?
一番大きく変わったのはホイールです。FARNA 700-Tiagraでは初代からずっとVUELTA CORSA 700Cという得体の知れないホイールが付いてきました。僕の乗っている2015年モデルももちろんこれです。しかしこのホイールの評判があまり芳しくなく、FARNA 700の唯一の弱点とも言われてきました。理由は前後で約2000gと重いことと、耐久性に若干の不安があったからでしょう。まあ完成車のホイールなんてどうせすぐ替える人が多いので別に何でもいいのかもしれませんが、初心者やお金のない人(僕のことです)はそうそう替えるわけにはいきませんよね。やっぱり完成車のホイールをそのまま使い続ける人も多いでしょう。ですから完成車といえどもできるだけ初期状態で良いホイールが付いているに越したことはありません。
しかしさすがはKhodaaBloom、ユーザーの様々な意見を汲み上げたのでしょうね、2019年モデルではついにシマノのホイールが標準装備されました。シマノといっても最下位グレードのWH-RS100というモデルで前後1万円くらいで売っているものですが、それでもシマノはやはり品質が良いんですよ。僕は以前WH-R500という最下位グレードのホイールを使ったことがありますが、それでも素人には十分と思えるくらい素晴らしい品質でしたよ。やっぱりシマノは安心感が違うんです。これだけは素直に羨ましいです。
これの良いところは、一つにはローハイトリムだからなんですよね。VUELTA CORSA 700Cはリム高30mmのセミディープリムでしたが、これはロングバルブのチューブを必要とするため嫌いなんですよ。出先でパンクしてチューブを使い切ったときなんか、ロングバルブだとなかなか手に入らないじゃないですか? 値段も高いですしね、何にも良いことがありません。ディープリムのエアロ効果なんて35km/h以上出さなければ全く意味のないものですよ。貧脚には無駄なだけです。
もう一つはもちろん軽くなったこと。軽いと言っても前後1900gありますから激重ホイールには違いないんですけど、ホイール外周が100g軽くなったらだいぶ違いますよね。完成車重量も従来モデルでは9.2kgでしたが、2019年モデルでは9.1kgとなっています。これはたぶんホイールが100g軽くなった分でしょう。ああ羨ましい・・(笑)
ただ良いことばかりではなくて、ちょっと残念な点もあります。それはリム幅が17Cになってワイドリム化されたこと。その影響で細いタイヤが使いにくくなりました。一応、仕様上は23~32Cまで対応しているのですが、23Cはギリギリなのであまりお奨めはできないということですね。基本的にワイドリムは25Cが標準ってことですね。僕は25Cより23Cが好きなので、これだけはちょっと残念・・
次に変わったところはスプロケのワイドレシオ化です。2016~2018年モデルでは12-28Tのスプロケが付いていましたが、2019年モデルでは11-32Tに変更されています。俗に言う乙女ギアを通り越して幼女ギアと呼ばれるやつですね(笑)。また32Tに対応するためリアディレイラーもロングケージのRD-4700GSに変更されています。最近のロードバイクはリアのワイドレシオ化がトレンドになってますが、ついにその流れに乗った形ですね。やっぱりロードバイク人気で裾野が広がっているため、28Tでは重すぎると感じる初心者が多いのでしょうね。確かにブームにつられて買ったものの、坂が辛くてやめていく人は多いんですよ。まあ32Tまであればどんな激坂でも何とかなると思いますので、これも一応は親切心なんですかね? ただ僕に言わせるとこれはちょっとデカすぎ。僕が乗っている2015年モデルでは12-30Tが付いていたんですが、このくらいがちょうど良いんですよ。まず11Tなんてあっても貧脚には絶対回せませんから1速無駄になるだけ損です。そして11-32Tともなるとギアとギアの間隔が開いてしまいますから、変速ギャップが大きくなって疲れやすいですよ。残念ながら現行のTiagraには12-30Tという組み合わせはないんですよね・・
もう一つ変わったのは標準のタイヤ。従来モデルではMAXXISのRE-FUSE 700x25Cが付いていましたが、2019年モデルでは同じMAXXISのDETONATOR 700x25Cに変更されました。DETONATORはどっちかというとシティー寄りのタイヤで、通勤や通学での使用を意識してのことでしょうか? まあわずかに重い程度なので別にどうでもいい話です(笑)。
以上、変わった点は3つくらいですが、もちろんブレーキは初めからR7000系の105が付いてますしね、ホイールがシマノになったことでむちゃくちゃ完成度が高くなりました。はっきり言っていじるとこないでしょ? それでいて価格は据え置きの税抜11万円! この値段でこれだけのスペックはどこを探してもないですよ。だいたいこのクラスのロードバイクはブレーキとかクランクなどがケチってある場合が多くて、結局は高く付くんですよね。買ったままの状態で満足できるって凄いことなんですよ。
はっきり言ってめちゃくちゃお買い得なモデルなんで、これからロードバイクを始めようという人には自信を持っておすすめしたいモデルなんですが、問題は日本人にありがちなブランド志向とカラーの地味さですかね? 何でも見栄を張って海外の高級ブランドじゃないと嫌っていう人多いでしょ? まだまだ知名度低いですが、最近はKhodaaBloomも高級ブランドとして定着してきてるんじゃないですか? 90万円の高級カーボンバイクも出してるんですから・・。カラーが地味なのはたぶんコストダウンのためだろうと思いますので仕方ないかなと思いますが、その分アクセサリーなどをうまく組み合わせてカラーコーディネイトを楽しめばいいんじゃないでしょうか?
2015年モデルから数えるとすでに4世代目。自転車も着実に進化してますなぁ。新型を見るのは目の毒ですわ・・(笑)