梅雨入り間近ですが、6/4から晴れが続くので京都府北部の丹後半島へ行ってきました。丹後半島は31年前に一周したことがあるんですが、もう長いこと行ってませんね。奈良からは遠いところですが、京都からは高速道路が整備されているので気軽に行けるようになりました。
丹後半島といえば沿岸部の海岸美ばかりが注目されますが、実は内陸部にもいいところがあるんですよ。今回は碇高原というところへ行ってみたかったので、そこをメインに周回ルートを計画しました。
GPSログ
レポート
伊根湾~碇高原
道の駅のすぐ近くにある「舟屋の里公園」から午前8時前にスタートします。
公園は高台にありますが、少し下っていくと漁港に出て有名な伊根の舟屋群を見学できます。これは他では見られない独特の景観ですね。
伊根湾沿いに走っていき、日出の交差点でR178を渡って直進します。これより府道652号です。
序盤は緩勾配の登りで約110mのアップです。田原の集落まで登ればしばらく平坦が続きます。
越山の分岐で府道57号と分かれますが、ここは左の府道652号を進みます。
分岐から少し進むと左手に丹後大仏があります。この大仏は古い時代のものではなく大正時代に製糸会社の社長によって建立されたものです。戦時中に金属供出のため一度失われ、昭和20年に再建されています。疫病の流行により亡くなった42名の社員の鎮魂のために大仏を建立したということです。
大仏のすぐ先、本坂地区で筒川小学校跡を発見しました。校舎はすでに解体され、二宮金次郎像だけが残っています。
道が狭くなるこのあたりから本格的なヒルクライムが始まります。
寺領の分岐点。一見ヘアピンカーブのように見えますが、左にもう一本の道が分岐しています。この道は通行困難とされているため、標識通り右の道を進みます。
カーブを曲がると先ほど通ってきた道が見下ろせました。
碇峠までは時々10%程度の勾配が続きます。激坂慣れしている人にはまあ普通です(笑)。峠は三差路になっていて、ちゃんと看板があるのがうれしいですね。標高は342m。
碇峠を左折して府道653号に入り、碇高原を目指します。あと50mほどの登りです。牧場が見えてきました。きれいな景色ですね。
これが噂に聞いた海の見える牧場ですね。こういうロケーションは全国的にも珍しいんじゃないでしょうか?
牧場らしい建物が見えてきましたね。
いかにも牧場って感じの道。本当にいい天気だ。それにしてもここまで1台の車にも会いませんでした。観光客の姿もなく完全な静寂に包まれています。
碇高原の碑です。
ここから丹後縦貫林道に入ります。実際は天橋立の方から続いていてもっと長いですが、全線走ると獲得標高がすごいことになるため一部の下りだけ使います。
林道の途中にあった絶景ポイント。下に見えるのは久僧の集落かな? 海が見える林道はいいですね。
かなり激下りしてR178に出てきました。高規格林道ですので道幅は2車線あり、路面も概ね良好でした。ロードバイク向きだと思います。
久僧~カマヤ海岸
久僧から経ヶ岬に向けてR178を走ります。丹後半島は国道でも交通量が非常に少なく走りやすいです。
いい感じの下りカーブ。こういう風景に出会うとつい立ち止まってしまいますね。
袖志の集落を過ぎたところ。ここから白南風隧道まで130mのアップが始まります。
三角形の山が経ヶ岬ですね。晴れてると海の青さが凄いな。
約50m登って経ヶ岬との分岐です。昔、車で行ったことがありますが、ここから1.5km走ってさらに15分歩かないと灯台にはたどり着けません。アップダウンが非常にきついので自転車で行くのはおすすめしません。当然パス(笑)。
トンネルまで最後の登りがなかなかきついです。途中で片側交互通行をやっていたので焦って登り、思いっきり心拍上がりました(笑)。西側には白南風(しらばえ)隧道と刻まれていますが、なぜか東側には「経ヶ岬隧道」と刻まれていました。
トンネルを抜けると全コース中のハイライトとも言える絶景のオンパレードです。このあたりをカマヤ海岸と呼んでいます。
うぉ~と叫びたくなる眺め(笑)。やっぱり海は晴れてないとだめだよなぁ。
このあたり洞門がいくつも連続します。
蒲入ロードパークというところでお昼休憩にしました。
ロードパークからの眺めがまた素晴らしい。
もうちょっと先の蒲入展望所には公衆トイレもあり、また絶景が楽しめます。ここからは経ヶ岬灯台が小さく見えるんですよね。
カマヤ海岸から本庄漁港へ下っていきます。めっちゃきれいですな。
蒲入~舟屋の里
蒲入トンネルを抜けて本庄上へ下りてきます。ここから本庄浜を経て沿岸を通る道と分かれますが、昔通って凝りたのでこれはパス(笑)。普通に国道を進みます。
ただ国道を通っても約100m登らなければなりません。「峠」と書いてありますが、これは地名です。実際の峠はもう少し先にあります。
峠を下って泊の海岸に出てきました。ラストは国道をそれて沿岸沿いを走ります。昔はここを通らなかったのです。
泊からご多分に漏れずいきなり激坂です。この日一番きつかったような。いったん標高70mのピークに達しますが、もう一度下ってまた登りが待っています。
向こうに見える島は冠島と言うようですね。いちいちこんなことやってるから全然進まないんですよね(笑)。自転車を被写体にすると無限に時間がかかる。
新井の集落で見かけた棚田。海をバックにした棚田はいいですよね。また撮らずにはいられないからいくらでも時間がかかる(笑)。
遠くに見えるのは舞鶴の成生岬ですな。
この後、標高150mまで登らされ、最後は下って舟屋の里公園に14時過ぎゴールです。全部で50km弱のコースなんですが、アップダウンが多いため獲得標高は900mを超えます。結構疲れました。この距離で6時間以上かかってるんだから1時間に10kmも進まないんですよね。写真とスマホを禁止しない限りロングライドなんて不可能だ(笑)。
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