パナレーサーのデジタルエアゲージを買ってみた

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タイヤの空気圧って普段どのくらい入れてますか? これは初心者あるあるなんですけど、タイヤの空気圧は高いほど良いという思い込みがあって、規定の上限まで目いっぱい入れちゃう人が結構多い気がします。でも空気圧は高ければ良いというものではありません。

確かに空気圧が高いほど転がり抵抗は減りますが、その代わりグリップ力が低下し、乗り心地が悪くなります。小石も弾きやすくなりますね。また乗り手の体重にも影響されるため、最適な空気圧は人によって違います。さらには舗装路なのかグラベルなのか、ドライかウェットかによっても違ってきます。タイヤに書いてある空気圧はあくまでも上限ですから、転がり抵抗とグリップ力のバランスを探りながら、最適な空気圧を見つけていく必要があります。

ところで空気圧を測るとき何を使ってますか? 僕は今までフロアポンプに付いているエアゲージを信用して測っていました。たぶんこういう人が一番多いと思います。ポンプ内蔵型の場合はタイヤ内ではなくポンプ内の圧力を測ることによって間接的に測っているわけですが、原理的には両者が等しくなるはずなので一応は信用して良いとされています。ただ厳密に言うと違うという話もあり、そもそも圧力計自体の精度がどのくらいあるのかも不明です。いつも測っている空気圧が本当に正しいのかだんだん疑問が湧いてきました。

僕もこれまで単体のエアゲージなんて不要と思ってましたが、使う使わないは別にして一度はちゃんとしたエアゲージで測って校正しておいた方が良いなと思ったのです。疑問を持ったままではいつまでもスッキリしませんから。さらには一日でどのくらい空気が抜けるのかも知っておきたかったので、これは単体のエアゲージでないと測れないのですね。ロードバイク乗りなら必ず手元に置いておきたい備品といえるでしょう。

それで今回購入したのはパナレーサーから出ているデュアルヘッドデジタルゲージという製品です。Amazonの商品ページはこちら。

実は価格変動が結構激しくて普段は3000円以上しているのですが、たまたま2700円台になったので在庫があるうちにポチっておきました(笑)。同じパナレーサーでもうちょっと安いアナログ式のタイヤゲージもあります。こちらは定番商品のようですね。

どちらを選ぶかは迷うところですが、アナログ式は仏式専用なのに対してデジタル式は米式/仏式兼用になっています。精度はアナログ式が±3%なのに対してデジタル式は±10.5kPa。基準が違うので直接比較はできませんが、たとえば700kPaならアナログ式は21kPaの誤差を含むということですので、デジタル式の方が精度は高いと言えます。まあ値段が300円ほどしか違わないのであればデジタル式にしておいた方が良いと思いました。

この商品の特徴としては、まずヘッドの部分を180度回転させることにより、米式/仏式どちらにも対応できます。もちろん英式は不可です。ヘッド横の銀色のボタンを押すと空気を少しずつ抜くことができます。電池はCR2032を1個使用。液晶は3桁表示でPSI/kPa/kg/cm2/barの4通りに切り替えることができます。この辺はデジタル式ならではの利点ですね。液晶のバックライトに加えて、手元を照らすためのLEDライトも装備されていますので、暗がりでは便利だと思います。

操作ボタンは2つあって、右ボタンが電源と単位の切替、左ボタンがモード切替とライトのON/OFFになっています。機能的には測定モードと調整モードというのがあり、左ボタンを長押しすることによって切り替えます。測定モードでは一度測った空気圧が記憶され、バルブから抜いても保持されます。調整モードでは空気を抜きながらリアルタイムで空気圧をモニターできます。

使い方としては、いったん目標値よりも高めに空気を入れておき、調整モードに切り替えて少しずつ空気を抜きながら目標の空気圧まで下げていくという感じですね。測定するときには少しコツが必要で、ヘッドをバルブの奥までしっかり差し込んでやらないとちゃんと測定できません。それからこの手のエアゲージにありがちな抜き差しする時のエア漏れですが、ほぼ完璧というくらいありませんでした。さすがはパナレーサー、完成度は高いです。ただ長年使ってるとエアパッキンが劣化してきてエア漏れすることもあるようです。メーカーでパッキン交換もできるようですが、買い換えるのとどっちが安いか?

それでフロアポンプ付属の空気圧計とどのくらい違うのか調べてみましたが、10kPa以内の精度で合ってましたね。意外と精度は高いようです。それがわかれば普段はポンプの空気圧計で大まかに測っても良いということになります。もちろんポンプによって当たり外れはあるので一度は測っておいた方が安心ですね。

最後にもう一度アナログ式とデジタル式とどっちが良いのか?という話です。デジタル式だと1kPa単位で測定できたり、単位を切り替えられるなどのメリットはあるのですが、その反面、電源が必要だったり、モードを切り替えるという手間が発生します。実際に使ってみて、モード切替は結構面倒だなと思いました。アナログ式だったら何も考えなくて良いですからね。大ざっぱに測るだけならアナログ式の方が便利かもしれません。ただアナログ式は衝撃に弱いという欠点があるため、自転車で携帯するには向きません。実際そこまでする人がいるとも思えませんが(笑)、もしツーリングの備品として持って行くならデジタル式にした方が良いと思います。

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