夏以降、信州遠征は除いてずっと自走ライドしかしたことがありませんでした。これには理由がありまして、朝から移動しているとその間に暑くなってしまい、とても走れたものではないからです。
しかし寒くなってくると逆に朝早く出発すると寒すぎて凍えそうになります。たとえ9時でもめちゃくちゃ寒いですよ。そこで発想を転換して朝の寒い時間帯を移動に費やすことを考えました。片道1~2時間かけて遠方の拠点まで移動するのです。着いた頃には日が昇って暖かくなっているでしょう。夕方も遅くなるとまた寒くなるので、15時には切り上げるようにします。そうすると11時~15時くらいが実質行動時間となり、まあ50kmくらいしか走れませんが、冬はロングライドは無理なので距離は短めでヒルクライムを多めにするようにしましょう。
三国越林道は今年5月に和束側から登っていますが、伊賀側から登ったのはずいぶん久しぶりの気がします。記録に残っているのは10年前。そんなに前だったかな? 5年前には逆方向から越えてましたけどね。
というわけで久しぶりの車載ライドでございます。今回は路面状況を考えグラベルロードで出動しました。林道自体は道悪くないんですけどね、その後の県道が非常に道悪いのでロードバイクは疲れます。ただスルーアクスルがめんどくさいのと積み下ろしが重いので、あんまり車載はしたくないんですけどね。
GPSログ
レポート

久しぶりに伊賀上野に来ました。いつも使っていた鍵屋ノ辻の駐車場がトラック専用みたいになってて使えるのかわかりませんでした。鍵屋ノ辻も昔あった建物が解体されて再整備されてるような感じなので、あそこは当分だめかもしれません。というわけで市内をウロウロしたあげく、伊賀上野駅西側の有料駐車場に停めました。1日500円です。昔使ったことがあったなぁ。このせいで出発が20分ほど遅れました。

伊賀上野駅から線路沿いに進み、県道680号・138号を西高倉まで進むと伊賀コリドールロードと交差します。ここを右へ行けば御斎峠ですが、今日は直進して西山方面へ進みます。

西山の棚田展望所から見た風景です。なんかイマイチだなぁ(笑)。

西山の棚田と隣接してもう一つ棚田があって、こっちの方がきれいだなと思ってたんですが、無惨にメガソーラーと化していました(哀)。

西山地区を過ぎるといったん下りになるんですが、調子よく下っていたら曲がるところを見落として行き過ぎてしまいました。危ない、島ヶ原まで下ってしまうところだった(笑)。長いこと行ってないと完全に忘れてますね。戻ってここを左へ曲がります。

またちょっと登って、この場所から三国越林道に入ります。

最初の取り付きがちょっときつい感じだけど、山腹を這い上がるようになると勾配もそこそこ。でも部分的に10%を超えるところはあります。中程からは展望が開ける場所もあります。

三国越の碑があるのはだいぶ上の方ですね。標高500mあたりか?

三国越展望所に着きました。標高530mくらい。ここでお昼を食べます。日曜なので時々バイカーが来ます。

今日はお天気が良く、展望が素晴らしいですね。尼ヶ岳、大洞山、倶留尊山など見慣れた山々がくっきり。尼ヶ岳の左には遠く局ヶ岳も確認できます。

はるか大峰・台高まで確認できました。

展望所からもうちょっと登って標高570mのピークを越えると、一瞬だけ京都府南山城村に入ります。そしてこの場所から多羅尾林道に入り、少しだけ登るとピークになって、そこからは滋賀県甲賀市となります。三府県が一点に交わる場所であり、それが三国越の由来となっています。

多羅尾林道はとても路面がきれいで、あっという間に多羅尾の集落に下ってきます。多羅尾代官陣屋跡の紅葉が見事でした。

茶屋出の交差点にある変態仮面像にご挨拶(笑)。甲賀も忍者推しなんだよなぁ。


茶屋出から県道334号をちょっと行ったところにある「滝の磨崖仏群」。恥ずかしながら今まで何度も通っているのに初めて気付きました(笑)。鎌倉時代後期から室町時代にかけての作らしいです。




新田から大戸川沿いに下っていくと燃えるような紅葉に遭遇。この場所だけカエデの木が密集しています。なかなか壮観でした。
県道334号はガタガタで道悪いのわかってますのでグラベルロードに助けられました。川沿いの緩やかな下りを気持ちよく下っていると、鶏鳴の滝付近まで来たところで突然左臀部にチクッと鋭い痛みが! とっさに蜂に刺されたと思いました。しかし高速で走っているのになぜ後ろから刺されるのか? それもモンベルのサイクルパンツとインナーパンツを二重に履いてるのにその上から刺されたんですよ。もしかして写真撮ってる時に止まってたのかなぁ?
刺された後もジンジンと痛みが広がってきます。立ち止まって患部を確認してみると、刺された場所が赤くなっていて、その周りも薄赤く腫れていました。蜂には間違いありませんが、姿を見ていないのでスズメバチかどうかはわかりません。応急処置はとにかく毒を絞り出すことです。しかし場所が場所だけに自分の手では難しい。ポイズンリムーバーを持っていても一人では使えなかっただろうなぁ。十分とは言えませんが、可能な限り指で毒を絞り出しておきました。
その後、めまい、しびれ、吐き気などの全身症状はありませんでした。痛みが収まってきたところで再出発。しかしまだ臀部全体に鈍い痛みが残っています。これで一気にテンションダウン。少しでも早く帰るため、コース短縮を検討しました。いつもなら神山から県道50号を走って槇山経由で戻るのですが、もう一本南のR422と県道674号で丸柱から石川へ抜けることにします。最短ルートの三田坂越えはまた上りがあるので避けました。これで5kmほど短縮になるかな?

神山からR422に入って桜峠を越えます。50mほどの緩やかな上りでどうってことはありません。県境はなぜか峠を越えた下りの途中にあります。

丸柱から県道674号に入り、石川へ向かいます。このあたりはほぼ平坦です。対向車線を多数のロードバイクが走っていましたが、何かイベントがあったのでしょうか?

石川から河合川沿いに走って千貝へ。伊賀霊山が見えてきました。

ぐるっと回り込んで佐那具駅でトイレ休憩。もう一度、刺された患部を確認しますが、特に腫れは酷くなってないみたい。

伊賀上野駅まで帰ってきました。前はなかった「忍」のモニュメントができております。忍者推しが凄いな(笑)。
コース短縮のおかげで15時前には戻って来られました。まだ鈍い痛みは残ってますが、1時間強、車を運転して帰りました。帰宅してから家にあったリンデロンを塗っておきました。翌朝には痛みと腫れが引いていました。スズメバチだったらもっと酷くなるはずなので、たぶんアシナガバチだろうなと思います。
楽しいはずのサイクリングが想定外のアクシデントで散々な目に遭いました。夏にもアブかハチかわからんけど、太腿の裏を刺されたことあるんですよね。走行中に刺されるのは防ぎようがないので困ったもんだ。

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