宇陀市室生(旧室生村)の最東部、三重県名張市と接するところに深野という里があります。実は最近まで存在すら知らなかったのですが、「にほんの里百選」にも選ばれている美しいところらしいです。名張近辺はよく行っている割に、この辺だけが空白地帯になってたんですよね。それで一度行ってみたいと思ってたんですが、自走で行くのは相当大変なんですよ。片道だけなら簡単ですが、帰りがねえ・・。この辺の事情は月ヶ瀬や柳生あたりとよく似ています。とにかくもう一度坂を上らないと帰って来られないのです。
距離的には70kmに満たないので十分射程範囲なんですが、アップダウンに耐えられるかが問題です。この前も宮川行ったときに最後は売り切れてヘロヘロでしたので、少々トラウマになっております。(^^; しかし一番気候の良い今行かなければいつ行くんや?ってことで、売り切れ覚悟でチャレンジいたしました(笑)。
走行コース図
今日は朝から申し分のない超快晴! しかし風が少々強い。概ね西寄りの風が吹いてますので、行きは背中を押してもらえました。しかし帰りが怖い・・。いつものように天理ダムから福住を目指します。今日も長滝道から上りました。やっぱりこっちの方が楽やわ。福住まで1時間20分ほど、比較的早いですな。
広域農道経由でとりあえず三陵墓古墳へ。まだお昼には早いので、今回は休憩のみ。
これも定点観測の都介野岳。
南白石から多田を経て県道781号を快調に下り、上笠間に到着。ここで右折して笠間峠方面へ向かいます。
右折してすぐ廃校発見! 廃校センサーが敏感すぎる(笑)。旧笠間小学校というらしいです。校舎自体は鉄筋で面白くもないですが、絶滅危惧種に指定されている二宮尊徳像が鎮座しております。
そこからもうちょっと行くと県道242号と分岐し、右へ進みます。これをまっすぐ行けば三本松に出ます。
この道は上っているのかわからないほど緩やか。新緑がまぶしいですね・・
あとちょっとで深野ですが、おあつらえ向きに椅子とテーブルがあったので、ここでお昼にしました。
県道242号から分かれて最後にちょっとだけ上ると、パッと視界が開けて深野の里に飛び出します。この光景は感動的ですね。そんなに遠くない場所なのに初めて見る風景というのが新鮮です。
高台から見下ろすと箱庭のように広がる里と背後には曽爾の山並みが続いています。
里の中央あたりにある神明神社。
絵に描いたような山里の風景です。
美しすぎる・・。田植えが始まった頃に行けばもっといいでしょうね。初めて来た場所なのに一遍で好きになりました。
深野を後にして結構な激坂を下っていきます。なぜか何でもない場所に藤棚が・・
鹿高でR165に出ました。ここからは曽爾の帰りによく通る道なのですべてわかっています。
とりあえず道の駅宇陀路室生でちょっと休憩。いつもならここでゴールなんですが、まだゴールじゃないところが・・(^^;
R165のアップダウンを避けるため、海老坂峠経由の旧初瀬街道を通ります。ちょうどいいタイミングで電車が来たのでちょっと撮り鉄。
旧初瀬街道は宿場町の風情がよく残っています。
大野で再びR165に戻り榛原へ。この区間が一番嫌いなんですよね。最初は結構な急坂があって50mほど上った後、やっと下りになったと思ったらまた上り返すのがうっとうしい。やっと榛原の「あぶらや」に着きました。
榛原というところは地形的にかなり複雑で、西峠まで結構上らされるんですよね。これを知らないとかなり脚に来ます。しかしR166に回ったとしてもまたダラダラと同じだけ上らされるので結局一緒なんですよね。ここは我慢して西峠を越えるしかありません。この後は長谷寺までバビューンと下り。南西の風が吹いてますのでもろに向かい風ですが、下りなので大して気にはなりません。
桜井の海柘榴市にて。ここまでは速いです。最後に大休止して天理までひと頑張り。いつも最後は脚売り切れてヘロヘロなんですが、なぜか今日は奇跡的に脚が回る。南西の風なので横風気味ですが、微妙に北へ押してもらってるんでしょうね。なんか風にも助けられてお約束の売り切れなしで帰ってきました。
このコースは景色が大変素晴らしい上に、そこそこロングライドにもなるので、これからの定番になりそうですね。帰りのR165は売り切れてると辛いですけどね。これで自走名張も見えてきたか・・?
走行距離:66.7km
平均速度:16.9km/h