再軽量化

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カスタマイズ自転車

今年の1月に中華の超軽量グラベル用クランクを購入してロードバイクに換装しました。これでギア比が50-34Tから48-32Tになり、さらに330gもの軽量化になりました。良いことづくめのように思えますが、予期しなかった問題が2点発生しました。

シューズの踵がクランクに当たる

このクランクの特徴として、アームが完全なストレート形状です。シマノのクランクはアームが若干湾曲しているので、ペダル取付面がクランク中心よりやや外側に出ます。このおかげでシューズの踵がクランクに当たるようなことはありませんでした。

しかしこのクランクはペダル取付面がクランク中心と同じ平面内にあるため、トレッキングシューズのような踵の広い靴を使用するとクランクの根元を踏んづけてしまう問題が起こりました。もちろん常にそうなるというわけではなく、ガニ股気味になると踵が内側に入ってクランクに当たってしまうのです。そうならないように内股を意識する必要がありました。


踵の狭いSPDシューズなら大丈夫ではないか?と思って替えてみましたが、それでも踵とクランクのクリアランスはかなり狭いですね。これでも当たるということはありませんが、意図的にガニ股気味にするとやはり当たってしまいます。

今までこういう問題は起こらなかったので、たびたびクランクを踏んづけてしまうことが不快に感じていました。でもよく考えてみると今でもこういうストレート形状のクランクは普通にありますよね? SRAM系のクランクとかパワーメーター内蔵型はこういうタイプが多い気がします。みんなどうしているんでしょうか? そもそもフラペにトレッキングシューズで乗るような変態はいないってことか(笑)。

重大トラブル発生

さらに追い打ちをかけたのが今まで経験したことのないチェーントラブルです。下り坂で道を間違えたことに気づき、Uターンしようとしましたが、フロントがアウターに入っていたため重くて登れません。そこでインナーに落とそうとした時のことです。


いきなりクランクがロックして回らなくなり、ちょっと状況が掴めないほど複雑にチェーンが絡まってしまいました。FDの羽根に食い込んでしまっているため、前にも後ろにも全く回せません。完全に走行不能、万事休すでした。

これはもう歩いて帰るしかないかと腹をくくりましたが、よく考えてみればFDの羽根に食い込んでいるのが原因なので、固定ボルトを緩めてFDを少し持ち上げてやれば外せるはずです。携帯工具さえ持っていれば何とかなります。幸いすぐ復帰できて事なきを得ました。しかしこれがロングライド中だったらと思うと不安になりました。

結局はこれが決定打となって元のクランクに戻すことを決意しました。やはり不安要素は取り除きたいからです。今までこんなトラブルは経験したことがなく、その時はクランクが原因に違いないと思い込んでいたのです。

こうしてほんの数回乗っただけで元のクランクに戻してしまいました。走行距離が少ないものですから、このクランクの走行感などほとんど把握しないままに終わりました。

再交換に至ったきっかけ

いったんは元のクランクに戻し、それで約2ヶ月間乗っていました。その間、旅行していたこともあり、走行距離は500km以上に伸びています。本来なら新しいクランクを試す機会だったのに惜しいことをしました。

そんな時、ある動画を見たのがきっかけでまたクランクを交換したい欲求がふつふつと湧いてきました(笑)。


よく見ているサイクルウォークさんの動画ですが、全く同じではないものの同様の激安中華クランクに交換して大幅な軽量化を達成したという話です。クランクはカーボンなので違いますが、少なくともチェーンリングは同じものだと思われます。

これを見てから元に戻したのは早まったなと思い直しました。やっぱり330gの軽量化はでかいんですよ。一挙にこれだけ軽量化できるパーツってそうそうないですからね。持ち上げた時の軽さがだいぶ違いましたよ。やっぱり一度軽いのを経験すると元には戻れない。

そもそもチェーン落ちした時の状況を振り返ってみると、やってはいけない操作をやっちゃってるんですね。横着して坂の途中でUターンしながらフロント変速なんて絶対やっちゃだめなんです。トルクをかけた状態でフロント変速すればどんなクランクであろうとチェーン落ちします。しかも少し逆転させちゃったと思いますね。これをやったら間違いなくチェーン落ちするNG操作の典型です。こういう時は横着せず下りながら変速して、自転車から降りて方向転換しなければなりません。別にこのクランクが悪いわけではなかったのです。

再交換しました


というわけで居ても立ってもいられなくなり、2ヶ月ぶりにまた交換しました。我ながらなんて不毛なことをやってるんだ(笑)。これで330gの軽量化。いろいろゴテゴテ付けてるので正確には測れませんが、ペダル無しの本体のみだと8.3kgは行ったと思います。まあ軽量化はロマンですね(笑)。

交換自体は前に一度やってますから要領はわかってます。どうせなら左右のQファクターを均一にしようと思って右クランクを1mm外に出してみたんですが、そうするとFDの調整範囲を超えてアウタートップで音鳴りが止まりませんでした。チェーンラインの調整は非常にシビアですね。結局は元に戻し、左クランクのQファクターが2mm広い状態に落ち着きました。まあ実用上は全く問題ないんですけどね。

シューズが当たる問題はペダル交換で解決

ストレートクランクだとシューズの踵が当たる問題に悩まされましたが、もしかするとペダルにも依存するかも?と思いました。そこで測ってみると、シマノのSPDペダルはクランクからの距離がかなり近いです。だからトレッキングシューズなんかを使うと踵が当たってしまうわけです。


手元にあったGEWAGEというメーカーの両面SPDペダルを付けてみると、シマノより3mmほど外側に離れるんですね。これならもう少し余裕ができるので、SPDシューズを使う限り当たることはないと思います。そこで同じものをもう1セット購入して、ロードバイクとグラベルバイクの両方に付けています。このペダルは安いけど非常に回転がスムーズで、SPDとノーマルシューズの両方が使えるので重宝しています。

剛性や耐久性はどうか?

この手の超軽量クランクはキワモノとされておりまして、剛性が~、耐久性が~という意見をお聞きします。まあこれだけ軽くできるんなら何でシマノはやらないか?ですよね。普通に考えて、これだけ大胆に肉抜きすると剛性が落ちても不思議ではありません。YouTubeではフニャフニャで踏めないと豪語する方もいます。

しかし以前自分が乗った限りでは剛性不足は全く感じられませんでした。もともと強度の高い7075アルミで作られていますから肉抜きしても剛性は保たれています。自分のごとき貧脚にはクランクのたわみなど微塵も感じられませんでした。ましてやクランクをへし折るほどのパワーはあるわけございません。

まあそういうことを気にするのは人間離れした剛脚の方なんでしょうね。貧脚には全く関係のない話です。

もちろん軽量化だけでなく、ギア比が下がるわけですからその恩恵は大きいものです。貧脚には50Tなんて重すぎて踏めませんよ。アウターでは後ろギアの半分くらいしか使えないですからね、実に無駄が多いのです。貧脚には軽いギアをクルクル回すハイケイデンス走法が合っています。

せっかく換えたんだから早く試したいものですが、雨で乗れんやんけ!

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