県道蓮峡線
自転車終了しているのにええお天気は困ります(爆)。別に行くところもないんですが、気になっていた「青田」と「蓮」の廃村を再訪してきました。少し前まで加杖坂峠が通行止になっていたのですが、今月から通れるようになったのは先日確認済み。記録に残る限り、9年ぶりらしいんですね。そんなに行ってなかったのか・・
走行ルート図
いつものように、波瀬のグリーンライフ山林舎から出発します。
R166を奈良方面へ少し戻り、落方トンネルの手前から左の旧道に入ります。そして栃谷の集落へ。ここから加杖坂峠への上りが始まります。大した標高差ではないんですが、結構きつい上りが続きます。
そして本日の最高地点・加杖坂トンネルに到着です。ここにある地蔵堂はもともと旧道の峠にあったものを移されたものです。
トンネルから長い下りの後、林道木屋谷線との合流点付近に青田発電所があります。ちょっと見学。
青田川沿いに下っていきますと、右手に現れるのがこの建物。このあたりが青田の集落があったところです。この建物は廃村系のHPなどで必ず出てくるんですが、どう見ても民家ではないですね。お寺の山門のような、そんな感じなのです。しかし他に建物はなく、これだけがポツンと建ってるんですね。奇妙な光景です。中を覗いてみると、倉庫みたいになってました。
裏側から見るとこんな感じ。このトタンはもともとなかったはずなんですが、最近補強されたんでしょうか? わざわざ補強するということはまだ使われているということか? 真ん中の扉が重厚ですね。もしかして立派なお屋敷だったのでしょうか?
もう少し下っていくと、茶色い橋が見えてきます。
そして「辻堂橋」を渡って県道蓮峡線に合流。この後すぐトンネルを抜けます。
蓮峡線は行き止まりなんですが、結構交通量があるんですね。ほとんどは工事の大型車両か、登山者の車でしょう。この赤い橋が最も上流にある橋ですが、崩落のため右岸道は現在通行止になっています。
その赤い橋からもう少し上って、林道江馬木屋線との分岐を通過します。
そこからもう少し先に、廃屋が現れました。このあたりから蓮地区ですね。
ご覧の通り、かなり古いものです。
廃屋からもう少し上ると、林道宮ノ谷線との分岐に着きます。ここは宮ノ谷渓谷への入口であり、昔何度か訪れたことがあります。
そこからさらに道は狭くなり、この分岐から先は林道千石平線となります。右側のコンクリート舗装が蓮集落への道です。1994年に初めてここを訪れたときは蓮分校の木造校舎が残っていたのですが・・
2003年に再訪したときには校舎は取り壊され、更地になっていました。今も何かが建てられるわけでもなく、更地のままでした。
実はその分校跡の写真を一枚も撮っていなかったのです。それが悔やんでも悔やみきれない出来事になりました。せめてその痕跡を探すために来たのが今日の目的です。まだありました。この像だけが、分校があったことを物語る唯一の痕跡です。記念碑は見つかりませんでした。どこかに移設されたのでしょうか?
これでミッションは達成しましたので、同じ道を引き返して「蓮川中間橋」を渡り、右岸道へ移ります。
奥香肌湖の南岸沿いに「萌芽の滝」がありました。蓮八滝の一つらしいです。
「布引谷橋」を渡り、トンネルを抜けると蓮ダムに到着です。ずっと圏外でしたが、やっと電波がつながりました。
蓮ダムから一気に下って蓮川沿いに走り、森でR166に合流します。ここから波瀬まで約10キロ、標高差100mくらいを上らなければなりません。
交通量の少ないR166を走ります。きつくはないですけど、微妙に上ってます。
そして波瀬地区に入り、これは旧波瀬小学校です。鐘なんかがあってずいぶんシャレた校舎ですね。ここは2008年閉校と、割と新しい廃校です。現在は体験交流施設として使われているようです。
波瀬の旧道に入って、集落を通り抜けます。これは製材所か何かですかね?
波瀬の集落で見つけた蔵。
旧道を通るとえらい上らされました。(^^; R166を跨ぐ陸橋の上からの眺めです。これでデポ地点へ帰ってきました。たった41キロに5時間もかかる・・。もう自転車なんてガッツリ走るもんじゃなく、写真を撮る道具でいいんですよ。(笑)
走行距離:41.9km
平均速度:17.7km/h
体重:55.2kg
コメント
もう、何時の事だったか忘れたくらい昔、やはり単車で入り込もうとして、通行止めで引き返した記憶があります。
あの奥に集落や学校(あるいは跡か)があったのですね。滋賀県東部の廃村集落は有名ですが、
三重県内にもけっこうあるのですね。勉強不足でした。
@影武茶 さん
三重の廃村といえば、青田、蓮、そして峠が有名です。
あと白山町と紀和町にもあるらしいです。
蓮は人っ子一人いない寂しいところですよ。
この分校跡を眺めるだけでも感傷に浸れます。(笑)