実走日:1995年10月15日(日)
コース:マキノ~海津大崎~大浦~永原
今日の予定は海津大崎まで行って帰るだけなので気楽なものである。しかし近江今津以北は電車の本数が少ない。時刻表を見てみると、永原発9時26分の次は11時30分までない。9時26分の電車に乗ろうと思えば、分解する時間を考えて9時頃には永原に着いていなければならない。YHから海津大崎を回って永原駅までの距離を計算してみると約12kmであった。これならゆっくり行っても1時間あれば十分だから、8時に出発すればよいであろう。ということで、朝食を済ませて8時ちょうどに海津天神社YHを出発する。
国道161号線を横断して再び古い家並みが続く湖岸道路を走り、海津の交差点を右折して海津大崎への道に入る。朝の清々しい空気の中、みごとな桜並木が続く道を快走する。わずか3kmほどであっと言う間に海津大崎に到着する。自転車を置いて何枚か写真を撮っておく。大崎寺への階段を少し登ると眺めがよい。海津大崎は桜の名所として有名であり、春には文字通り桜のトンネルとなる。しかし想像するところ、シーズン中には車の列で埋まり、桜を見に来たのか車を見に来たのかわからないであろう。
海津大崎からトンネルを抜け、半島の東側に出る。この先短いトンネルがいくつか断続する。桜並木はどこまでも続き、木々の間から見え隠れする対岸の半島と湖上に浮かぶ竹生島が作り出す湖北の風景は実に風光明媚である。ぽっかりと浮かぶ竹生島は湖北の風景にとってなくてはならない存在であろう。自転車を止めて写真を撮っていると、反対から来た二人組のサイクリストがポンプを持ってませんかと話しかけてきた。しかし向こうは普通のママチャリで英式バルブなので、自分が持っている仏式のポンプは口が合わないことを説明すると残念そうに走り去って行った。お役に立てなくて残念。
さて、もう8時30分を過ぎたのであとは急いで走ろう。どこまでも続く桜並木の中を快調に走ると、途中には閑静な別荘地のようなところがあり、次第に大浦の町並みが近づいてくる。大浦の交差点の手前でレーサーとすれ違い、サインを交わす。早く着きすぎたのでちょっと公園に立ち寄ってから永原駅に向かう。5分とかからないうちにJRの高架が見えてきて、9時前に余裕で永原駅に到着する。
永原駅は無人駅だが、駅前が広くて分解しやすい。10分で分解して輪行袋に詰め込み、乗車駅証明書だけ取ってホームに上がる。しかし湖西線の駅はやたら階段が長くて、輪行袋を担いで上がるのに苦労する。こういう時に縦長の輪行袋は不利である。永原から先は交流区間となるので、ほとんどの普通電車はこの駅が始発となる。永原~近江塩津間の普通電車は非常に少なく、一日に数本しかない。ほとんど乗客のいないホームでしばらく待っていると9時26分発の普通電車が入ってきた。8両編成の電車は最初はガラガラだが、堅田を過ぎる頃にはかなり混み合ってくる。この電車では一度も車掌が回ってこなかったので、結局切符は奈良線の電車の中で買った。さらに奈良で桜井線に乗り換えて、12時37分に櫟本駅に到着。無人駅から乗ったので手回り品切符は買えなかったが、改札口では料金は請求されなかった。今までJRの駅では手回り品切符を持っていなくても料金を請求されたことはない。要るのか要らないのかわからないものを買わされるのは面倒でもある。いっそのこと無料にしてほしいものだ。
走行距離 | 走行時間 | 平均速度 | 最高速度 | 最高地点 | 最大標高差 |
11.01km | 0:29:35 | 22.3km/h | 31.5km/h | 95m 海津大崎 |
10m |