【レビュー】モンベル・サイクールパック 20

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自転車自転車用品

モンベルのサイクールパック 20という自転車向けバックパックを購入して実際に使ったのでレビューしてみたいと思います。

買うきっかけ

前の記事で自転車旅行には荷物の積載方法が課題ということを書きましたが、ロードバイクだと自転車側に荷物を積むことがかなり困難です。サドルバッグだけでは容量が限られているし、バイクパッキングをフルに活用したとしてもあまり大きな物は積めません。グラベルバイクにキャリアを装着すれば大きな荷物も運べますが、それはそれでまた別の問題が生じます。

そこで現実的な選択としては、衣類などのかさばる物はバックパックで背負うという方法が考えられます。過去の自転車旅行ではフロントバッグとバックパックを併用して数日分の荷物を積載していました。しかしバックパックを背負うことの最大の問題は背中の蒸れにあります。寒い時期はあまり気にならないにしても、暑い時期は発汗量が半端ないので熱がこもって非常に不快感があります。

バックパックには背中の蒸れを軽減するために通気性が確保されたものがあり、一応登山用で背中に2本パッドが入ったものは持っています。しかしこれは自転車用としては大きすぎるので向きません。自転車用にもう少し小ぶりなもの、容量的には20Lくらいのものが欲しいと思っていました。

自転車用のバックパックとしては昔からドイター製品が有名ですが、最近になってモンベルもサイクールパックという商品を出していることを知りました。容量はちょうど20L。背面側に金属のフレームが入っていて背中から浮かせる構造になっており、これはかなり通気性が良いことが期待できます。

そしてたまたまなんですが、今年の2月にモデルチェンジがあり、旧製品がアウトレット価格で12,400円になっていました。もともと定価19,800円もしたものですから、かなりのお買い得感です。これは買えということだと思って即ポチしました(笑)。

新製品と旧製品の違い

まず購入したのはこちらの旧製品です。

【モンベル】サイクールパック 20
空気抵抗が少なく体にしっかりとフィットするロード・クロスバイク用軽量パック。パック背面と体の間に空間を作り、風を通すことで蒸れを軽減する構造です。ショルダーハーネスにはアクセスしやすいポケットを配置、工具を収納できるポーチなど便利な機能を備...

そしてこちらが新製品です。

【モンベル】サイクールパック 20
空気抵抗が少なく体にしっかりとフィットする軽量パックです。背面に搭載したV.B.P.システムにより、背中に直接触れるバックパネルと本体との間に空間を作ることで風が通り、蒸れにくく快適な背負い心地を実現。ショルダーハーネスにはアクセスしやすい...

見たところ、あまり違いはないように思えますが、詳細に比較すると大きな違いを一つ見つけました。旧製品は底の部分にファスナーがあって独立して開く2気室構造になっているのですが、新製品ではこれが省略されて1気室構造になっています。それともう一つ、旧製品には付属していた工具ポーチが省略されています。その分コストダウンになったのでしょうか、定価は19,800円から15,500円に値下げされています。

スペックを見ると、旧製品は重量が854gだったのに対し、新製品では766gと88g軽くなっています。これはおそらく工具ポーチが省略されたことと、1気室構造になったためだろうと思います。サイズにも微妙な変化があるようですね。

今ならまだアウトレットも残っているようです。まあ目立った違いはないので、好みと価格で選べばいいと思います。特にブルーは旧製品にしかないので、ブルーが欲しければ旧製品一択です。個人的には2気室の方が使いやすいので、もしアウトレットが残っていれば旧製品の方がお得かなと思います。

外観


前面側


背面側

表面の生地はモンベル独自のバリスティックナイロンという素材が使われており、非常に薄くて軽いですが強度は十分にあるものです。この手のバックパックは金属のフレームが入っているためどうしても重くなりがちですが、この素材のおかげでバッグ全体を軽く保つことに成功しています。

各部の詳細


最大の特徴はVBPシステムと呼ばれるモンベル独自の通気機構です。バッグ背面を金属フレームで湾曲させて浮かせ、背中にはメッシュパネルが接する構造になっています。このおかげで背中には風が通って不快な蒸れを解消しています。また荷物の重みが直接背中にかからないため、体感的な重さが軽減されます。

ドイターなどでも同じ構造の商品はありますが、どちらかと言うと2本パッドの方が多いようです。2本パッド方式も使ったことがありますが、あれはどうしてもパッドが接触する部分に汗が溜まって不快なんですよね。荷物の重さもまともにかかります。快適性でいえばメッシュ方式の方が有利だと思います。


肩ベルトも完全なメッシュ生地になっているため通気性は抜群です。幅は広く作られているので肩への食い込み感も気になりませんでした。


個人的に気に入ったポイントはこの腰ベルトです。ドイターの製品ではここに大きな腰当てパッドが付いてるんですが、あれはめちゃくちゃ汗が溜まるので百害あって一利なしなんですよね。シンプルなベルトだけの方がはるかに良い!


メインの気室を開けると上部にメッシュポケットがあって小物の整理に便利。キーフックも付いています。


メッシュポケットの裏にはハイドレーションパックを入れるポケットも付いています。ただしチューブを通す穴はありません。


そしてこれが下部にある独立した気室で、旧製品にのみ存在するものです。背面にフレームが入っているため、中身が空でも潰れることはありません。すぐ取り出したい小物を入れるのに便利だと思います。また工具を整理して収納するためのポーチも付属しています。


工具ポーチは取り外し可能で、メッシュポケットが2つ付いています。ただここに工具を入れると重くなってしまうため、自分は歯ブラシなどのアメニティー入れとして使っています。


さらに背面側の底にもファスナーがあり、開けるとレインカバーが収納されています。


前面側上部にはファスナー付きポケットがあり、財布などすぐ取り出したい物を入れるのに便利です。両脇にあるループはヘルメットのアゴ紐を通して固定するホルダーです。それだけではブラブラしてしまうため、正直あまり実用的でないと思います。


肩ベルトの前側にはファスナー付きポケットが2つ付いています。これはペットボトルを入れるホルダーらしいです。実際に500mLボトルを入れてみましたが、ギリギリ何とか入りました。でもキツキツです。スマホが入れば便利なんですが、自分の6.4インチスマホは入りませんでした。5インチくらいなら入ると思います。いまいち使い途に悩むスペースですが、補給食を入れるにはちょうど良いスペースだと思います。


本体両脇にもペットボトルホルダーがあります。こちらは500mLボトルが余裕で入りました。

使ってみて

この前の自転車旅行実証実験で初めて使いました。第一印象は思ったより軽い!ということです。実測2.85kgの荷物を背負いましたが、数値以上に軽く感じます。フィット感がとても良く、背中とメッシュパネル全面で接触するため荷物の重さが均等に分散されるからだと思います。荷物の重さが直接背中にかからないので不快な圧迫感がありませんでした。

もちろん通気性も言うことはなく、明らかに背中に風が通ります。今は涼しくて汗は全くかかない時期ですから、暑くなってくるとまた印象は変わると思いますが、それでも2本パッド方式のバックパックに比べれば快適性ははるかに上だと思います。

走行中の揺れは腰ベルトと胸ベルトを締めてやれば全く気になりませんでした。シッティングなら全く問題ありません。さすがにダンシングすると荷物がガサガサ揺れてしまいますので、あまりやらない方がいいと思います。

荷物の重さが3kg以内であればパフォーマンスを落とさずに通常のライドと同じ感覚で走行できることを確認できました。

その他、ポケットの数も十分にあり、使い勝手に不満ありませんでした。サイクールパックも何世代かにわたって改良を重ね、自転車用バックパックとして完成度は上がってきていると思います。本当に自転車ライドのことをよく考えられた良品という感じがします。

気になる点

全体に不満点は少ないのですが、一つだけ問題点を挙げておくと、容量の割にあまり物が入らないということです。このタイプのバックパック全般に言えることですが、背面を金属フレームで湾曲させているため、メインの気室が圧迫されて荷物の収まりが悪くなります。これは構造上仕方がありません。当然、長い物や固い物は入れにくくなります。一般的な20Lバックパックに比べて実際に入る荷物は少なめと思った方が間違いありません。

とは言っても、荷物を工夫すれば2~3泊程度の旅行には十分な容量があるので、それほど実害があるわけでもありません。これ以上荷物を入れると今度は重くて辛くなってしまうので、ちょうど良いレギュレーションにはなると思います。僕はこれのおかげで憧れていた自転車旅行が可能になったので、やっぱり買って良かったと思っています。

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